すでにご存じの方も多いとは思うが、今年2019年のバレーボール主要大会が発表されている。

本稿では全日本女子バレーボールチームと密接に関わる国際試合についてその内情を紐解く。

DSC00071



全日本


まず、着目していただきたいのはアジアクラブ選手権の時期が4/27~5/5と早い。
こちらは全日本の活動とも多少なりとも関係がある。

何しろ、Vリーグオールスター戦が4月20日(土)、21日(日)なので、その翌週。
しかも、恒例の黒鷲旗大会が5/1~6とまるっきり時期がかぶっている。

7c8e7763

昨年のリーグ優勝は久光製薬スプリングス。
恐らく、アジアクラブ選手権に出場するものとみられるので、黒鷲旗大会は回避するものとみられる。

こうした背景を踏まえると全日本の始動時期は遅くなると見られる。

また、昨年は夏に執り行われていたモントルー・バレーマスターズ。
これまで主要国際大会以外への出場にはあまり積極的でなかった中田ジャパンだが、今年は同大会に初参戦。

始動が遅い分、モントルーは肩慣らし用のぶっつけ本番になりそうだ。
その直後からネーションズリーグへ参戦。
長い海外転戦がはじまる


更に全日本シニアは今年、ワールドカップの最終調整としてアジア女子選手権大会を選んだ。
昨年のアジア競技大会が不本意な4位で終わったこともあり、今年はこの大会を以てワールドカップに臨むこととなる。

TeamJapancelebrateaftertheirvictorywithmascot

尚、今回のワールドカップは主催国である日本が東京オリンピックへの出場権を保持している関係上、その不公平さを鑑み、オリンピックへの出場権は付与されない。

純粋に三大大会のひとつとして扱われる。

尚、今季は世界ジュニア、ユニバ、ユースの三階級で大会がある。
例年、4月と8月は比較的バレーボールの閑散期だが、今年は退屈することはなさそうだ。

昨年までとは違い、年間で4つの国際大会への出場を行い、積極的に海外遠征を試みる中田ジャパン。
昨年の世界選手権で相応の手応えを摑み、今年は習うより慣れろの実戦形式で挑むようだ。

Vリーグも4月まで活動があり、例年にもまして活動開始が遅い全日本。
東京オリンピックに向けて手応えはどうか?
真価を問われる1年となりそうだ。