非常に惜しかった全日本男子。
ネーションズリーグでは、あわやセルビアから金星まで迫るも、第二セット、30点を超える激戦を落とし、形勢を入れ換えられ、敗戦を喫した。

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今年のネーションズリーグではイタリア、イランなど大敵を破っており、6勝8敗ながら今後に希望を持てる内容となっている。

センター線とパイプを絡めた攻撃力のアップ、西田選手の台頭など好材料が多いが、躍進の影にワンタッチ取れていることが大きいと考える。

その秘訣は高さにある。

大竹選手をオポジットに回したことにより、前の高さが増した。

実際、セッターの関田選手を下げ、ワンポイントブロックを起用し、サーブで崩してブロックを狙うなり、サウスポーの西田選手が苦手なレフトポジションの時大竹選手を起用したり工夫している。

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ブロックでワンタッチが取れるので、ラリーに持ち込んで得点したりしているし、サーブレシーブの向上により、相手ブロックが完成する前に打ち切ったり、かつての全日本女子を彷彿させるものがある。

また、アタッカーの精度が上がっていて、三枚ブロックがいても間を抜いたりしているし、相手レシーバーをふっ飛ばす大竹選手のパワーと高さは魅力的。

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西田選手という点取り屋が加わり、ここにゴリさんこと清水選手が加わると楽しみが増える。

また、いずれは石川選手が復帰するので先行きの楽しみは多い。

基本、センター線とパイプを中心の組み立てという点では男子と女子は同じ方向を向いていると言ってよい。

女子も、荒木、長岡選手が加わると、またガラッと変わると思うのだが、違うところが二つある。


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ひとつは、男子ほど高さがないこと。
二つは、男子ほどのビッグサーバーかいないこと。

サーブは鍋谷選手の復調と、これからの取り組み次第で変化するが、高さがないことばかりはどうしようもない。

ネーションズリーグでは相手ブロックに掴まる、或いはネットを越えないシーンが多々あった。

幾らスピードで撹乱とは言っても、ラリーになってしまうと話は別。

アタッカーの精度云々もあるが、やはり高さのある選手が必要なのは言うまでもない。

木村沙織選手がエースの頃は185cmあって、荒木選手が185cm、島村選手が183cm、宮下選手が177cmとそれなりに高さがあった。

今は全体的に小型化の傾向があり、日本には190cmを超える選手など一人もいない。

しかしながら、それでも高さを揃えることに意義がある。


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その昔、2013年のグラチャン。
アメリカ戦で岩坂選手が起用されたところ、クイックにブロックに大活躍し、第二セットを奪ったことがある。

元々、日本には高さがないとたかを括っているところにブロックが来ると、相手は虚をつかれる。

力で押してくる相手ほど、正面を破られると脆い。

先日の松本選手の話ではないが、ライト側に二枚、高さがあると相手も嫌がる。

でなければ、スピードのある選手を増やし、磨きをかける。

今年のネーションズリーグの苦戦の一因に鍋谷選手が攻撃参加しなかったことがあげられる。

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昨年は、チームの窮地をリリーフし、何度も逆転に導いている。
彼女の持ち味はサーブもさることながら速い攻撃、それもワンタッチとってしつこく攻めたり切り返したりする瞬発力にある。

今の全日本にはあまりいないタイプで、復調が待たれる。

いずれにしても、女子の場合高さ対策が今後の鍵になる。

眞鍋監督の頃、相手ブロックが出来上がる前に打ち切る、サイドからの速い攻撃が中心の時期があった。

速さを追及するにしても、人選も含め、何かしらの方向性が必要となるだろう。

果たして、全日本女子バレーボールチームが今後、どういう方向に進んでいくのか、これからが勝負だ。

まだ、今年の手合わせが終わったばかりなのだから。



※昨年のグラチャン、日本vsアメリカ戦。