スポーツは突き詰めると、負けず嫌い王決定戦である。

中田久美監督は別名、日本一怖い女性。
負けず嫌いを絵に書いた人物のようなイメージがある。
実際、その手のエピソードは数えきれない。

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中田監督は、コードで喧嘩出来る選手が何人いるかで、勝負が決まるという。

勝負ごとは何するにせよ、闘争心。
そして勝ちに拘る執念。
全てはそこから生まれる。

諦めない心、そして根気強さ。
そして、盤面全体を広く見る視野。

熱くなりすぎると勝負を度外視してしまう。だから、クールさがないと試合を上手く運べない。

中田監督も、前任の眞鍋監督も、そして柳本監督も現役時代はセッター。

所謂司令塔である。

セッターに求められるのは広い視野。
ハンドリングの確かさもさることながら、頭が良くないと出来ない。

野球で言えばキャッチャー。
ボールの配球を決め、試合をコントロールする。

日本ではキャッチャーもセッターも女房役だが、海外では必ずしもそうではないらしい。

MLBではキャッチャーは、ピッチャーの投げたがる球を決めてあげるのが役割らしい。

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かつてMLBでも活躍した城島健司捕手も、野球の考え方の違いに大分苦労したらしい。


木村沙織選手も、トルコリーグでセッターとの呼吸が合わず、「OK,OK」と軽く返事していたらえらいことになったと述懐したことがある。

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海外では日本のような和の社会ではなく、自分の主張はキチンとしないと通用しない。

練習でも日本では各個の体力や体格に合わせたトレーニングが組まれるが、海外は一律同じ。このチームの基本線はここだから、この基準に合わせろという。

全てがこうではないにしても、日本人が海外に出るメリットは報酬と、メンタル的にタフになること、大きさに慣れること、そしてバレーボールの世界観を広げることぐらいで、技術的にはあまり参考になる部分はないそうだ。

日本のバレーボールは技術的に高いし、海外とはバレーボールそのものの考え方が違う。
個の力は海外チームのほうが強いが、チームプレイ、結束力は日本固有のもの。

では、日本が世界一になるには、どうしたらいい?

まず、徹底したチームプレイと結束力。
全てはそこから。それこそが日本オリジナル。

元々日本は、サーブ、サーブレシーブ、ディグ、ミスを少なくで世界一を目指した。でも、それが次第にロンドンの頃より下がっていた。

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そして、日本のお家芸だったサーブも海外のチームに真似され、知らないうちに風下に立っていた。

この点については姫路ヴィクトリーナの竹下佳江監督も指摘していた。

中田監督も日本独自のコンビを組み立てるのに、サーブレシーブの強化は不可欠と指摘する。

サーブレシーブからAパスを供給し、センターを中心とするコンビネーション。

日本は2015年からオーソドックススタイルに戻し、まだ2年目。

日本独自のコンビバレーに戻すのが、まず先決だが、現象傾向にあるバックアタックの本数を増やす。

中田監督は私のバレーは長岡なくしてはあり得ない、というほど長岡選手への信頼が厚い。

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彼女は既に全日本のエースとして活躍しており、貴重なサウスポー。東京オリンピックの攻撃の中心は彼女だろう。

その長岡選手の決定率を上げるにはセンター線を中心とする多彩なコンビネーション。

今年は原点回帰とサーブレシーブの強化、コンビ練習に終始しそうな予感がある。