昨年は井上、小幡選手のJT勢が全日本のコートを死守した。

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アジア選手権では小幡選手がベストリベロ。
グラチャンでは井上選手がベストリベロ。
それぞれ受賞し、両選手について中田監督は「安心して見ていられた」と太鼓判を押す。

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こうした背景を受けての、今年だ。


既に2018年初戦のネーションズリーグの登録18名は発表されている。

各国にとってもこれが国際大会の試合始めになるチームが多いが、ロシアのコシェレワ選手が現在故障中で世界選手権に間に合うかどうか微妙な状況。

それはさておき。

ネーションズリーグでは、井上、山岸、戸江選手の3名で闘うこととなる。

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ネーションズリーグは長丁場なので、恐らく全員に出番があるとは思うのだが…。

井上選手も山岸選手もキャリアのある選手だが、若い戸江選手は比較的最近、ディグからサーブレシーブに配置換えされ、結果を出してきた。

大きな声がセールスポイントという戸江選手は、今回小幡選手がいないので、代役を務めそう。
 
で、リベロというとどうしても気になるのは東京オリンピックの選手枠だ。

オリンピックだけはどういう訳か、未だに代表枠が12名。

殆どの国際大会で14名なのに、オリンピックだけは未だに12名。
これまで何度か触れてきたが、開催国特権おてここは是非14名に変更して貰いたい。

それによってリベロ選手の出場枠も変わるし、選手枠が増えれば取れる戦術の幅も広がる。

リオデジャネイロオリンピックの時は、座安選手をレシーバーとして参加させた。

当時の全日本はサーブレシーブに難があり、苦肉の策であったが、14名ならレシーバーの起用もありえるし、リベロも慣れているサーブレシーブとディグの2名起用も出来る。

選手起用も各国特徴があり、リオデジャネイロオリンピックではアメリカはセッターを3人選出している。

オリンピックは狭き門。
チームがどこに重きを置いているかというひとつの例と言えよう。

もし、12名枠がこのままなら、東京オリンピックでもリベロは若干一名のみということとなる。

ロンドンでは世界一のリベロ、佐野優子選手という不動の存在がいたし、リオでは佐藤あり紗選手が代表枠を勝ち取った。

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「ポスト竹下」と「ポスト佐野」が完全に埋まらないまま数年が経過している。

目下、井上選手があたまひとつリードというところだが、今年2018年は東京を見据えた地固めの一年。

特に世界選手権での活躍は今後の人選を大きく左右するだろう。

当初の中田監督の青写真では、ワールドカップで腕試しと明言した。

まず、ネーションズリーグは最初のふるい落とし。

リベロにとっても世界選手権の選考を兼ねたネーションズリーグが重要だ。

のこり1ヶ月を切った中、どんなバレーボールを見せてくれるか、注目だ。