今年の全日本は佐藤=宮下体制でワールドカップを闘いました。

今年は昨年の世界選手権のレギュラーセッター、田代佳奈美選手とゴールデンルーキー・関菜々巳選手の4名体制でスタートし、冨永こよみ選手が外れています。

931

DSC05991


ワールドカップでは佐藤選手が全戦スタメン、宮下選手が二枚換えと完全な分業制でしたが、評価が難しいです。

ご存知の通り、ワールドカップの結果は芳しいものではありませんでしたが、後半の三連勝は見事で尻上がりにチームの状態が上がってきました。

これは一重に新球対応への遅れ、黒後選手の故障などによるものが懸念されますが、特にチームとしての実戦経験不足、対戦相手の研究、相手チームが日本対策で上手だったことが挙げられます。

日本の速いテンポが読まれ、各チームディフェンスが向上しているので、今年の苦戦を踏まえ根本的に考え直す必要があります。

特に相手チームの攻略はかなり長期間に練り直す必要があるかもしれませんし、来年はネーションズリーグぐらいしか前哨戦がありません。

今年は合宿期間が長かった割には実戦が少なく、練習と実戦の違いが露呈されています。

このあたりをどうするか、組み直しです。


さて、話を元に戻します。

セッターの人選は勿論、V-leagueでの活動如何ですが、現時点での東京オリンピック候補は

佐藤美弥選手(日立リヴァーレ)
田代佳奈美選手(デンソーエアリービーズ)
宮下遥選手(岡山シーガルズ)
関菜々巳選手(東レアローズ)

この四名が有力です。

20180609_154840

 
普通に考えると、佐藤=田代選手が有力です。
が、二人ともセッターとしてある程度完全してはいるので計算は立てやすいですが、正直、帯に短し襷に長し、で、あまり力の差はないです。

佐藤美弥選手は速くて正確なトスワーク
田代佳奈美選手は安定感と勝負度胸。

ともにミドルは積極的に使います。

主な実績としては

佐藤選手:2019ワールドカップ 5位 6勝5敗
田代選手:2018世界選手権  6位 7勝4敗

オリンピックを凌ぐ長丁場を踏まえても田代選手のほうが若干成績が上です。

ただ、優劣をつけても、どちらがとは言えません。

また、年齢的なことや以後の全日本を考えるとどちらか一人に絞ることも視野に入れる必要があるでしょう。

868

650


宮下選手は二枚換えでしたが、後半活躍しました。
特にセルビア戦では二枚換えで局面を変え、勝利に貢献するなど持ち味を発揮しました。

サーブ、ディグ、ブロックは全日本随一で、特にディグのよさ、瞬発力、運動能力の高さは群を抜いています。
 
将来的なことを踏まえても、是非使いたい選手です。


将来的といえば関菜々巳選手。

_20190824_200413


彼女は勝負度胸抜群。
点の取れるセッターでツーアタックの多さが特徴。
まだ覚えることが沢山あるとの中田監督の評でしたが、それだけ伸び代が沢山あるということです。

実戦に行って強いのが最大の強み。
ルーキーながら東レアローズのレギュラーとして優勝争いに加わり、アジア選手権で日本を優勝に導いた手腕は捨てがたいものがあります。

将来的なことも踏まえ、是非使いたい選手です。


最後に、今年2019年、更にはこの2年の結果がもう一つで、最後帳尻を合わせたものの、中田ジャパンはこの三年間、FIVB主催の国際大会はノンタイトル。

アジア選手権連覇ですが、うちひとつは全日本Bチームによるもの。

若手育成、抜擢でも遅れを取り、辛うじての崖っぷちの連続という結果となっています。


YokohamaArena


来年は東京オリンピック、もう後がありません。

人事、活動スケジュール、戦略的なことも踏まえ、かなり刷新しないと厳しいでしょう。

勿論、ある程度の水準に達していることは認めるものの、後手後手を踏んでいることを踏まえると、全ポジション総入れ替えの覚悟がないとチームが活性化するのは難しいと思います。

正直、今のままの体制に固執しようものならば、メダルはかなり厳しいと申し上げざるを得ません。

V-leagueも踏まえ、結果最優先主義がある程度優先されるでしょう。

特にセッターはV-leagueで勝っているチームから選ぶべきかもしれませんね(続く)