全日本男子の闘いぶり、誠に天晴れ。

前日のドイツ戦より更に強敵のロシア戦にも関わらず、前日の疲れを考慮して、メンバーをほぼ、総入れ替えで臨んだ。

これは即ち、目先のことに捕らわれていない証。

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更に初先発の高松選手を一旦下げるも、最終的には全セット起用した。

これは選手へチャンスを平等に与えようとする証。
 
TakuyaTakamatsufromJapan

さらに、要所で福澤、柳田選手を投入。
これは勝ちへの執念を見せる証。
更にベテランを勝負所で使う信頼関係の証。
これでチームが統率され、士気があがる。

大竹選手を終始起用し、西田選手はお休み。
選手への配慮と競争意識を煽る見事な采配。

ダメとみるやすぐさま交代する臨機応戦さ。また状況変わればすぐ元に戻すことで後腐れをなくす。

取るべき戦術や大胆さからも迷いがなく、全員が自分の役割を弁えており、統率が取れている。 守備面の堅固さも見事で、一歩先に進んでいるようにも映る。

体力差があるので比較は出来ないが、自国に良いお手本があるのだから、男子の闘い方を色々参考にすればよい。

特にセンター線とパイブを中心としたコンビネーション、さらにオポジットとレフトプレイヤーの充実ぶりは女子が本来目指すべきバレーボールそのもの。

女子もこれに続きたい。



問題はこれから。

これから、全日本女子バレーボールチームは国内に帰国ののち、しばしの休養を経て国内合宿に移る。

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ファイナル直前合宿
 ※2味の素トレセン(東京)6/17(日)~24(日)

ネーションズリーグ ファイナル
 ※2南京(中国)6/27(水)~7/1(日)

第2回国内合宿
味の素トレセン(東京)7/3(火)~19(木)

アメリカ遠征
7/20(金)~31(火)

第3回国内合宿
味の素トレセン(東京)8/1(水)~12(日)

アジア競技大会
ジャカルタ(インドネシア)8/19(日)~31(金) 

第4回国内合宿味の素トレセン(東京)9/3(月)~26(水)

世界選手権 9/29(土)〜10/20(日)

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今年の全日本は長丁場だ。
世界選手権でファイナルまで残れば、10月下旬まで続く。

ただ、ネーションズリーグの結果について、余り悲観することもないのは、同大会が世界選手権の前哨戦というだけではなく、国内合宿で十分な練習を積んでから参加した昨年のワールドグランプリとは違い、今年のネーションズリーグは開幕が早く、少ない練習期間でのぶっつけ本番、長期参加だったからだ。

速い話、実戦練習の場であったと解釈すればいい。

その点、男子のほうが開幕が遅かったため、若干の猶予があった。その差も少なからずあっただろう。

当面はアメリカ遠征も含め、みっちりと詰める時間はある。

このネーションズリーグで問題点を抽出し、データ収集も出来た。
あとはそれをどう反映させるかだ。

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高さ対策とサーブレシーブ、そしてコンビネーションの練習。
 
センター線とパイブの強化。
そして、サーブの強化とやることは山ほどある。

先日の「全日本な日々」で最大のキーマンは荒木絵里香選手と述べたが、そしてもうひとり。

長岡望悠選手である。

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中田監督は世界選手権の前に一度試したい意向だが、恐らくアジア競技大会がその舞台となろう。

長岡選手がセッター対角・オポジットに入ると古賀選手と左右の両輪で組み立てが出来る。

理想を言えば、男子のように相手ブロックを打ち破るパワフルなオポジットが二枚、それも左右両方いるのが好ましい。

この大会では石井選手のライト起用がしばしば用いられたが、黒後選手のオポジットというのも十分考えられるし、女子のオリジナルとして新鍋選手のライトも攻撃にワンクッション入れる上で効果的。

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先日の松本選手のオポジット懸案ではないが、長身選手のブロック二枚も効果的。さらに最高到達点315cmの高さから繰り出すスパイクが物になれば、相手にはかなりの脅威。  

これでミドルとの併用が出来れば一石二鳥。韓国にもキム・ヒジン選手のようにミドルとオポジットの併用選手もいる。

物は考えようだ。

元々、新鍋選手のライトは2016/17Vプレミアリーグ・ファイナル6にて長岡選手が故障したことにより生まれた副産物。

Vリーグでは日立リヴァーレの遠井選手がライトを務めつつ攻守の要として起用されているが、考え方は同じ。

ライト=スーパーエースという考え方ならば、ライト=長岡、レフト=新鍋、という配置が正しい。 

その方法論なら、堀川選手の出場機会も増える。結局はサーブレシーブ、守備力の問題で守れるライトがいたほうが安定するからだ。

以前の全日本では長岡選手にサーブレシーブをさせる提案があったそうだが、いつの間にか廃案となった。

ライトを点取り屋のポジションとするか、守備力兼備にするか、考えどころ。


そして、懸案事項がもうひとつ。
 
女子でも男子のようにサーブの二刀流があってもいいかもしれない。

男子は状況に応じてジャンプサーブとジャンプフローターを使い分けている。
 
例えば、ミハイロビッチ選手はこれまでジャンプサーブ一辺倒だったところを今季のVプレミアリーグからジャンプフローターサーブにスイッチした。

元々、新鍋選手はジャンプサーブの使い手で、今の全日本では長岡選手も使い手。
やはりサーブが生命線なので、色々試すのも一考かと。

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とにかく、長岡選手が加わると重要な得点源に厚みが増す。

それに伴う編成も気になるところ。

一度人選の組み直しも、この合宿期間で行われそうだ。
ドイツをフルセットの末に破り、目下5勝6敗の全日本男子バレーボールチーム。

今日は2勝9敗のロシアと対戦します。
今大会は不調ですが格上。
ここは勝ってドイツラウンドを勝ち越したい。 
頑張れ、ニッポン!!

6/17 19:00~ 

○9位.日本🇯🇵
(コアチーム・世界ランキング12位)5勝6敗

3-2
(26-24 12-25 23-25 25-23 15-12)

14位.アルゼンチン🇦🇷
(コアチーム・世界ランキング7位)2勝9敗

・全日本男子バレーボールチームのスターティングメンバー

・レフト:福澤達哉選手、柳田将洋選手
・オポジット:大竹壱青選手
・センター:李博選手、山内将大選手
・セッター:関田誠大選手
・リベロ:古賀太一選手


第一セット前半、一進一退のままアルゼンチン8-7とリード。日本は13-12と勝ち越してアルゼンチンタイムアウト。日本は山内選手のAクイックとサービスエースで16-14とリードする。日本は柳田選手のライトからのアタック、大竹選手のライトから相手ブロックをぶっ飛ばす豪快なアタックなどで得点するも、アルゼンチンは李選手のサーブアウトからアタックを決め手20-20に追い付き日本タイムアウト。日本は一旦23-21と勝ち越し、アルゼンチンタイムアウト。日本が24-22とセットポイントを迎えるもアルゼンチンはクイック、レフトからのアタックで連続得点し、24-24のデュース。日本は李選手のDクイックから、レシーブ乱れたところを柳田選手がレフトから打ち切り26-24で第一セットを先制する。

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第二セット、アルゼンチンは4-3からレフトからのアタック、クイックなどで得点を重ね8-4とリードする。アルゼンチンはライトからのアタックなどで11-6とリードを広げ日本タイムアウト。日本は李選手のAクイックで切るも、アルゼンチンは柳田選手のアタックをブロック、日本のチャレンジ失敗、浅野選手のアタックアウトなどで16-7と苦しい展開。
日本は浅野選手のレフトからのクロスなどで得点するも差を縮めるには及ばず25-12でアルゼンチンが取り1-1のタイへ。 

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第三セットは一進一退。日本は大竹選手のライトからのアタックで7-7とするも、福澤選手のレフトからのアタックがアンテナにあたり8-7とアルゼンチンリード。
日本はアルゼンチンのアタックアウトから李選手のAクイックで13-12と勝ち越し、アルゼンチンタイムアウト。アルゼンチンがここから反撃し16-14でアルゼンチンリードで終盤へ。20-17とリードするアルゼンチン。日本は浅野選手を投入。李選手のDクイックと柳田選手がレフトから三枚ブロックを撃ち抜いて20-21でアルゼンチンタイムアウト。日本は21-23から柳田選手のライトからのクロス、柳田選手のサーブで崩して大竹選手のダイレクトで23-23の同点に持ち込むも、アルゼンチンはレフトからのクロスでセットポイントを奪い、最後は大竹選手のライトからのアタックがアウトとなりアルゼンチンが25-23で王手を掛ける。

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第四セット5-3と先行するアルゼンチン。日本は福澤選手のレフトからのアタック、サービスエースで5-5とするも、双方サーブミスからアルゼンチンはラモス選手のバックライト、サービスエースで8-6と勝ち越し。
日本8-8の同点に追い付くも、アルゼンチンはサーブで崩してのクイックなどで12-10と勝ち越し。日本は福澤選手のレフトからのアタック、大竹選手のアタックなどで13-12と逆転し
アルゼンチンタイムアウト。日本14-13でアルゼンチン二回目のタイムアウト。アルゼンチンはレフトからのプッシュで切るも、日本は浅野選手のレフトからのブロックアウトで16-14とリードする。
日本は柳田選手のダイレクトと、李選手のクイック、柳田選手のライトからのアタックで22-19とリードを広げるも、柳田選手のサーブアウト、高橋選手のアタックミスで22-21で日本タイムアウト。日本は高橋選手のクイックで取り返し、さらに浅野選手のレフトからのブロックアウトでセットポイント。アルゼンチンはクイックで切るも、日本は李選手のBクイックで25-23で取り、フルセットへ。

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最終セット、日本は柳田選手のライトからのアタックなどで8-6とリード。アルゼンチンはレフトからのクロスで詰めるも、日本は浅野選手のレフトからコース一杯のアタック、アルゼンチンのアタックアウトで12-8としアルゼンチン2回目のタイムアウト。日本はアルゼンチンのサーブアウトでマッチポイント。最後は福澤選手のレフトからのフェイントで15-
12で制し3-2で日本が勝ちました。

・ベストスコアラー
クリスチャン・ポグラヘン選手(アルゼンチン)

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20得点


今の日本は落ち着いているというか、第二セットをワンサイドでおとしても、自分たちのやるべきことをやれば勝てるという自信に満ち溢れているように映ります。  
西田選手不在でしたが、柳田選手をライト、浅野選手をレフトで凌ぐ臨機応変さ。
去年の全日本女子を彷彿させる快進撃です。
相手は2勝9敗ですが格上のアルゼンチンを物ともせず、見事な勝利でした。

これでドイツラウンドを勝ち越して6勝6敗の五分に戻しました。

次は中国ラウンド。
決勝ラウンド進出は難しいかもしれませんが、ベストを尽くして、頑張れ、ニッポン!!

※ライブ配信がございます。