活躍期間は短かったが、頑張り続けることで花開く人生もある。
トレードマークはコート一杯に下がってのロングサーブ。ワールドグランプリ2014で遅咲きの花は、開花した。
高田ありさ選手。
同期はチームメイトの木村沙織選手。
九州文化学園高校時代はミドルブロッカー。水田祐未選手とともに闘い、高校三冠を達成。ライバルだった木村選手とは卒業後、東レでチームメイト。そして、親友となる。
そんな高田選手の全日本デビューは遅く、27歳の時。パスヒッターとして請われ、ワールドグランプリ2014で国内デビュー。
ついたニックネームがアジアンビューティー。
ハイライトは直後に行われた世界選手権。
イタリア戦で相性の良さを変われスタメン出場し、活躍も見せるもチームは敗退。
だが、相手ブロックを巧みに利用した上手いアタックで存在感を大いにアピールした。
そんな高田選手の思い出は、現役最後の試合となった2015/16シーズンのVプレミアリーグ、ファイナル3。
東レvs久光の一戦は激しい激闘となり、遂にフルセットへともつれ込む。
しかし、前の第四セットで木村選手が足を吊り退場。久光のワンサイドとなり13-4とリードする中、東レは迫田選手にボールを集め猛反撃。たちまち10-13に詰め寄る。
最後は野本選手のブロックが決まり、久光が辛くも逃げ切るも、あの中田監督をして、本当の死闘はこのゲームと言わしめるほどの激戦となった。
最後、無念の余りに号泣する高田選手をはじめ、木村、迫田選手の姿が忘れられない。
Vリーグ史上に残るベストマッチ。
高田選手のリーグ出場は、この一戦で幕を閉じた。
名勝負とともに、今でも語り継がれる。
コメント
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。