本稿では今年2018年、新たに加わる新戦力、或いは復帰組、故障でシーズンを棒に降ったなども含めた選手を紹介していきます。

第四回の今回はこの選手。
中川美柚選手(久光製薬スプリングス)です。 

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今季晴れて、内定選手ながら異例の抜擢を受けた中川選手。全日本シニアでは勿論最年少。

全日本シニアのユニフォームに袖を通すも、現在の主戦場はジュニア。
その晴れの舞台で日本のエース権キャプテンとして活躍。見事チームを優勝へと導き、来年の世界ジュニア選手権の切符を手に入れたことは記憶に新しい。

中川選手の国際キャリアは長く、中学時代から全日本ユースのメンバーとして抜擢され活躍している。

そんな中川選手は今季全日本復帰を果たした山岸あかね選手と同じ1月8日生まれ、9歳年下の2000年生まれ。

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コートネーム:ユズ

生年月日:2000/01/08

身長(cm)182.0

最高到達点(cm):311.0

サージャントジャンプ(cm):

出身地:愛知県岡崎市

出身校・前所属チーム:
東九州龍谷高校

中川選手は岡崎南中学時代、U-17アジアユース選手権にも出場。チームの優勝に貢献し、ベストミドルブロッカーで2位に食い込んでいる。当時のチームメイトに1学年上の世代で宮部藍梨選手や吉岡美晴選手を始め、山口珠李選手、荒谷栞選手。JOCでは入澤まい選手、上坂瑠子選手たちとともにオリンピック有望選手に選ばれる活躍を見せている。

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多くのバレーボーラーが更なる飛躍を目指し越境入学するように、選んだ進路は名門・東龍こと東九州龍谷高校。  
 
記憶に新しい昨年の夏、U-20世界ジュニア選手権大会へ黒後愛選手らとともに出場を果たしている。トルコとの3位決定戦では、先発メンバーに名前を連ね、フルセットの激闘の末、2大会ぶりの銅メダルを獲得に貢献した。

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長身選手ながらサーブレシーブにも取り組み、守備力に磨きをかけインターハイではチームを4年ぶりの優勝に導くと、国体でも準優勝へと導く。 

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最後の春高では悲願の優勝に向けてチームを牽引、決勝では林琴奈選手率いる金蘭会高校に敗れ惜しくも準優勝に終わるも、今年のアジアジュニア選手権でも一緒に闘った母校の後輩・合屋咲希選手とともに優秀選手賞を受賞。充実した高校生活を過ごし、晴れて数多くの先輩が在籍する、名門中の名門・久光製薬スプリングスに入団する。
 
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中学当時既に178cmあった身長も更に伸び、現在182cm。最高到達点311cmは全日本でもトップクラス。

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アジアジュニア、ナンバーワンの称号とともに次なるステップは全日本シニアのメンバーに加わること、そして、来季より新設されたV-1リーグで活躍し、チームのレギュラーに食い込むこと。

既に黒鷲旗大会ではデビューを果たしており、あとは公式戦デビュー。
久光は狭き門故、ハードルは高いが、かねてより東京オリンピックの有力候補として名を連ねた俊英の目指すは打って守れる全日本のエースへ。

かつてともに闘った黒後愛選手が着実にステップアップする中、その後を追うようにアジアユース、ジュニアの二冠のタイトルを獲得。

準備は出来た。あとは後ろを振り向かず、やりきるのみ。

新しい時代はもう、そこまで来ている。
日本バレーボールの新たな先駆者へ。
いざ、参らん。