どうも、中田監督の考えていることはこんな感じのような気がする。

攻撃的に最も強いメンバーをコートに入れる超攻撃的シフト+昨年のおさらい。

ということらしい。

20180616_202532


昨年はレフト、ライトともにパスヒッターを配置し、守備力を固めてレセプションアタックできっちりサイドアウトを取り、展開不利と見るや、セッターとサイドアタッカーを交換し、粘って勝ちに結びつける。

今年はというと…。

20180615_031822

20180615_031811

石井、黒後選手を積極起用、成長を待ち一本だちを図る。ここに長岡選手を加えた超攻撃的シフトで攻める、攻めのバレーを展開。
昨年の鍋谷選手同様、守備力の崩壊、あるいは展開を変える切り札として古賀選手、レセプションの建て直しに新鍋、内瀬戸選手を用意。

ということらしい。

これと似た局面を遠い昔に見た記憶がある。

そう、世界クラブ選手権での久光製薬スプリングスだ。

image

久光製薬スプリングスはエジザージュバシュを破る歴史的快挙を成し遂げた。
この時、チームの勝利に貢献したのはインフルエンザで出場出来なかった古藤選手に変わりトスを上げきった中大路絢野選手、そして調子の出ない長岡選手に代わり攻撃の軸として加わったブランキッツア・ミハイロビッチ選手だった。

続くディナモ・モスクワ戦では1-2で迎えた第四セット、新鍋選手を下げ、長岡、石井、ミハイロビッチ選手による超攻撃的シフトを敷いたが、その分、守備力がガクンと下がり敗退した。


今年の全日本の場合、黒後、石井選手ともにパスヒッターなので、攻守ともに二人の成長を促しながら経験を積ませることを主眼におき、古賀選手を切り札的な使い方をさせたいようだ。

DSC09512

つまり、決定力の高いパスヒッターを複数枚用意することで、本格的な世界仕様のチームに仕立てる。

ということを踏まえ、恐らく、この世界クラブ選手権での反省を踏まえ、石井、黒後選手という攻守の要を二枚育てたい方針らしい。


ただ、これには少し異論がある。

今までの全日本女子バレーボールチーム、いやスポーツ全体の流れとして、結果を出した選手に期待が高まり、エースとして成長していくのが自然の流れだ。

石井選手と黒後選手の場合、まだ結果が追い付いていない。

従って、結果が伴わない場合、早めに切り替えないとチーム全体が崩れる可能性を否定出来ない。

石井選手はまだ、シーズン通じて全日本のエースとして活躍した経験がなく、黒後選手はこれからの選手。

_20180823_233229

つまり、意識的にエースを作ろうとしている、そこまではわかる。

勿論、良くわかる部分もある。

昨年、全日本女子バレーボールチームはかなり良いところまで行きながら競り負ける試合も少なからずあった。

最後は決定力の差という部分で。
その穴を埋めて、より強固なチームを目指しているのだ。

ただし、今大会に限って言えば、アジア競技大会での苦戦を踏まえると、長岡選手の復活という条件付きとなるが、果たして、どうなるか…。


勿論、いく通りものスタメンの組み合わせが行われるとは思うが、中田監督は昨年の結果を踏まえ、決定力が不足した守備力重視型から攻守兼備型へのシフトチェンジを考えているようだ。

先日、ミドルの使い方について書かせて頂いたが、やはり4枚いる以上、効果的な使い方をしないともったいない。

そうしないと、サイドを一枚削った意味が失われる。

従って、セッター二枚も含め、長期戦となる世界選手権は文字通り、総力戦となる。

40297138_871015029770943_7731060013199785984_n


このあと、来年、再来年ともに世界選手権以上の長期戦となる大会はネーションズリーグ以外にない。

また、オリンピックより規模が大きく、大会の格式からしても長丁場の三大大会は世界選手権が最後だ。

OQTがない以上、来年のワールドカップ前の総決算となる。

勿論、来年以降の全日本女子バレーボールチームの明暗を分ける運命の大会となることは、言うまでもない。