世界選手権は男子と女子とでは実施時期も、実施形式も異なる。

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男子は9/9〜9/3まで、ところはイタリア、ブルガリアと二か国による合同開催となっている。

バレーボールの場合、世界的にも女子のほうが盛んであることも影響している。

また、これから登っていく男子と違い、女子は過去の実績が上で、掛かるプレッシャーも違う。

以上を踏まえての本大会である。


まず、第一次ラウンド、日本はAブロックに編入される。

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A組: 会場 横浜アリーナ

日本🇯🇵(世界ランキング6位)
オランダ🇳🇱(世界ランキング8位)
アルゼンチン🇦🇷(世界ランキング11位)
ドイツ🇩🇪(世界ランキング13位)
カメルーン🇨🇲(世界ランキング18位)
メキシコ🇲🇽(世界ランキング26位)

編成的にはかなり恵まれており、さしあたり強敵はオランダぐらいのもの。
そのオランダも2016年以降2勝1敗。
勝てない相手ではない。

ただ、バレーボールの世界ランキングはいい加減で、あまりあてにならない。

中田監督は第一次ラウンドを全勝と公言しているが、ここでアドバンテージを稼げないと第二次ラウンドは厳しい。

前回の2014年大会では初戦のアゼルバイジャン戦で不覚をとり、中国に敗れ二敗。第二次ラウンドではクロアチア、イタリアに敗れ、あえなく姿を消している。

取りこぼしは禁物。

他のブロックを見てみる。



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B組: 会場 北海きたえーる 

中国🇨🇳(世界ランキング1位)
イタリア🇮🇹(世界ランキング7位)
トルコ🇹🇷(世界ランキング12位)
ブルガリア🇧🇬(世界ランキング17位)
カナダ🇨🇦(世界ランキング19位)
キューバ🇨🇺(世界ランキング25位)

中国、イタリア、トルコと並ぶ激戦区のB組。
また、近年登り調子のブルガリア、新興勢力のカナダ、そして古豪キューバと言った顔触れ。体力差のないブルガリアが上位3チームを相手にどういった試合を見せるかで様相が変わってくる。



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C組: 会場 グリーンアリーナ神戸

アメリカ🇺🇸(世界ランキング2位)
ロシア🇷🇺(世界ランキング5位)
韓国🇰🇷(世界ランキング10位)
タイ🇹🇭(世界ランキング6位)
アゼルバイジャン🇦🇿(世界ランキング24位)
トリニダード・トバゴ🇹🇹(世界ランキング34位)

トップ、中堅とクッキリしているC組。ただ、韓国、タイとアジアのトップクラスとアゼルバイジャンと一癖も二癖もあるチームが揃った。
アゼルバイジャンはレセプションがお粗末だが攻撃力だけならエース・ラヒモワ選手を筆頭にトップクラス。この3チームの上位食いがあるかどうか?



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D組:会場 浜松アリーナ

セルビア🇷🇸(世界ランキング3位)
ブラジル🇧🇷(世界ランキング4位)
ドミニカ共和国🇩🇴(世界ランキング9位)
プエルトリコ🇵🇷(世界ランキング13位)
カザフスタン🇰🇿(世界ランキング21位)
ケニア🇰🇪(世界ランキング33位)

こちらは上位2チームが明確なD組。ドミニカ共和国以下4チームに大差はなく、総合的にドミニカ共和国がやや上。セルビアとブラジルの二強の争いになりそう。


第二次ラウンドは各組の上位4チームが進出出来るが、勝ち点が繰り越しとなるため、第一次ラウンドでしっかり勝っておくことが、決勝ラウンド進出への鍵となることは言うまでもない。

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ちなみに銅メダルを獲得した2010年大会で日本は、セルビア、ポーランド、ペルー、コスタリカ、アルジェリアを相手に全勝で第一次ラウンドを通過。

第二次ラウンドでは、ロシア、トルコ、中国、韓国を相手にロシア、中国に敗れ2勝2敗とするも第一次ラウンドのアドバンテージが生き、E組2位で決勝ラウンドに進出。

準決勝ではブラジルとフルセットの末敗れ、三位決定戦に進むも、アメリカにフルセットの末勝利し、見事銅メダルを獲得している。

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こうして考えると第一次ラウンドの結果がかなり重要で、かつ最低でも上位チームを最低1つは破れないとメダルは難しい。

そういう意味でも、まず第一次ラウンドが重要である(続く)