新生全日本で活躍するメンバーのうち、昨年までの主力メンバーで活躍している選手はいない。

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石井優希選手、宮下遥選手、佐藤あり紗選手、そして荒木絵里香選手。

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荒木選手は育児などもあって事情が違うようだが、やはり今年は横一線からのスタート。

佐藤選手が外れた経緯に関しては不明だが、今年活躍中の古賀、鍋谷選手、内瀬戸選手とて昨年までレギュラーという訳ではないし、古賀、内瀬戸選手は昨年、リオの切符を逃している。
忸怩たる思いで今年に臨んでいる。

「これまで悔しい思いをしてきた選手」が水を得た魚のように躍動している。

まずは、新しい選手が通用するかどうかのテスト、そして、結果ありき、ということだろう。

特に石井、宮下選手は今が辛抱のしどころ。

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古賀選手に負けるな、とはっはを掛けられているという石井選手。

元々攻守兼備型のパスヒッターで、自在性と攻撃力の高さが売りの選手だが、その攻撃がもう1つで、新鍋選手が加わったことでサーブレシーブが安定し、控えに回った経緯がある。

石井選手の場合、サーブレシーブが課題。
この2年、Vリーグでは群を抜くサーブレシーブをこなしてきたが、やはり全日本で活躍するにはここで抜きん出るか、持ち前の攻撃力を上げるか、そのいずれかとなる。

かつて中田監督は「石井は物が違う」といわしめた逸材。これからの巻き返しに注目したい。

そして、宮下遥選手。

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初戦ワールドグランプリでは苦しんだ。
現在、全日本では低くて速い、正確なトスに取り組んでいるが、今のところ、結果が出ていない。勝負どころでのピンチサーバーなど良いところも魅せたのだが、そうこうしているうちに冨永選手が抜け出し、佐藤美弥選手が台頭、一歩置かれている。

実際出場機会は僅かだが、他の選手が結果を出しているのは事実。

あとは修練を積んで、自分と人の違いを学び、盗むこと。

そして、石井、宮下選手に共通していえることは、「使いたい、チャンスを上げたい」と思わせるアピール、それだけかもしれない。

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セッターもアタッカーも、今は好調な選手が多いので、中々出番はきずらい。
ただ、二人は経験があるので、機会は必ず訪れる。その時まで如何にスキルを高められるか。
それだけかもしれない。

今年のチームが固まるのは次のアジア選手権での結果によるところが大きい。

この大会が終われば、あとは早くも今年最後の大会となるグラチャンを持って全日本の活動は終了する。

来年になれば、また、新たな選手の登場や多少の入れ換えもあろう。

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井上選手も黒後選手も加わってくるだろうし、アタッカーはますます狭き門になる。
ミドルも来季こそは大野選手、上野選手も名乗りを上げてくるかもしれない。

まずは、今年。
アジア選手権。

第二関門のふるい落としが待っている。
果たして、次のメンバーは?