恩師・中田久美監督を迎えた新生全日本。

次期エースと期待されたこの選手も勿論
2017年全日本の一員として名を連ねた。

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長岡望悠選手。
大林素子選手以来、本格的なサウスポーエースとして注目を集めたこの選手も
気がつけば、れっきとした中堅の仲間入りをしていた。

しかし、今季全日本のユニフォームを着て
日の丸を背負い、コートにたつことはなかった。

手痛い代償を背負った。
2016/17シーズンのVプレミアリーグのファイナル6
優勝を争うNECレッドロケッツとの一戦で
長岡選手は試合中に転倒。

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両膝を抱えたまま動けなくなり、そのまま退場。
以後長期休養を余儀なくされる。

エースを欠いた久光は、長岡選手の穴を埋めるべく
同期の野本梨佳選手の活躍もあってファイナルに駒を進めるも
今度は岩坂選手が故障。
さすがの久光も矢つき力折れ、無念の涙を呑んだ。

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しばらくの間、長岡選手の状態が発表されず、安否が気遣われたが
予想以上の重傷となり、2017年の全日本でその姿を見ることはなかった。

彼女がいない間に、ずいぶんと全日本も様変わりした。

レセプションアタック。
低く速いパスから繰り出すサーブレシーブからの攻撃や
固い守りから粘り強い試合運びの中心として、守備的アタッカーを配置。

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久光での試合の進め方を基本とした全日本は
初年度からブラジルを二度破り
オランダ、ロシア、セルビアといった強豪を破り
アジア選手権も制覇。

全日本女子の復興の一年となった。

反面、ラリー中の攻撃がレフトに偏り
バックアタックに着手している最中。
やはり求められるのはパワーヒッター。

そして、決定力の高いアタッカーが攻撃参加すること。

その中心として
古賀選手とともに期待されるのが長岡選手。

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来年は井上愛里沙、黒後愛選手も加わる。
固い守備力と高い決定力。

この二つが加わることで全日本はより高い次元に行ける。
それには長岡選手が必要不可欠。

かつて中田監督は長岡選手を評して
「私のバレーには長岡抜きでは考えられない」とまで高い評価を受けた選手。
中田監督は、人間として一回り大きくなった長岡選手を待っている。

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それだけ、プレイに関しては絶大な信頼を寄せられているという何よりの証。

まだリハビリ中だが、宮下遥選手や大竹里歩選手とともに元気な姿が確認されている。
試合の復帰にはまだ少し、時間が掛かりそうだが
2018年の全日本に向けて


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プレイヤーとして、人間として
完全復活へ。

そして、その日が一日も早く訪れることを
ファンは首を長くして待っている。

2017/18Ⅴプレミアリーグで
黄金のサウスポーがコートで舞い上がる日は近い。

目は高く
頭は低く
心は広く


長岡選手、あなたは
あなたこそ

新生全日本の
東京オリンピックへのラストピース。