全日本がオーソドックススタイルに戻ってから、はや3年が経過した。

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その間、大竹選手、島村選手、そして山口、荒木選手らが全日本のミドルを彩ってきた。

昨年、体制一新された中、奥村、松本選手たちが台頭。

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それを踏まえての2018年である。

コンビバレーは日本のお家芸。
現在全日本の課題であるバックアタックともども、大きな攻撃の柱である。

特に昨年はミドルブロッカーの活躍が目覚ましく、貴重な得点源のひとつとなっている。

さて、今季初戦のネーションズリーグのメンバーが決まったことで、取り敢えず同大会は
岩坂、島村、奥村選手に加え、芥川選手の4名で闘うことが決まった。

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荒木選手は恐らく家庭内の事情によるもので、松本選手は腰痛のための回避なのだそうだ。

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中田監督は荒木選手に全幅の信頼をおいているので、世界選手権には間に合わせるだろう。

となると、この4名と松本選手を加えた5名の中から3名が世界選手権に駒を進めることになる。

それぞれの選手の現状を考えてみると…。


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岩坂選手の持ち味は何と言っても高さ。
サーブの名手でもあるが、今季、アキンラデウォ選手に触発されブロードも積極的に取り入れている。

元々攻撃力が課題だった岩坂選手だが、今季はアタック決定率3位、日本人選手では荒木選手を抑えて堂々の首位である。

キャプテンとして充実一途。


島村選手は今季前半、サーブレシーブの関係上出番が少なかったが後半フル回転。
ファイナル6では課題のブロックもランキング4位。調子を上げてきている。

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島村選手と言えばスピードを活かしたブロード。昨年のワールドグランプリ・中国戦では近年の全日本のミドルブロッカーでは最多の21得点を上げている。

持ち前の得点力でチームに貢献したい。


昨年の活躍でお馴染みのJTの切り込み隊長・奥村麻依選手。

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持ち前のブロードとコミットブロックも上手く、一枚でも止める技術が高い。ブロック本数では荒木選手に次ぐ3位と存在感をアピールした。

JTのキャプテンとして充実一途の奥村選手。機動力とブロックを活かし、更なる飛躍を狙う。


その奥村選手と同じJTのミドルブロッカーとして活躍したのは芥川愛加選手。
待望の全日本復帰である。

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持ち味は速いブロードだが、今季はブロック本数、アタック決定率ともに奥村選手とほぼ互角の成績を残しリーグ準優勝に貢献。

180cmの長身と最高到達点303cmの高い身体能力で、まずは存在感をアピールしたい。


以上4選手が、今季初戦のネーションズリーグに挑む。

4選手のネーションズリーグでの活躍に期待したい。







ミドルブロッカーといえば、セッターとのコンビが必要不可欠。
そこで、勝手知ったるコンビをあげると…。


奥村選手と佐藤美弥選手は嘉悦大学の先輩後輩。コンビは慣れている。
速さを活かした攻撃で活路を見いだしたい。

島村春世選手は、U-23で田代選手とチームメイト。2016年はOQTのオランダ戦で島村選手を積極的に使い、フルセットの末勝利に貢献した。

今回外れてしまったが、松本選手と冨永選手は上尾のチームメイト。

男子でも李博選手と藤井選手。山内選手と深津選手がチームメイトと、慣れているコンビのホットラインは欠かせない。

全日本の時しか実現しないコンビも魅力のひとつ。
各選手、こうした強みを上手く活かしたい。