先日、久光製薬スプリングスの総監督を退任された中田久美監督は、インタビューでひとりで複数のポジションをこなせる選手が必要になると話されていた。

image


日本独自のテンポ、コンビ、そしてサーブレシーブが必須としつつ、上記の点を述べられた。

今年の全日本は高さ、それも最高到達点を考慮した人選になっていることは別項でも述べた。

例えば、今季初選出の松本亜弥華選手や久々に全日本復帰の岩坂名奈選手は高さが武器。

image


image


新鍋理沙選手と言えばサーブレシーブの名手だが、ブロックでもサーブでもそつなくこなすセンスが抜群。

image


ちなみに複数のポジションをこなすマルチプレイヤーの要素を持つプレイヤーが今年の全日本にどのぐらいいるのか、書き出してみる。

image


冨永こよみ選手(セッターとサイド兼任)
石井里沙選手(サイドとミドル兼任)
大野果奈選手(ミドルだがサイド経験あり)
井上琴絵選手(リベロだがレシーバーとしてもピンチサーバーとしても活躍)

パスヒッターもオポジットも兼任可能

石井優希選手
野本梨佳選手
高橋沙織選手

セカンドセッターとしても稼働可能

鍋谷友理枝選手


とりあえず思い付くのは、ざっとこんなところ。

現在は黒鷲旗大会の実施中だが、各チーム様々な試みを試している。

例えば、迫田さおり選手が黒鷲旗でサーブレシーブに取り組んでいるが、あの高さにサーブレシーブが加われば、今後の成長次第では全日本復帰ということもあり得る。

image


同様に渡邊久恵選手もジャンプフローターサーブをテストしているが、日立の今後の方針次第ではパスヒッターへの転身というのはあるかもしれない。

image


前述の高さがネックで全日本の人事から漏れたのであれば、別な武器を用意する必要がある。
チームにとっても渡邊選手がパスヒッターに転身した場合、選手起用にバリエーションの幅が出来、プラスに働く可能性は高い。

現在の得点力を保持したままサーブレシーブをこなせれば、それはかなり大きな武器になるので次こそ全日本の期待が膨らむ。

勿論、素人考えだが、今後のことを思えば「あり」の選択肢だろう。

話を元に戻すが、マルチプレイヤーの存在は相手を撹乱する意味でも大いに役に立つ。
実際に石井里沙選手は、前のセットはセンター、次のセットはサイド、と一試合で二つのポジションを起用にこなしている。

image


こうした選手が複数人いると、配置そのものがごちゃごちゃとなり、相手を撹乱することは間違いない。

中田久美監督の発言は、そうした日本オリジナルの追求とも見てとれる。

以上のことを踏まえながら全日本を見てみると、今年どういった選手起用がなされるのか、非常に興味深い。

すぐには成果は出ないかもしれないが、先々を思えば4年がかりで取り組むべきテーマかもしれない。


追記

ひとつ書き忘れたことがある。

将来的にオポジット=サーブレシーブ免除というのはなくなるかもしれない。

元々日本は守備力が高く、リベロも必要なかった。

image


こうした点を踏まえての原点回帰なら、将来的に長岡選手のサーブレシーブというのもあるかもしれない。