日本がブラジルに勝って、2勝1敗とした。

現在の順位を見てみる。




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1位.中国 3勝 勝ち点8
2位.日本 2勝1敗 勝ち点5
3位.アメリカ 2勝1敗 勝ち点5
4位.ブラジル 1勝2敗 勝ち点4
5位.ロシア 1勝2敗 勝ち点4
6位.韓国 3敗 勝ち点0

おおかたの予想通り、中国が走り、韓国が白星配給係となった。キム・ヨンギョン選手がいれば喰われるチームがいたかもしれないが、今回に限って言えば相手が強すぎる。

ロシアは既に2敗している。
星勘定を思えば、悪くとも勝ち点1は欲しかった。

済んだことを言っても仕方ないが、とにかくアメリカ戦にメダル云々の可能性が懸かる。

それがあっての中国戦。


そして、終盤に入ってきたので、別な話をします。

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そろそろ、来年以降のことを意識しなければなりません。

グラチャンで対戦したデータを翌年、どういった形でフィードバックするか。
これ、結構難しい問題です。



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グラチャンが終わると、向こう1年間、各国との対戦がありません。
中田監督やコーチ各位、アナリストはデータ収集を行い、今年の対戦経験を踏まえ、翌年に備えるでしょうが、来年になると、各国の選手やチーム編成がまた変わります。

恐らくは各国の主力選手の対策や、今年活躍した選手の、今後の起用法もオフに検討されるでしょう。

来季から全日本シニアに加わる戦力も出てきます。


井上愛里沙選手、黒後愛選手など。

更にⅤリーグで結果を残した選手。そして、U-23、ジュニア、ユースの各カテゴリーで活躍する選手の加わるでしょう。



また、故障などで今季を棒に振った選手の巻き返しもあるでしょう。

全日本シニアはあと2戦で今年の活動は終わりますが、これで全てが終わる訳ではありません。


あくまで本線は東京オリンピック。

3年後に駒を進めるための第一歩に過ぎないのです。

だから、Ⅴリーグないし、学生など各カテゴリーの活動が重要になってくるのです。



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そして

グラチャンのラスト二戦のパフォーマンスは、来季以降、東京へ繋がる貴重な架け橋。

ここでメダリストとなり、来季へ大手を振って駒を進めて貰いたい。

自らの価値は自らが付ける。
それは勝利から導き出される。




詳細は→ 国際試合③:ワールドグランドチャンピオンズカップとは何か? 参照


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・中田久美監督のコメント

「就任して1年弱、チームを結成して4カ月、2020年に向けてチームづくりをしてきたが、限られた時間の中で育成と強化をしていかなければいけないという意味では時間が足りなかった。しかし、今回強豪国と試合できることは非常に意味のあることだと思う。今までやってきたことをすべて出し切り、来シーズンにつなげていきたい」

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いよいよラスト二戦。
最初の関門・アメリカ戦。

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韓国(世界ランキング10位)
ロシア(世界ランキング5位)
ブラジル(世界ランキング4位)
アメリカ(世界ランキング2位)
中国(世界ランキング1位)

今年のグラチャンはワイルドカード枠の韓国を除き、全て格上のチャレンジマッチ的な大会。

言うなれば、ボーナスステージ的要素が強いが、中田監督の目標はあくまで優勝。


アキンラデウォ、テトリ・ディクソン、ラーソン、ヒル選手ら勝手知ったるアメリカ。

しかしこれが今年の初対戦。
アメリカは荒木、新鍋、岩坂、石井、鍋谷選手などは知ってるものの、あとは未知数。
ブロックを掻い潜り、速いテンポで先手を取りたい。あとはこれまで苦しめられたサーブとブロード対策。

やるべきことは多いが、楽しみな一戦。
闘える喜びを、プレッシャーを楽しめ
頑張れ、ニッポン‼

・本日の対戦カード

日本(2勝1敗)
2-3
(25-22 21-25 26-28 21-25 12-15)
アメリカ(2勝1敗)


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 ・全日本女子バレーボールチームのスターティングメンバー

・サイド:石井優希選手、内瀬戸真実選手
・オポジット:新鍋理沙選手
・センター:荒木絵里香選手、奥村麻依選手
・セッター:冨永こよみ選手
・リベロ:井上琴絵選手、小幡真子選手


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第一セット、内瀬戸選手のブロックアウト、冨永選手のサービスエースで2-0。アメリカは日本のレシーブミスで1点を拾うも、日本は新鍋選手の軟打できり、ラリーでアメリカのアタックをアウトにし、更に荒木選手のブロックで5-1。ヒル選手のレフトからのアタックアウト、アンドリュー選手のライトからのアタックも石井選手のレフトからのアタックで7-2。アメリカはテトリ選手のブロードで切るも、新鍋選手のライトからのクロスで8-3。
アンドリュー選手のバックアタックがネットを越えず。さらに奥村選手のブロックで10-3。石井選手のプッシュがアウトになるも、奥村選手のブロード。長いラリーを内瀬戸選手のレフトからのアタックがアウト。更にアンドリュー選手のライトからのアタックでアメリカ連続得点で6-11。日本は内瀬戸選手がレフトからのストレートで切るも、ラーソン選手のライトからのストレートで応戦。石井選手のバックアタックがアウトで8-12。内瀬戸選手のレフトからのアタックも、アメリカはヒル選手のレフトからのアタックとアンドリュー選手のライトからのアタック、さらにサービスエースで3連続得点し、11-13と詰め寄る。日本は新鍋選手がネット際押し込んで切るも、内瀬戸選手のサービスアウト。アメリカもサーブアウト。ヒル選手のレフトからのアタックと一進一退。アメリカはアンドリュー選手のライトからのアタックで14-15とするもサーブアウトで日本が16-14で終盤へ。日本は新鍋選手のサービスエースで17-14とするも、テトリ選手のブロード。石井選手のストレート、ギブマイヤー選手のブロードがアウトで19-15。アメリカはアンドリュー選手で切るも、アメリカのサーブアウト。日本は鍋谷選手をピンチサーバー。アンドリュー選手のプッシュを巡りアメリカチャレンジ成功でアメリカ17-20。アメリカのタッチネットから冨永選手のサービスエースで22-18。アメリカはアンドリュー選手のライトからのアタックで切り、ヒル選手のサーブのインアウトを巡り日本チャレンジ成功。23-18。
アメリカは新鍋選手のライトからのアタックをブロック、ラーソン選手のバックアタック。これを荒木選手のブロックで切りセットポイント。日本は堀川選手を投入。アメリカは石井選手のアタックアウトで22-24に詰め寄るも、アメリカのサーブミスで25-22で日本が第一セットを先制。


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 第二セット、アメリカは新鍋選手のレフトからのアタックをブロック、荒木選手のクイックで切る。アメリカはギブマイヤー選手の軟打、アメリカのサーブアウト、テトリ選手のクイックと一進一退。日本は石井選手のストレート、奥村選手のブロードで4-3。長いラリーを日本タッチネット、ラーソン選手の連続アタックで6-4とアメリカリード。日本は長いラリーを冨永選手がアタックで切るも、アンドリュー選手のバックアタック。しかし奥村選手のブロックで切るも、アメリカのツーアタックで6-8でアメリカリードで中盤へ。
日本は新鍋選手のライトからの軟打などで8-8の同点。アメリカはラーソン選手の軟打で切ると、内瀬戸選手のアタックアウト、更にブロックされ8-11とされ日本タイムアウト。日本は内瀬戸選手のライトからの軟打で切ると、荒木選手のブロックで10-11。アメリカはアンドリュー選手のライトからのアタックで切るも、荒木選手の軟打、テトリ選手のクイック、アメリカのサーブアウト、ヒル選手のレフトからのクロスとラーソン選手のストーリーでアメリカ15-12。日本は石井選手のストレートスパイクを巡り、アメリカがインアウトのチャレンジ失敗。石井選手の軟打がブロックに掴まりアメリカ16-13で終盤へ。
日本は内瀬戸選手のレフトからのストレート、ここで島村選手をピンチサーバー。アメリカはラーソン選手のレフトからのストレート。内瀬戸選手のレフトからのストレートだ応戦すると、更にレフトからのブロックアウトで16-17。日本は荒木選手の速攻で鍋谷選手を前衛に投入。荒木選手の軟打がブロック、さらにレシーブが乱れ17-20。日本は新鍋選手のライトからの軟打で切るも、ラリーをヒル選手が決める。日本は22-18から鍋谷選手のレフトからのアタック、島村選手のブロックで20-22とし、アメリカタイムアウト。アメリカはヒル選手のクロス、鍋谷選手のアタックをブロックでアメリカセットポイント。島村選手のブロードできるも、最後は冨永選手のアタックがブロックされ、25-21でアメリカがセットを奪いかえす。


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第三セット、引き続き鍋谷選手をスタートから起用。内瀬戸選手のレフトからのクロスで先制。ヒル選手のアタックアウト、新鍋選手のライトからの軟打で3-0。アメリカはギブマイヤー選手のクイックで切り、新鍋選手のアタックアウトで2-3に迫る。日本は内瀬戸選手のイン側に走り込んでのバックライトで切るも、アメリカはテトリ選手のクイックで応戦。鍋谷選手のレフトからのクロスで切るも、ヒル選手の軟打で切り返す。鍋谷選手がレフトからフェイントで切れば、アメリカもフェイント。奥村選手のブロードで日本7-5。
内瀬戸選手のレフトからのストレートのブロックタッチを巡り日本チャレンジ失敗も奥村選手のブロードで8-6で日本リード。
ラリーを内瀬戸選手のレフトからのブロックアウト、ラーソン選手のストレート、荒木選手のブロードから新鍋選手のライトからのアタックへ繋ぎ11-7。ラリーから内瀬戸選手のレフトからのアタックをブロック、アメリカサーブミス、アンドレア選手のライトからのアタックできるも、アメリカのサーブアウト巡りアメリカチャレンジ失敗。しかし、アメリカがヒル選手のレフトからのアタックで切るも、日本は鍋谷選手のレフトからのアタックで14-10。アメリカはすかさずラーソン選手のアタックで切ると、鍋谷選手のアタックがブロックに掴まり、さらにギブマイヤー選手のクイック、奥村選手のブロードがアンテナにあたり14-14。更に鍋谷選手のアタックアウトでアメリカが15-14と勝ち越すも、鍋谷選手がレフトからのストレートで切ると内瀬戸選手のレフトからのフェイントで16-15。
アメリカは日本のタッチネットで16-16。日本は鍋谷選手のバックセンター。島村選手をピンチサーバー。鍋谷選手がバックセンターを連続で決め18-16。アメリカはラーソン選手のアタックで切り、ヒル選手のレフトからのアタックで18-18。さらにヒル選手のブロックアウトでアメリカが19-18。日本は内瀬戸選手のレフトからのアタックで切れば、アンドリュー選手のアタックで応戦。荒木選手のブロードで20-20。ヒル選手のブロックアウトで切れば、新鍋選手のブロックアウトで切り返すと、鍋谷選手のレフトからのストレートで22-22-21と勝ち越し。ヒル選手のレフトからのアタック、ラーソン選手のライトからのアタックで23-22とアメリカ勝ち越し。ヒル選手のサーブアウト、さらにアンドレア選手のアタックのブロックタッチを巡りアメリカチャレンジ失敗で日本24-23とセットポイント。新鍋選手のサーブアウトでデュース、更に鍋谷選手のアタックがブロックされアメリカ25-24。島村選手のブロードで25-25。ラーソン選手のアタックでアメリカセットポイント。日本は島村選手のブロックでデュースに戻し、荒木選手のブロックで27-26。最後も日本のブロックで決めて28-26で日本が第三セットを奪い、王手を掛ける。

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第四セット、内瀬戸選手のライトからのブロックアウトで先制。2-2から荒木選手のサービスエースとヒル選手のアタックミスで4-2。アメリカはテトリ選手のクイックで切るも、ヒル選手のアタックアウトから、鍋谷選手のレフトからのクロスで6-3。テトリ選手のブロードから鍋谷選手のアタックアウト、アメリカのサーブインアウトを巡り、アメリカチャレンジ失敗で7-5。アメリカはラーソン選手のフェイントを鍋谷選手のバックからのフェイントで8-6で中盤へ。
アメリカはギブマイヤー選手のブロード、サービスエースで同点。内瀬戸選手の連続アタックアウト、アンドレア選手のライトからのアタックで5連続得点を奪いアメリカ11-8と逆転。更に内瀬戸選手のレフトからのアタックを連続ブロックされ13-8。冨永選手のツーアタックで切るも、レシーブが乱れ9-14。更にアンドレア選手のブロックアウト、日本は新鍋選手のライトからのアタックできり、鍋谷選手のレフトからのブロックアウトで11-15。しかし、アンドレア選手のアタックで切り、アメリカ16-11で終盤へ。
ヒル選手のレフトからのアタックで17-11で日本タイムアウト。鍋谷選手のフェイント。鍋谷選手のフェイントをブロック。しかし鍋谷選手にボールを集め、インナーに決めて、佐藤、堀川選手を二枚換え。ラリーを鍋谷選手のアタックアウトとフェイントをブロックされ、20-13。テトリ選手のブロードがアウトとなり、さらにアメリカのアタックアウトで15-20。堀川選手のライトからのアタックをブロック。更にサービスエースでアメリカ22-15。日本は内瀬戸選手のプッシュで16-22。ラリーをラーソン選手のフェイント、アメリカのタッチネットで17-23。日本は冨永選手のサービスエースも、サーブアウトで24-18とアメリカセットポイント。日本は荒木選手のブロード。新鍋選手のフェイント。さらに野本選手を投入し、ダイレクトで21-24と迫る。最後はギブマイヤー選手のクイックで25-21で制し、フルセットへもつれこむ。

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最後セット、荒木選手のブロック、ラリーを内瀬戸選手のアタックで2-0。アンドレア選手のライトからのアタックでラリーを制し、内瀬戸選手のアタックをシャット、さらにラリーをヒル選手のアタックで制し3-2。日本は荒木選手の速攻で切るも、ラリーをヒル選手のブロックアウトで応戦。アメリカサーブアウトもテトリ選手のブロードからダイレクトでアメリカ4-6。アメリカが鍋谷選手のアタックをレシーブミス。ラーソン選手のレフトからのクロス。鍋谷選手のレフトからのクロスで応戦。ギブマイヤー選手のブロードでアメリカ8-6でコートチェンジ。島村選手のブロード。荒木選手のブロードがブロック。アメリカタッチネット、内瀬戸選手のレフトからの強打で9-10。アメリカはギブマイヤー選手のクイックで切るも、荒木選手の速攻、アンドレア選手のライトからのアタック、ロイド選手のツーアタックでアメリカ13-10。アメリカサーブアウトで石井選手をピンチサーバー。ヒル選手のアタックでアメリカが14-11でマッチポイント。ラリーの最中、日本がタッチネットのチャレンジ成功。ノーカウントからアメリカサーブミスで12-14。アメリカタイムアウト。最後はラーソン選手のプッシュでアメリカが15-12で制し、セットカウント3-2でアメリカが勝利しました。



 



・ベストスコアラー
アンドレア・ドルーズ選手(アメリカ)

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22得点

サウスポーのドルーズ選手がベストスコアだが、ほかは余りクリーンヒットせず、軟打が多かった。さらにブロック本数が17vs11。後半までは互角だったことを見ると、この試合、日本が主導権をにぎっていました。
日本は内瀬戸選手が17得点、途中出場の鍋谷選手が15得点。荒木選手が13得点、新鍋選手が12得点といつもの全日本でしたが、新鍋選手の打数がちょっと少なかったかな、と思います。

正直、勝てる試合でした。
大差となったセットはひとつもなく、みすみす落としてしまった感は否めません。

明日の中国戦は現在の最強の敵で厳しい闘いが予想されます。最後まで粘り強く、頑張れ、ニッポン‼

※結果は随時更新いたします。
本日試合観戦のため、試合詳細は追って更新いたします。
・他の対戦カード

ロシア(1勝2敗)
0-3
(20-25 18-25 20-25)
中国(3勝)

・ベストスコアラー
チョウ・ジョウネイ選手(中国)


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 16得点


ブラジル(1勝2敗)
3-0
(25-15 25-10 25-23)
韓国(2敗)

・ベストスコアラー
タンダラ・カイシエタ選手(ブラジル)


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 19得点