燃え盛る紅蓮の炎。

怪我も、苦難も
全て乗り越えて辿り着いた、リオへの切符。

リオデジャネイロオリンピック
世界最終予選・第6日目。
イタリア戦。

キャプテンという重責も
故障も
全てかなぐり捨てて
ヴェールを脱いだエース・木村沙織選手。

真の姿、覚醒。

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第一セット、先行する日本と、迫りくるイタリア。終盤もつれる混戦はイタリアのサーブアウトで日本先制。
第二セット、このセットもまた双方譲らぬ白熱の攻防。イタリアが4点リードで終盤戦へ。日本は終盤、デュースに持ち込むも、イタリアは古賀選手のアタックアウトからエゴヌ選手がバックアタックを決め、1-1のタイスコア。
第三セット、3ー3から荒木選手サービスエース。木村選手のアタックとブロックでブロック。日本8-5で中盤へ。日本は木村選手のアタックと石井選手サービスエース、さらに木村選手のブロックアウトで連続得点を奪いうなど5点リードで終盤戦へ。さらに日本は木村選手を中心に攻撃を展開するも前のセット同様、デュースとなる展開。最後は迫田選手のアタックがシャットされ、イタリアが王手。

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第四セット、鍋谷選手、長岡選手を投入。長岡選手のアタック、イタリアのアタックアウト、さらに木村選手のアタックで3連続得点を奪うと、更に島村選手のブロードから木村選手がサービスエースを奪い。日本5点リード。長いラリーを宮下選手のツーで制し、イタリアがタイムアウト。さらに鍋谷選手のアタックでブレイク。日本は長岡、木村選手が連続でブロックされ、日本タイムアウト。終盤、日本は木村、長岡選手の連続アタック。さらに木村選手のアタックから鍋谷選手サービスエースへつなぐと、長岡選手のブロックアウトで日本がセットポイント。イタリアはデルコーレ選手のアタック。長いラリーから長岡選手アタックアウト、木村選手のアタックをブロック、更に長いラリーの末、長岡選手をブロックするなど猛追するも、最後はラリーの末、木村選手が押し込んで、このセットを制し、ついにフルセットへ。

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この瞬間、日本のリオデジャネイロオリンピック出場決定した。

最終セット、権利獲得で気が緩んだか、イタリアは序盤から優位に攻め8-3と5点リード。最後はデルコーレ選手のアタックと鍋谷選手アタックアウト、長岡選手のアタックをシャットし、3連続得点を奪ったイタリアがフルセットの末、勝利を物にしました。

この試合は勝てなかったものの、近年見たことがなかった木村沙織選手の本領が発揮された試合となった。
故障を押し、闘志を全面に出す木村沙織選手。

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この試合に関しては笑顔があまり多くなく、何としてもこの試合で決めてやるという意地が全面に見られた。
全日本のエースとして、キャプテンとして、あまり闘志を見せない木村沙織選手の根性を垣間見た試合となった。
眞鍋監督曰く、「木村の背中から炎が見えた」試合。

31得点。

全力を振り絞って掴み取ったリオへの切符。



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