1ヶ月先のアジア競技大会のメンバーが、7月に発表されるのは異例の速さだ。

これは同大会がユニバーシアードやオリンピック同様、他の競技も含めた大会であることと関連している。

また、TBSのお抱え番組であることも関係があるようだ。

それらを裏付ける根拠として、アジア競技大会は男女同時発表となったからだ。

男子は予めBチームと発表されていたが、女子は世界選手権の人選も兼ねている。

IMG_20180713_093724


メンバーからその意図を紐解くと…。

・セッター
冨永こよみ選手
佐藤美弥選手

・オポジット
長岡望悠選手
新鍋理沙選手(アウトサイド兼用)
野本梨佳選手(アウトサイド兼用)

・アウトサイドヒッター
(ウイングスパイカー)
石井優希選手
鍋谷友理枝選手
黒後愛選手

・ミドルブロッカー
岩坂名奈選手
荒木絵里香選手
島村春世選手
奥村麻衣選手

・リベロ
井上琴絵選手
小幡真子選手


IMG_20180713_094151


まず、今回からはっきりと「アウトサイド」と「オポジット」を分けたこと。

この一年あまり、男子は明確に分けたものの、女子はサイドが曖昧であり、こうした動き始め今回から。

DSC00042

新鍋選手はロンドンオリンピックでもライトに入っており、長岡選手の故障以降、ライトに慣れています。
今回長岡選手が復帰して、どういう使われ方をするのか、見物。

また、野本選手も兼用となっています。

IMG_20180630_233356

IMG_20180629_095912


野本選手はおそらくサーブレシーブ免除となるので、新鍋選手同様、長岡選手との二枚換えでの起用もあるかもしれません。
このあたりは久光で慣れているので問題ないでしょう。
 
サーブレシーブの関係上、難しいかもしれませんが、長岡、石井、野本選手の三人娘が全日本のコートで勢揃いすることもあるかもしれません。

いずれにしても、遂に三人が揃う日が訪れました。本人たちも、中田監督も感慨深いものがあるかもしれません。

また、セッターは田代選手が外れ、佐藤美弥選手が加わりました。

IMG_20180510_092238

IMG_20180629_095916

セッター争いが決着していませんが、中田監督は冨永選手を軸にする肚を固めたようで、佐藤選手にとってはアピールポイント。
話の成り行き如何では、世界選手権は中田監督の名言通り三人のセッター起用になるかもしれません。

セッター三人が出場した場合、サイドが削られることになります。

ミドルは荒木選手が加わりました。
芥川選手も手応えを掴みましたが、このまま荒木、島村、奥村、岩坂選手の4名でいく可能性が大です。

_20180626_171344


あとは成り行き次第。

リベロは小幡選手が合流。
小幡選手は昨年の実績もあり、こちらも井上選手ともども二名が有力。

IMG_20180713_094046

IMG_20180630_233407


サイド陣では古賀、内瀬戸選手らが離脱。
本番まで野本、鍋谷、黒後選手らが当落線上。今回が試運転の長岡選手、石井選手でさえも、経過次第では。

こうしてみると、各ポジションの中で最も流動的なのはサイドアタッカーで、調子優先の部分とサーブレシーブとの兼ね合いによるでしょう。

サーブレシーブに関しては、新鍋、内瀬戸、古賀、鍋谷選手に加え、石井、黒後選手と同ポジションの競争相手が多数。

新鍋選手は外せないので、今回は今年のふるい落としの最終関門です。

まずアメリカ遠征が来週20日(金)に控えている。果たして、誰が世界選手権に駒を進めるか?