先日、男女紅白戦が終わったばかりの全日本男女。
中田監督へのオンラインでの質疑応答が行われた。
新鍋理沙選手の引退について、6月中旬から下旬にかけて連絡があったとのこと。
・中田監督のコメント
「(新鍋選手より)引退を決めましたと報告があった。所属チーム(久光製薬)の強化方針、指のけが、五輪の延期といろんなことが重なってしまったのかなという思いはある。メダルを取る大変さを一番知っている選手。妥協をしないので、相当悩んだ決断だったと思う。非常に残念だが、彼女の気持ちを尊重したい」
上記の上で以後の布陣に関しては黒後愛選手、石川真佑選手らのサイドアタッカーの守備力アップを計っていくとした。
長岡望悠選手についてはバックアタックなど攻撃力も見極めるとのこと。
・荒木絵里香主将について
「大きな覚悟を持ってくれているのが分かった。子育てをしながらもコンディションを整えて、合宿に参加してくれた。さすがだと思いました」
今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で国際大会はすべて中止。全日本としての活動は、合宿だけとなった。
そんな中、紅白戦を無事に終えた全日本男女バレーボールチームは、男子は9日まで、女子は12日までで解散とすることを表明した。
これは新型コロナウイルスの感染状況を鑑み、早めに所属チームに戻すべきとの判断から決定した。
これにより2020年全日本の活動は早くも8月を以て休止。以後各選手は10月開幕のV-leagueに備え、人選もこちらの動向により決められることとなる。
東京オリンピック延期から全てのカリキュラムが狂い、寺廻強化委員長も健康上の理由により退職。鳥羽健二ハイパフォーマンス事業本部本部長が兼任となった。
これまでフェルハト・アクバシェ、福田康弘コーチが退任と入れ替わりの多い全日本女子。
紅白戦により現状確認が出来、サーブ、全体のパワー、スピードアップと、取り敢えずのレベルアップは確認出来たものの、対外試合ではないのでどこまで効果が出ているのか不明な点も多い。
とにかく、これ以降はV-leagueの活動が来年の全日本の人選の鍵を握ることとなる。
その前に無事、東京オリンピックが行われるかどうかだが、まず、新型コロナウイルスの沈静化を願うのみである。