全日本は合宿を再開している。
基本的にはネーションズリーグのメンバー+遅れて合流してきた海外組の、井上琴絵選手、田代佳奈美選手、そして荒木絵里香選手のようだ。
サマーリーグ西部大会に参加していた今村選手や現在、サマーリーグ東部大会に参加中の入澤まい選手、U-20世界ジュニア選手権に参加中の中川美柚選手、宮部愛芽世選手、石川真佑選手らは不在。
さて、そろそろ東京オリンピックを意識する時期に入ってきています。
例えば男子の場合。
戦力がようやく揃ってきました。
石川祐希選手の復活。
終盤の負傷が気になりますが、大事に至らなければいいのですが、軽度であることを願います。
柳田選手は故障を抱えながらの調整。
ここに規格外の大型オポジット・大竹選手に加え、全日本に新風を巻き起こした得点王・サーブの二冠王に輝いた西田有志選手。
サイドアウトを取れる選手が一枚加わったのはとても大きいです。
これからマークが厳しくなりますが、何とか東京オリンピックまでにさらに一皮剥けて貰いたいところ。
先日、男子の育成が進んでいることを触れましたが、男子の特徴は女子化にあります。
サーブレシーブを強化しレセプションアタックからサイドアウトを取るところ。
積極的にミドルを使うところ。
ブロックでワンタッチを取る、ディグで粘ってトランジションで切り返す。
ミドルを絡めてのパイプで得点するところ。
基本線、女子と方向が似ています。
男子の場合、ラリーに持ち込むケースがこれまで少なく、また全体的にサーブミスが多いのでここにつけこむ余地はあります。
ミスを少なくも、今の男子の特徴といえるでしょう。
男子は李選手、山内選手、ネーションズリーグで頑張った小野寺選手と三枚揃い、ここに高橋選手、出番が少なかった出耒田選手が絡んできます。
出耒田選手はオポジットをやったりミドルに戻ったりと不運な部分はありましたが、それはレフトでサーブレシーブをも試みた小野寺選手も同じ。
ここにゴリさんこと清水選手が来季の全日本での復帰でラストチャンスをねらってきます。
今をときめく西田選手がレフティなので競合となりますし、同じチームの後輩・大竹選手とも競争となります。
レフティ二枚は中々厳しいですが、来季のネーションズリーグがラストチャンス。
その前にまず、来季のV-leagueにてベストコンディションで闘うことが先決です。
頑張って欲しいです。
これは女子も同じこと。
ワールドカップに駒を進める選手は頭ひとつ有利ですが、ここを終えると東京オリンピックへのラストチャンスは来季の全日本のみ。
まずリーグでの活躍が先決なので、東京オリンピックを本気で狙う選手は来季のV-leagueで死に物狂いの活躍を見せなくてはなりません。
中田ジャパンも今年で3年目。
ある程度陣容が固まってきました。
古賀、石井、黒後選手の三枚パスヒッターと、復活の鍋谷選手、安定のサーブレシーブとそつないプレイの新鍋理沙選手。
秋のワールドカップには田代、井上選手をはじめ、荒木選手や怪我で出遅れていた島村選手や内瀬戸、冨永選手らが巻き返しを図ってきます。
小幡選手の成長著しく、また佐藤美弥選手の奮戦といい田代、井上選手も心中穏やかではないでしょう。
また、芥川選手の台頭でミドルはますます激戦区となりました。
今年のV-leagueにて復帰を目指す長岡望悠選手も虎視眈々を東京オリンピックを見据えている。
ワールドカップは東京オリンピックへの最終関門の大きなひとつ。
チームはこれからアジア選手権を目指しますが、まずはその人選が気になるところ。
さて、ネーションズリーグ女子はいよいよクライマックス。
セミファイナルに突入しました。
ネーションズリーグ2019女子
決勝ラウンド順位
・プールA
1.予選ラウンド5位.トルコ
2勝 ポイント6
2.予選ラウンド1位.中国
1勝1敗 ポイント3
ー・ー・ー・ー決勝ラウンド進出ー・ー・ー・ー
3.予選ラウンド4位.イタリア
2敗 ポイント0
・プールB
1.予選ラウンド2位.アメリカ
2勝 ポイント6
2.予選ラウンド3位.ブラジル
1勝1敗 ポイント2
ー・ー・ー・ー決勝ラウンド進出ー・ー・ー・ー
3.予選ラウンド6位.ポーランド
2敗 ポイント1
トルコ、中国、アメリカ、ブラジルの4チームに決定しました。
気持ち悪いのがシュ・ティ、エン・シンゲツ選手を温存してセミファイナルに進出した中国。
選手起用が計画的。
まだ本気じゃないよ、と言わんばかり。
ロウ・ヘイ監督は中田監督のライバル。
新旧融合のアメリカ。
何しろ人種の坩堝だけに次から次へと有力選手が出てくる。ベテランとの融合が実現すると理想的なチームとなり得る。
総合力で勝負のチーム。
名将・カーチ・キライ監督の采配が問われる。
試合中のクレームのしつこさ(?)には定評のあるギマラエス監督率いるブラジル。
若手がもう少し育ってこないとちょっとしんどい。
いつまでもナタリア、タンダラ選手の時代ではない。
名将・ジョバンニ・グイデッティ監督率いる新生トルコ。
メリエム・ボズ選手に加え、エブラル・カラクルト選手と二人目のエースも育ち、侮れない存在。
国際大会春の陣。
前半戦のクライマックスが幕を開ける。
・決勝ラウンド・セミファイナルの対戦カード
16:00〜
トルコ
決勝ラウンド プールA 1位
0-3
(23-25 15-25 10-25)
◯ブラジル
決勝ラウンド プールB 2位
ここぞと言う時の勝負強さか、かつての女王のプライドか。これまで温存していたナタリア選手を起用し、二年連続決勝進出を目論むトルコを引きずり下ろす。
・ベストスコアラー
ナタリア・ペレイラ選手(ブラジル)
16得点
20:30〜
◯アメリカ
決勝ラウンド プールB 1位
3-1
(25-11 15-25 25-17 25-20)
中国
決勝ラウンド プールA 2位
遂にアメリカ相手までシュ・ティ、エン・シンゲツ選手抜きで闘った中国。さすがにこの相手では負けられないアメリカが3-1で勝利し、決勝進出を決めた。
・ベストスコアラー
ミシェル・バーチ選手(アメリカ)
アンドレア・ドリューズ選手(アメリカ)
21得点
以上を持ちまして
決勝戦は
アメリカ
vs
ブラジル
3位決定戦は
中国
vs
トルコ
に決定しました。
※結果は随時、更新いたします。
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