女子の世界選手権が開幕を控え、男子の世界選手権が第三次ラウンドを迎える中、石川選手がイタリア・セリエAの「Emma Villa Siena」での新シーズン参加に向けて旅立った。

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柳田選手もまもなくポーランドに旅立つ。

勿論、海外に旅立つばかりが来季の始動ではない。V-leagueの開幕も近い。

西田選手もV-leagueに戻れば一介のルーキー。初めてのV-leagueシーズンが待っている。

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福澤選手はベテランとしてチームを牽引し、存在感をアピールした。

高橋選手と李選手は負傷により世界選手権での活躍はならなかった。

捲土重来を期しての2018/19シーズン。
男子の2019年は、もう始まっている。


男子は第二次ラウンド進出出来なかったが、そんなに悪い内容ではなかった。

巷では中垣内監督の進退云々が取り沙汰されているが、あの戦いぶりは痺れた。

第二次ラウンド進出を懸けたアルゼンチン戦。

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日本は果敢に第一セットを奪い、先手を取る。第二、第三セットを落とし、このまま敗れ去っても不思議ではなかった。

「このままでは終わらない、終わらせない」

そして、最後まで勝ちに拘る執念は結実した。

人によっては、空しき闘いと言うかもしれない。だが、最後まで勝負を捨てないその姿勢は誠に立派なもので、勝って終わったことで、自分たちはまだまだやれる、という手応えを感じての世界選手権出場は、決して無駄ではなかったと思える。

だから、今の全日本男子には悲壮感は感じない。

元々、世界選手権にすら出られない境遇からの逆襲である。


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同じ全日本でも女子は日本開催で予選免除、しかも地上波で生中継。

男子は予選から勝ち抜き、イタリアで臨んだ大会にして、放映はBSの録画。

そして、同じ世界選手権でも女子は特設ホームページ、男子はノーマル。

扱いにかなり、格差がある。

日本のバレー界は女子のほうが実績が上だから、やむを得ない。


ただ、ワールドカップで人気が爆発したように、男子のほうが爆発的な人気を獲得する可能性は十二分にある。

それは、男子の会場に一度でも脚を運んだことがある方なら容易に分かる。


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会場の雰囲気が男子と女子とでは全然違うのだ。

勿論、スポーツは結果ありきだが、少し前までの全日本男子なら、イタリアやアルゼンチン、イランに勝つ姿を全く想像出来なかった。

だが、今は違う。
格上を破っての、胸を張っての敗退である。

だから、希望は繋がる。


全日本のバトンは女子へ託される。

失うものは何もないところから這い上がってきた男子から、勝たなくてはならない呪縛を背負う女子へ。

性別や競技の質は違えども、簡単に勝負を投げない執念と、高い集中力、そして挑むスピリッツは受け取って欲しい。

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世界選手権は男子は佳境。
そして、次は女子。

あとは、頼んだ!