アジア選手権も一次リーグ戦が終了。
B組1位で通過した全日本女子バレーボールチームは順位決定予備戦(1-8位)に進出。
F組に編入。

asia CHAMPIONSHIP


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こちらも三大大会ほどの権威はないが、2年に一度、1975年からの由緒ある大会である。
本来アジア選手権には、同年にワールドカップが実施される場合、同大会に優勝チームと準優勝チームが出場、ワールドグランドチャンピオンズカップに優勝チームが出場出来ることになっている。

※2015年優勝チーム中国はグラチャン出場。

・過去5回大会の成績

2015年:優勝 中国 準優勝 韓国 3位 タイ

2013年:優勝 タイ 準優勝 日本 3位 韓国

2011年:優勝 中国 準優勝 日本 3位 韓国

2009年:優勝 タイ 準優勝 中国 3位 日本

2007年:優勝 日本 準優勝 中国 3位 タイ

この大会は三大大会の多くが日本で開催されることもあり、第三回大会以降、日本での開催はなく、近5回の大会では中国、タイ、日本の間で金メダルを分けあっている。

日本が最後に優勝したのは2007年の柳本監督時代が最後であり、前回はモントルーバレーマスターズに出場するため、ジュニア世代のメンバーが出場。6位となっている。

さて、今回はワールドグランプリの決勝ラウンドの直後にアジア選手権が予定されている。
更にそのあと、同大会終了後、すぐに第二回国内合宿に入り、今度はグラチャンに向けて調整が進められる。

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早い話、比較的ゆったりしているのは今だけであり、一度大会に参加してしまえば、以後は連戦、そして合宿のハードスケジュール。

特に今年は始動が遅かっただけに、あっという間に全日本のシーズンは終わっていく。


・期間

2017年8月9日(水)~8月17日(木)

・開催地

マニラ(フィリピン)

①会場: Alonte Sports Arena

②会場: Muntinlupa Sports Complex



・参加国

・A組:ホンコンチャイナ、カザフスタン、フィリピン

・B組:日本、オーストラリア、中国

・C組:韓国、ニュージーランド、スリランカ、ベトナム

・D組:チャイニーズタイペイ、イラン、モルディブ、タイ

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・競技方法

出場14チームをA、B組に3チーム、C、D組に4チームずつ振り分け、1次リーグ戦(1回総当り戦)を行う。各組の1、2位チーム(計8チーム)が順位決定予備戦(1-8位)に進出し、A、B組の3位チームとC、D組の3、4位チーム(計6チーム)が順位決定予備戦(9-14位)に回る。

順位決定予備戦では、1-8位は8チームが4チームずつ、9-14位は6チームが3チームずつ2つの組に分かれ1回総当り戦を行うが、1次リーグ戦で当たったチームとは対戦せずに、1次リーグ戦の対戦成績を持ち越す。

順位決定予備戦各組の最終順位をもとにクウォーターファイナルラウンドの対戦カードを決定。クウォーターファイナルラウンド、セミファイナルラウンド、ファイナルラウンドでそれぞれ1試合ずつ戦い、最終順位を決定する。

・順位決定方法

各組の順位は、勝敗数により決定する。
2チームまたはそれ以上のチームが同じ勝敗数で並んだ場合、順位決定の優先順位は下記の通り。

[第1優先] 勝点(※)
[第2優先] セット率(セット率=総得セット/総失セット)
[第3優先] 得点率(得点率=総得点/総失点)

※…1試合で与えられる勝点について
セットカウント3-0または、3-1で試合が終了した場合:勝者に3ポイント、敗者に0ポイントが与えられる。
セットカウント3-2で試合が終了した場合:勝者に2ポイント、敗者に1ポイントが与えられる。


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・一次リーグ戦最終結果

・A組
カザフスタン 2勝
フィリピン  1勝1敗

香港     2敗

※カザフスタンとフィリピンが決勝トーナメント進出。


・B組
日本     2勝
中国     1勝1敗

オーストラリア1敗

※日本と中国が決勝トーナメント進出。


・C組
韓国      3勝
ベトナム    2勝1敗

ニュージーランド 1勝2敗
スリランカ    3敗

※韓国とベトナムが決勝トーナメントに進出。


・D組
タイ      3勝
Cタイペイ   2勝1敗

イラン     1勝2敗
モルジブ    3敗

※タイとチャイニーズタイペイが決勝トーナメント進出。


・順位決定予備戦(1-8位)進出チーム

・A組
カザフスタン(1位)
フィリピン(2位)

・B組
日本(1位)
中国(2位)

・C組
韓国(1位)
ベトナム(2位)

・D組
タイ(1位)
チャイニーズタイペイ(2位)


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昨日のチャイニーズタイペイ戦は落差のあるサーブ、サウスポーから繰り出すアタックやバックアタックにことのほか苦戦を強いられた。

それでもキッチリストレートで勝つあたりに今年の全日本の頼もしさがある。
特にディグと繋ぎの粘り強さは久光のバレーそのものを彷彿させる。


優勝候補は日本、中国、タイ、韓国の4強。
主力温存の中国を除く3チームでの優勝争いになりそうだ。


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この大会、WGP直後とあってかなり緩いスケジュール。

せっかくのグラチャン。アジア代表として胸を張って出場して欲しい。

グラチャンが凱旋マッチになるか、リベンジマッチになるか、それはこれからの闘い次第

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・本日の対戦カード

8月13日(日)

順位決定予備戦(1-8位)

E組
カザフスタン(A組1位)
3-1
(21-25, 25-23, 25-22, 25-20)
ベトナム(C組2位)


韓国(C組1位)
3-0
(25-23, 25-18 , 25-12)
フィリピン(A組2位)


F組
タイ(D組1位)
3-2 
(25-22, 22-25, 25-16,23-25, 15-10)
中国(B組2位)


日本(B組1位)
3-0
(25-19 25-16 25-20)
チャイニーズタイペイ(D組2位)

アジア選手権 日本VSチャイニーズ・タイペイ ライブ配信があるようです。
←こちらからJUMP

・全日本女子バレーボールチームのスターティングメンバー

・サイド:石井里沙選手、鍋谷友理枝選手
・オポジット:野本梨佳選手
・セッター:冨永こよみ選手
・センター:岩坂名奈選手、島村春世選手
・リベロ:井上琴絵選手、小幡真子選手

JPN CTP


第一セット、4-1と先行するチャイニーズタイペイ。日本は岩坂選手のサーブで崩して嶋村選手のブロックで切るも、チャイニーズタイペイはバックアタックや軟打、ダイレクトなどで先行。日本は野本選手のブロックや島村選手のブロードで反撃し、チャイニーズタイペイのアタックをアウトにすると、野本選手のサービスエースで8-7とリード。
日本は岩坂選手のブロックや鍋谷、野本選手のアタックで16-11とリードを広げる。
更に日本は石井里沙選手のライトからの頭をと島村選手の速攻で19-12とリードを広げる。
チャイニーズタイペイは石井里沙選手を狙い、連続サービスエースを奪うも日本は鍋谷選手の2本のアタックでセットポイントを奪うと、ブロードで食い下がるチャイニーズだを野本選手のブロックでラリーを制し25-19で日本が第一セットを先制する。

第二セット、一進一退の攻防が続く。日本は島村選手のブロックや速攻、野本選手のアタックなどで得点するもチャイニーズタイペイは速攻やブロードを織り混ぜて反撃し、サービスエースで8-7と1点リードする。
日本は岩坂選手の速攻から粘り強く繋いで相手のアタックミスなどで16-11とリードを広げる。一旦18-12と抜け出した日本だが、チャイニーズタイペイは野本選手のアタックをブロックし、さらにサービスエースを奪うと、野本選手のアタックアウトで三連続得点を奪い15-18に迫る。日本はチャイニーズタイペイのバックアタックをアウトでしのぐと、鍋谷選手のレフトからのアタックで21-16とリードを広げると、最後は鍋谷選手の二本のアタックで25-16と日本がセットを連取する。

第三セット、古賀、内瀬戸、奥村選手をスタートから起用。前半は五分。日本は島村選手のブロックや速攻、古賀選手のブロックなどで得点するも、チャイニーズタイペイのバックアタックやブロード、サービスエースに手を焼き6-8と2点を追う展開。タイムアウトで息を吹き返した日本。島村選手のブロードなどで12-9と逆転に成功。しかしチャイニーズタイペイはバックアタックからラリーをレフトからのアタックで制すと、さらにサービスエースを奪いたちまち14-15に迫る。
日本は再び20-16とするも、チャイニーズタイペイのサウスポーから繰り出すスパイクやバックアタック、落差の大きなサーブに手こずりながら、奥村選手の速攻、島村選手のブロードなどで得点を重ね、最後は鍋谷選手のブロックで25-20で制し、3-0のストレートで日本が勝利しました。



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・ベストスコアラー
鍋谷友理枝選手(日本)
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島村春世選手(日本)
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 15得点

チャイニーズタイペイの落差の大きなサーブ。バックアタック。サウスポーから繰り出すアタックに苦しみながら、形成を立て直す活躍を見せたのは、鍋谷、島村選手のリオ出場組。鍋谷選手の頼もしさは本物。島村選手の得点力に磨きが掛かる。もう、ミドルで点が取れないとは言わさない。

やはり体力的に同じぐらいのチームだと、甘く見れないということを露呈した試合となった。総合的に日本が一枚上だが、タイとそれなりの試合をしている以上、甘くは見れない相手だった。気を引き締める意味では良い経験であり、ストレートで勝てたのは大きい。



・順位決定予備戦(9-11位)
香港(A組3位)
2-3
(14-25, 25-14, 23-25,25-23, 14-16)
スリランカ(C組4位)

・順位決定予備戦(11-14位)
オーストラリア (B組3位)
3-0
(25-9, 25-5, 25-19)
モルジブ(D組4位)


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・昨日の結果

8月11日(金)

12.30~※現地時間

C組
韓国(2勝)
3-1
(25-23, 25-19, 17-25, 25-22)
ベトナム(2勝)


D組
イラン(2敗)
3-0
(25-4, 25-13, 25-14)
モルジブ(2敗)


15.00~※現地時間
D組
タイ(2勝)
3-0
(26-24, 25-14, 25-15)
チャイニーズタイペイ(2勝)


B組
オーストラリア(1敗)
0-3
(13-25, 8-25, 9-25)
中国(1敗)


17.30~現地時間
A組
フィリピン(1勝)
0-3
(23-25, 20-25, 19-25)
カザフスタン(1勝)


C組
スリランカ(2敗)
1-3
(25-20, 23-25, 18-25, 19-25)
ニュージーランド(2敗)


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※時差1時間(日本が早い)


※結果は随時更新いたします。