全日本の試合の中で、得点の主力となるのがスパイクです。
ブロックの間を打ち抜くストレート。インナーを狙うクロススパイク。
或いは相手ブロックからワンタッチを取って弾き飛ばすスパイクなど様々ありますが、日本のお家芸の一つがブロックアウト。

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ブロックアウトは相手ブロッカーの手を狙って打ち、ボールをコートの外に弾き出すテクニック。

特に大型のブロッカーにコースを塞がれてしまった時や、トスがネットに近くなってしまった時に行うと効果的。ブロックが視野に入っていないと、ブロックアウトをとることもブロックをかわすことも困難。

ブロックアウトを狙うコースとしては、ストレートをきっちり締めてブロックをしている選手はほとんどいません。アンテナ付近は若干ブロックが開いているので、そこを狙うように相手ブロッカーの小指や腕の外側を狙ってブロックアウトを狙う。逆に大型の高いブロックに関しては、力が入らない指先を狙ってスパイクを打つと効果的。しかしながら、指先を狙って打つと上に向かって打つ感じなるので、指先に当たらなかった場合はほどんどアウトになる他、審判がワンタッチを見逃す可能性があるため、審判に見えるように効果的に狙う必要がある。

次にネットに近いトスの場合、フェイントの要領でボールを相手ブロッカーに当てて軽く押しこむ。相手ブロッカーがボールを触ったことを確認したら、エンドライン側にボールを押し出す。

あまり多用し過ぎると相手ブロッカーも警戒するため、多用し過ぎず、クロスやストレートと併用し、様々なバリエーションのひとつとして使用すると、手が付けられなくなる。

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かつて、日本の元気印と言われた高橋みゆきさんのお家芸がこのブロックアウト。

170cmとアタッカーとして小柄ながら、多彩な攻撃のひとつとしてこのブロックアウトを得意技に暴れまくった。

かつて高橋選手のブロックアウトを警戒した韓国が、2007年のワールドカップでブロックを敢えて下げるというとっぴな作戦に出た。

韓国のブロックの出方を見極めた高橋選手は、何本ものスパイクをストレートコースに打ち込む。すると、あわてた韓国のブロックに合わせ、ブロッカーの間を抜いてクロスへ打ち込む。こうなるとももはや高橋選手のアタックは手が付けられず、大事な局面でポイントを挙げ、3、4セットを連取して3-1で韓国を退けた。

あのブラジルですら、高橋選手とのマッチアップでは同様の動きを見せるほど警戒した。
技があるからこそ、一旦決まり始めたら、効果てきめんのブロックアウト。

攻撃のワンクッションとして相手にイライラさせるのが、このブロックアウト。
今後も小柄な選手の得意技として是非引き継いでいって貰いたい、日本のお家芸。