2017年。  
全日本女子バレーボールチームは 
中田久美監督の下、新たなスタートを切った。

その初年度を飾ったのは
それまで全日本との縁が薄く
悔しい思いをした選手にて構成された。

そんな中、今年も全日本に招集されるも
活躍の場がなかった選手も当然いる。

まだ、年齢的も若く
これからの選手。

JTマーヴェラスの若きエースとして
チームを引っ張る田中瑞稀選手。

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かつて鍋谷友理枝選手が
春高伝説のエースとして活躍したのに対し
田中瑞稀選手も伝説のエース。

名門・九州文化学園のエースとして
国内屈指の強豪校・東九州龍谷高校と
春高の決勝を争った伝説の一戦は
未だに語り草。

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フルセット
それも最終セットも25点に達する死闘の末
田中選手は一人で
115本のアタック、 55得点という信じがたい得点でチームを優勝へと導いた
「奇跡のエース」

身長こそ大きくないものの
パンチ力抜群。



JTマーヴェラスに入団
内定選手として早くも僅か一ヶ月後の2月には
試合に出場。

11得点を上げ、早くも非凡な才能を発揮。

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田中選手がレギュラーを獲得するのは
そう遠くはなかった。



ただ、田中選手がVリーガーとして
スタートを切った当時

JTはチャレンジリーグに降格となり
低迷期にあった。


しかし、チャレンジリーグでは格の違うJTは他を圧倒し、2年連続で優勝を果たす。

ところが、トヨタ車体とのチャレンジマッチを落としたJTは、黒鷲旗大会でトヨタ車体に決勝戦でリベンジ。史上初のチャレンジリーグチームの優勝を実現。


さらにテコ入れとして
吉原知子さんを監督に招聘、
闘魂を植え付けられたJTは更にパワーアップ、翌年は全勝優勝を達成。

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そして上尾メディックスとのチャレンジマッチでは二戦とも勝利し、見事プレミア復帰を果たす。

その中心としてオヌマー、中村選手とともに田中選手も活躍した。



この活躍により田中選手も全日本へ初招集される。


水を得た魚のようにJTマーヴェラスは
開幕戦白星スタートを上げ、早くも優勝戦線に加わる。



しかし、高さのないJTはサーブレシーブを狙われ、オヌマー選手や、奥村選手の速攻を封じ込められると苦戦。


田中選手もサーブで狙われチームは低迷。

一時は5位まで転落した。



しかし、このぐらいで諦めるほどチームは脆弱ではない。



この間の田中選手のサーブレシーブの上達ぶりは秀逸。



レギュラーラウンド1、2レグで、田中選手はサーブレシーブ成功率がリーグ最下位だった。

しかし、チームを救うために努力し続けた結果、驚くべきことに3レグでは一気に5位までジャンプアップ。

井上選手をレシーバー兼ピンチサーバーに配置替えする思いきったコンバートも効を奏し、JTは再び優勝戦線へ。



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4位でファイナル6進出を果たしたJTだが、エースのオヌマー選手が体調不良。
陣営は急遽橘井選手を抜擢するも、さすがに厳しく、チームはファイナル3進出を逃す。



それでもチームは意地を見せる。


最終戦の日立リヴァーレ戦。

試合はフルセットの大熱戦となり、田中選手は21得点を上げ、ベストスコアで勝利で飾り、悔しさをコートで晴らした。



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これらの活躍が認められ、田中選手は二年連続で全日本に招集される。

が、今季は残念ながら全日本での活躍の舞台は整わなかった。

だが、悲観する必要はない。

まだ、弱冠21歳。



まだ東京オリンピックへの道程は、まだ始まったばかり。



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来年こそ、同い年の井上愛里沙選手とともに全日本で活躍する。


まず、その前にJT悲願のリーグ優勝。


サイドアタッカーが大幅に減少した今
田中選手のエースとしての期待はより大きくなる。

今年を更なる飛躍の一年とし、自らの価値を不動のものとするために、田中選手は最後のVプレミアリーグに挑む。

新しい伝説の一ページは
これから刻まれていくのだから。

あとは、ただひたすら。
結果で覆すのみ。