全日本って特別な場所です。

誰でも行ける訳じゃない。
毎年、多くのバレーボーラー、それもVプレミアリーグのチームと、チャレンジリーグⅠの上位チームから数名が選ばれます。

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だから、全日本に選出された選手はステータスです。

先日「彼女はバレーボーラー」でもちらっと書きましたが、渡邊久恵選手が全日本に選ばれず残念でした。



ただ、こうした例はたくさんあります。

例えば近江あかり選手。
彼女はMVPを獲った年ですら選出されず、気の毒な結果になりました。
体制が一新した今年、チャンスはあるかと思いましたが、残念ながら漏れました。

ですが、プレイヤーとしてモチベーションを切らさず活躍している。

立派なことです。

毎年、全日本の選考があると、選手は内心どうしても気になるでしょう。

特に結果を残している選手に関しては。

また、オリンピックイヤーの全日本選考を機に引退する選手も少なからずいます。

女子の場合は、結婚とか適齢期とかもあり、別な選択も視野に入ってきます。

それこそ、バレーかプライベートか、みたいな部分もあり、考えるところは大きいです。

そう考えると、家庭も持ち、全日本にも復帰した荒木絵里香選手のような例は稀ですが、こうした成功例があると、女子バレーの選手の選択肢も増えるかもしれません。

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勿論、家庭環境等のバックアップが必要ですが、何するにせよ、強い信念と情熱が必要で、それをこなすメンタルの強さが大事でしょう。

例えば、先日姫路ヴィクトリーナの眞鍋政義GMが「日本代表にまで上り詰めて、その後の進路が限られているのは気の毒だ。だから選手の生活のためにもプロ化が必要なのだ」という内容のお話をされていました。

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これに関しては同意見で、やはり今後、引退後も含めたバレーボーラーの選択肢が増えていくことが望ましい。
それも出来ることならば、なるべくせっかく培ったバレーボールに関する仕事の選択肢が増えることが好ましく思います。

また、プロリーグ化の側面に、これまでVリーグの発展の妨げになっていた「移籍同意書」という悪法があります。

早い話、移籍したくともチームの同意が得られない場合、翌シーズンは試合に出られないという厄介なもので、石田瑞穂選手や高橋沙織選手などが1年を棒に降るケースもありました。

この問題は移籍同意書を撤廃すれば解決という単純な問題ではありません。
結局、現在のシステムでは、移籍イコール社員ないし準社員、あるいは契約社員での移籍であり、チーム間の行き来が自由になりません。

だから、プロ契約が必要なのです。

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確かにいきなり実現というのは難しいとは思いますが、それで日本バレーボール協会ないしVリーグ機構が赤字であり続けたことを思えば、構造改革というか、根本からメスを入れる時期が来ていると思います。

ファンの反応は冷ややかな部分もありますが、成否の鍵は、プロリーグ化によってファンにメリットがあるか否かです。

早い話、バレー界だけの内輪の話にしないことです。

ファンの視点からすれば、Vリーグがプロ化であろうがなかろうが、手頃で面白ければどちらでも良い訳です。

つまり、プロリーグ化によるメリットがファンにとっても大きければ、世間の後押しが出来ます。

そこから先は運営側の算段と決断に掛かっています。Jリーグにしろ、Bリーグにしろある程度の算段があるにしても、見切り発車的なスタートでした。

ただ、その算段とはハッキリ言えばテレビ、あるいはDAZNなどの配信媒体です。

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今の時代、映像配信なくしてはスポーツ、それも営利目的のスポーツの成功はあり得ません。

現在、DAZNではNTTdocomo契約者に限り、月々980円での入会を実施していますが、Vリーグと日本バレーボール協会が合同で統一会員みたいな仕組みを作り、全日本なら海外での試合、Vリーグなら全試合が見られるようにし、会員だと前述の980円相当での入会が可能なら、入会者が飛ぶように増えるでしょう。

別にDAZNでなくても構いません。

Jリーグの撤退で空き家になったスカパー!でも構いませんが、最終目標は地上波です。

大手民放が無理ならば、地方局での地域密着を狙うのも手です。

テレ玉と上尾メディックスが独占放映とか、TVKとNECレッドロケッツが独占契約とか、地域密着に根差したところから攻めていくのも手です。それもプロリーグ化が進んでからとは思いますが。

バレーボール発展の鍵はメディア戦略です。

プロリーグ化とメディア戦略。
この二点を東京オリンピックまでにクリアすること。

何よりも大前提は東京オリンピックまでに全日本女子バレーボールチームが然るべき結果を残し、火をつけること。

それが今、女子バレー界のやるべきことでしょう。

あとは、それらのビジョンをより明確に鮮明化すること。

全てはそこに尽きるのではないでしょうか。