満を持して、という言葉がぴったりだったかもしれない。

2016/17シーズンのVプレミアリーグ・ファイナルを前に予感があった。

[画像:8dbd51eb.jpg]

いつになく表情が生き生きしている。
その予感は本当になった。

2014年以来、2年ぶりの全日本復帰を果たしたこの選手は、アジア選手権でMVPを獲得。グラチャンでも日本のベストスコアを飾った。

今や全日本不動の中心選手と言えば、攻守の要・新鍋理沙選手。

[画像:617863a4.jpg]


一時は進退をも考えた新鍋選手だが、新たな進路が決まった。

恩師・中田久美監督の元、東京オリンピックへ一路、矛先を向ける。

彼女は既にメダリスト。
そう、ロンドンオリンピックの銅メダリスト。

今の全日本には、ロンドン経験者は新鍋選手と荒木選手だけとなった。

[画像:2f68e0f0.jpg]


かつて最年少だった彼女も、今やベテランと言われる域に入ってきた。

彼女のイメージは日本屈指のサーブレシーブかもしれないが、実際はどこをやってもそつがない。ブロックでも、インナーに打ち込むクロススパイクも上手。

日本屈指のテクニシャンに成長した。

実は今年の全日本の初陣となるワールドグランプリでは当初、新鍋選手はスタメンに名を連ねていない。

しかし、サーブレシーブが乱れ、新鍋選手が入ることで安心した。

[画像:38f9b5f9.jpg]

この数年、全日本のコートを悩ませてきたアキレス腱は、これでピタッと収まった。

中田監督は無理にオポジットを打ち屋で固定することをせず、ライトに新鍋選手を抜擢。これも、久光製薬スプリングスでやってきた貯金のひとつ。

さらに母校の後輩である内瀬戸真実選手と守備を固め、レセプションの強化と安定により快進撃を続けた。

今季、日本のフルセット無敗神話が生まれたが、その大きな要因としてサーブレシーブ、ブロック、ディグ、そしてサーブの効果は大きかったのだが、守備力の高さが大いに役にたったのはいうまでもない。

[画像:0d5982f0.jpg]

その中心にあったのが新鍋選手であったことは言うまでもない。

だが、課題も多い。

ラリーになるとレフトに偏る。
バックアタックも本数を増やしているものの、まだ決定力が不足している。

恐らく来季は、長岡選手のライトへの復帰で新鍋選手は慣れたレフトへ復帰するだろう。

そして古賀選手の復帰、井上、黒後選手ら決定力の高い選手が加わることで、全日本は本来の陣形に少しずつ向かっていく。

ただ、今季の活躍により、新鍋選手の価値は不動のものとなった。

[画像:7ffa3f87.jpg]

目指すは東京。

忍従の時を経て、全日本のコートに戻った新鍋選手。

親友の岩坂選手がキャプテンを務める中、新生全日本の押しも押されぬ中心は新鍋選手。

自身2回目のオリンピック。
勿論、目指すは金。

今度こそ世界の頂点に立つために
これからが、本当のチャレンジ。

夢の実現に向けて、恩師や親友たちとともにひた走る。

2020年、伝説の主役となるために。