全日本女子バレーボールチームのビッグチャレンジは残念ながら、昨日のイタリア戦で潰えた。
だが、世界の列強と互角に渡り合える手応えは掴んだ。
その意味では、ハードルを一つ越えた大会となった。
勿論、まだ、大会は終わっていない。
全日本女子バレーボールチームの2018年の総決算。
その舞台は勿論、四年に一度の世界一決定戦・世界選手権。
規模、期間ともにオリンピックを上回るスケールを誇り、まさに世界一決定戦と呼ぶに相応しい夢舞台である。
世界選手権の詳細については
「国際大会2018 世界選手権とは何か?②」⇒http://blog.livedoor.jp/tighteenapple-volleyballjapan/archives/27829592.html
「国際大会2018 世界選手権とは何か?③」⇒http://blog.livedoor.jp/tighteenapple-volleyballjapan/archives/27863189.html
「国際大会2018 世界選手権とは何か?④」⇒http://blog.livedoor.jp/tighteenapple-volleyballjapan/archives/27897299.html
「国際大会2018 世界選手権とは何か?⑤」⇒http://blog.livedoor.jp/tighteenapple-volleyballjapan/archives/27909415.html
「2018世界選手権 出場メンバー発表」⇒http://blog.livedoor.jp/tighteenapple-volleyballjapan/archives/28652552.html
・第三次ラウンド・組分け
G組: 名古屋・日本ガイシホール
1位.セルビア🇷🇸
(世界ランキング3位)1勝 勝ち点3
2位.イタリア🇮🇹
(世界ランキング7位)1勝 勝ち点2
ーー決勝ラウンド進出ーー
3位.日本🇯🇵
(世界ランキング6位)2敗 勝ち点1
H組:名古屋・日本ガイシホール
1位.オランダ🇳🇱
(世界ランキング8位)1勝 勝ち点2
2位.中国🇨🇳
(世界ランキング1位)1勝 勝ち点2
ーー決勝ラウンド進出ーー
3位.アメリカ🇺🇸
(世界ランキング2位)2敗 勝ち点2
3日目を待たずしてセミファイナル進出チームが全て決まるのは珍しい。
アメリカ、ブラジルが既に姿を消しているのは、時代が変わっていることを表している。
中国を除く2チームはヨーロッパ勢。特に世界選手権で強いイタリアとオランダ。
ヨーロッパは総が厚い。
そして、アジアもレベルアップしている。
第二次ラウンド敗退だが、今大会はタイがその実力を遺憾なく発揮した。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
女子の世界ランキングは、あまり宛にならない。勿論、世界ランキング上位5チームはかなり強い。日本の世界ランキングは6位だが、四大大会の直近実積は…。
世界選手権:7位
ワールドカップ:5位
オリンピック:5位
グラチャン:5位
四大会連続でメダルから遠ざかっている。
実際、日本よりランキングが下のオランダはリオデジャネイロオリンピックでベスト4まで進出しており、ネーションズリーグで準優勝のトルコ(世界ランキング12位)や男子並みのジャンプサーブと上から撃ちおろすスーパーエース、ポリーナ・ラヒモワ選手率いるアゼルバイジャン(世界ランキング24位)など侮れないチームが沢山ある。
日本のファイナル進出はなくなったが、今日は世界トップクラスの激突がある。
いずれ東京のライバルとなるチームたちの動向は重要だ。
今回の世界選手権で、日本はセルビアを破り、オランダ、ブラジル、イタリアと互角の闘いを見せた。
日本はアメリカとの5-6位決定戦が待っている。現体制になって、FIVBの国際大会で勝てていないのはこのアメリカと中国。
日本が世界一になるには、必ず破らないといけない相手のひとつ。
勝って、もう一つのハードルを越えてみせろ。
頑張れ、ニッポン!!
・第三次ラウンド 日本ガイシホール
・10月16日(火)
G組
16:10〜
2位.イタリア🇮🇹
(世界ランキング7位)1勝 勝ち点2
1-2
(21-25 19-25 25-23 23-25)
○1位.セルビア🇷🇸
(世界ランキング3位)1勝 勝ち点3
ボシュコビッチ、エゴヌ選手の打ち合いとなったこの試合は、セルビアが第一、第二セットを先制。第三セット粘った末第三セットを奪ったイタリアだが、第四セット終始先行するセルビアがイタリアの猛追を振り切り3-1で勝利。イタリアは初黒星。
・ベストスコアラー
ティヤナ・ボシュコビッチ選手(セルビア)
29得点
H組
19:20〜
1位.オランダ🇳🇱
(世界ランキング8位)1勝 勝ち点2
1-3
(25-23 13-25 18-25 17-25)
○2位.中国🇨🇳
(世界ランキング1位)1勝 勝ち点2
スローティエス、シュ・ティ選手の打ち合いが予想された試合。オランダはベリエン選手のブロード、中国はチョウ・ジョウチョ選手が得点に加わるも、最後はバイス選手のアタックでオランダが接戦を制す。
第二セット、中国のマークが厳しくなり、オランダのアタックがブロックされ、中国のサイドアウトが増える。オランダはスローティエス選手を軸に反撃するも、中国はエン・シンゲツ選手のブロードで中国が8-4とリードする。
バイス、チョウ・ジョウチョ選手の両レフトによるサイドアウトが増える中、オランダはバイス選手にボールを集め、スローティエス選手のライトからのアタックと絡め8-10と反撃。中国はシュ・ティ選手のアタックからチョウ・ジョウチョ選手のサービスエースでブレイク。さらにシュ・ティ選手にボールを集め、連続アタック、チョウ・ジョウチョ選手のバックアタックで突き放すと、ゴン・シャンユー選手のライトからのアタックで16-11と中国リード。
オランダはシュ・ティ選手のレフトからのアタックをブロックするもサーブアウトでブレイク出来ず12-19でタイムアウト。スローティエス選手と併用されているプラク選手のレフトからのアタックがブロックされ、ゴン・シャンユー選手のバックライト、オランダのアタックアウト、プラク選手のライトからのアタックをブロックし、エン・シンゲツ選手の連続サービスエースで25-13と大差で中国が第二セットを取り返す。
第三セットも勢いにのる中国。サービスエースなどて2点先行。オランダはサーブアウト、スローティエス選手のアタックアウトで1-4。オランダはバイス選手のライトからのアタック、エン・シンゲツ選手のブロードをブロック。中国はエン・シンゲツ選手のブロードで切るもラリーをスローティエス選手のライトからのアタックで仕留め、更に連続アタックで6-5と逆転。中国は必死のディグからゴン・シャンユー選手のレフトからのアタックから、マレト選手のライトからのアタックをブロックし中国8-6と勝ち越し。
オランダは中国のアタックアウトで加点するも、チョウ・ジョウチョ選手のレフトからのアタック、ゴン・シャンユー選手のライトからのブロックアウトで11-7とリードしオランダタイムアウト。オランダはバイス選手のブロックアウト、フェイントで9-12と追いかける。中国はゴン・シャンユー選手のライトからのアタックで切るも、オランダはスローティエス選手のダイレクトで応戦。中国はエン・シンゲツ選手のクイックで切ると、ブロックで追加点を取り15-10。オランダはスローティエス選手のレフトからのアタックで切り、プラク選手とヤスベル選手を投入しサービスエース、プラク選手のレフトからのアタック、さらにブロックで4連続得点し14-15とし中国タイムアウト。中国はシュ・ティ選手のライトからの強烈なクロスで切り16-15で中国がリードする。
さらにプラク選手のレフトからのアタックをブロック、スローティエス選手のアタックアウトで中国18-14とし、オランダタイムアウト。中国はソ・シュンライ選手のライトからのアタック、ベリエン選手のクイックで切るも、ブロードがアウト。ソ・シュンライ選手のライトからのアタック、中国のダイレクトで連続得点。オランダはベリエン選手のブロードで切るも、中国はチョウ・ジョウチョ選手のレフトからのフェイント、バイス選手のレフトからのアタックとサイドアウトの応酬。中国はシュ・ティ選手のレフトからのブロックアウトでセットポイント。最後はバイス選手のレフトからのアタックがブロックされ25-18で中国が第三セットも奪い、王手へ。
後がないオランダ、2-2からマレト選手のフェイント、ツーアタックなどで7-4とリード。中国はソ・シュンライ選手のライトからのアタックで切ると連続得点しリ・エイエイ選手のレフトからのアタックで7-7の同点。オランダはスローティエス選手のライトからのアタックで8-7とリード。
中国はソ・シュンライ選手のライトからのフェイント、シュ・ティ選手のレフトからの、ブロックをふっ飛ばすアタック、バイス選手のレフトからのアタックをブロック、リ・エイエイ選手のサービスエース、ブロックで12-8と一気にリードしオランダタイムアウト。
オランダはスローティエス選手かレフトから相手ブロックをぶち破るアタック、ゴン・シャンユー選手のライトからのアタックをブロックし10-12。中国はガン・ニ選手のクイックで切るも、オランダはブロック、スローティエス選手のアタックで13-13に詰め寄り中国タイムアウト。中国はソ・シュンライ選手のライトからのアタックで切ると、エン・シンゲツ選手のブロードでラリーを制す。オランダはソ・シュンライ選手のバックライトをブロック、中国のタッチネットに対するチャレンジ成功で16-14と中国がリードする。
中国はベリエン選手のフェイントをブロックするなど18-14とリードを広げオランダ二回目のタイムアウト。
中国はプラク選手のレフトからのアタックアウト、リ・エイエイ選手のレフトからのアタックなどで21-14とリードを広げる。オランダはネット際の処理で1点を取るも、中国はエン・シンゲツ選手のクイック、バイス選手のレフトからのブロックアウト、リ・エイエイ選手のレフトからのフェイント、ゴン・シャンユー選手のサーブアウト、中国はガン・ニ選手のクイックでマッチポイント。最後はオランダのレシーブ返らず中国が25-17で取り、第三次ラウンド全勝で決勝ラウンドへ駒を進めました。
・ベストスコアラー
ロンネケ・スローティエス選手(オランダ)
26得点
ベストスコアこそスローティエス選手が取ったものの、中国は豊富な人材を惜しみ無く使い、シュ・ティ選手19得点、エン・シンゲツ選手16得点、チョウ・ジョウチョ選手13得点と消耗を避ける勝ち方にクレバーさが伺えました。
※結果は随時、更新いたします。
コメント
コメント一覧 (2)
世界バレー全日本チームの 間休日に乗じて、これまでの戦いを振替っています。想定以上に 検討して居ると思いますが…
2013-2014年 辺りのモントルー、アジア選手権を回顧してみると、今の世界バレーを占う 試合が目白押しなんですね。5年前の大会で その後が想定出来たりもします。
背番号1の長岡選手、10番の岩坂選手、13番の新鍋選手、16番の石井優選手…やはり この辺りに経験に基づいた活躍をして牽引して欲しいですネ。
19日の5位決定戦。現地 応援し📣ます。
その辺りの各大会は、その後の運命が変わった大会ですね。
2013年のアジア選手権の決勝でタイに負けて、宮下選手が外れ、グラチャンは中道選手でした。
翌年のモントルーで高田選手とかが抜擢されたり、内瀬戸、大野、井上、今村選手もここから巣立ちました。
今はアンダーカテゴリーとシニアがくっきり分かれてますが、アジアカップの銀メダルメンバーの中からステップアップを図れるといいですね。
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