2018年段階での、世界のバレー界の趨勢が決しようとしている。

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アメリカ、ブラジルといった旧態依然の勢力が決勝ラウンド前に姿を消した。

世代交代が上手く行っていない証、と言えよう。

実際、ブラジルの衰退ぶりは顕著で、アメリカはまだ、かろうじて踏みとどまっている。

中国、セルビアが次世代の旗手なら、オランダ、イタリア、トルコ、ポーランド、ドイツなどが次のポジションを虎視眈々と狙う。

タイの躍進も目覚ましい。

そんな中、今後、日本がどうやって世界の頂点を目指すか?

全日本女子バレーボールチームの2018年の総決算。

その舞台は勿論、四年に一度の世界一決定戦・世界選手権。

規模、期間ともにオリンピックを上回るスケールを誇り、まさに世界一決定戦と呼ぶに相応しい夢舞台である。

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世界選手権の詳細については

2018世界選手権・記者会見」⇒http://blog.livedoor.jp/tighteenapple-volleyballjapan/archives/28349175.html

国際大会2018 世界選手権とは何か?①」⇒http://blog.livedoor.jp/tighteenapple-volleyballjapan/archives/27825434.html

国際大会2018 世界選手権とは何か?②」⇒http://blog.livedoor.jp/tighteenapple-volleyballjapan/archives/27829592.html

国際大会2018 世界選手権とは何か?③」⇒http://blog.livedoor.jp/tighteenapple-volleyballjapan/archives/27863189.html

国際大会2018 世界選手権とは何か?④」⇒http://blog.livedoor.jp/tighteenapple-volleyballjapan/archives/27897299.html

国際大会2018 世界選手権とは何か?⑤」⇒http://blog.livedoor.jp/tighteenapple-volleyballjapan/archives/27909415.html

2018世界選手権 出場メンバー発表」⇒http://blog.livedoor.jp/tighteenapple-volleyballjapan/archives/28652552.html


・決勝ラウンド・出場チーム

神奈川・横浜アリーナ

セルビア🇷🇸
(世界ランキング3位)

イタリア🇮🇹
(世界ランキング7位)

オランダ🇳🇱
(世界ランキング8位)

中国🇨🇳
(世界ランキング1位)
 
イタリアは世界選手権と相性が良い。
力関係からすれば、中国とセルビア、と言いたいところ。

オランダはスローティエス選手とプラク選手の併用で勝ち進んできたが、総合力勝負になると見劣りする。

イタリアはエゴヌ、シッラ選手らが中心だが、人材の豊富な中国とはやや劣る。

ただ一発勝負となると、エースの活躍次第でどうにでもなる。

集中力の高いチーム、勝利への執念が上回ったほうが勝ち。

それだけは間違いないだろう。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー


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女子の世界ランキングは、あまり宛にならない。勿論、世界ランキング上位5チームはかなり強い。日本の世界ランキングは6位だが、四大大会の直近実積は…。

世界選手権:7位
ワールドカップ:5位
オリンピック:5位
グラチャン:5位

四大会連続でメダルから遠ざかっている。

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実際、日本よりランキングが下のオランダはリオデジャネイロオリンピックでベスト4まで進出しており、ネーションズリーグで準優勝のトルコ(世界ランキング12位)や男子並みのジャンプサーブと上から撃ちおろすスーパーエース、ポリーナ・ラヒモワ選手率いるアゼルバイジャン(世界ランキング24位)など侮れないチームが沢山ある。


日本のファイナル進出はなくなったが、今日は世界トップクラスの激突がある。

いずれ東京のライバルとなるチームたちの動向は重要だ。


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日本は横浜アリーナに帰って来た。
残念ながら、メダル圏外ではある。

ただ、アメリカとの一戦は
来年に繋がる試合となる。

今大会ではブラジル、イタリアと寸でのところで大魚を釣り損ねている。

三度目の正直で、打倒アメリカを果たしたい。

頑張れ、ニッポン!!


・決勝ラウンド 横浜アリーナ

・10月19日(金)

セミファイナル
 13:40〜 

○セルビア🇷🇸
(世界ランキング3位)
3-1
(25-22 26-28 25-19 16-13)
オランダ🇳🇱
(世界ランキング8位)

セミファイナル第一試合、スローティエス、バイス選手を軸に攻めるオランダが第二セットの接戦を制するも、ボシュコビッチ、ミハイロビッチ選手の両翼とラシッチ選手のミドルを交え、打力に勝るセルビアが僅差で第四セットを取り、決勝進出を決める。
ミハイロビッチ、スローティエス選手揃って23得点。バイス選手15得点、ラシッチ選手12得点。セルビアはブロックも機能。

・ベストスコアラー
ティヤナ・ボシュコビッチ選手(セルビア)

Tijana Boškovic

29得点
 


16:10〜 

中国🇨🇳
(世界ランキング1位)
2-3
(18-25 25-21 16-25 31-29 15-17)
○イタリア🇮🇹
(世界ランキング7位)

第一セットから第二セット中盤まで主導権を握ったイタリア。中国はこのセットを奪い返すも、イタリアはエゴヌ選手にボールを集め
、王手へ。中国は王者の意地で第四セット、30点を超える熱戦の末フルセットへ持ち込む。
迎えた最終セット、イタリアが14-12とマッチポイントに持ち込むも、中国が意地のデュース。ここでもイタリアはエゴヌ選手へ徹底的にボールを集め、最後もエゴヌ選手のバックアタックで決勝戦進出の切符を勝ち取る。

・ベストスコアラー
パオラ・エゴヌ選手(イタリア)

エゴヌ選手

45得点


以上の結果を持ちまして。

明日の決勝戦は

セルビア🇷🇸
(世界ランキング3位) 
vs
イタリア🇮🇹
(世界ランキング7位)

3位決定戦は

オランダ🇳🇱
(世界ランキング8位)
vs
中国🇨🇳
(世界ランキング1位) 

と、決まりました。






5-6位決定戦

19:20〜 
日本🇯🇵
(世界ランキング6位)
1-3
(23-25 16-25 25-23 23-25)
○アメリカ🇺🇸
(世界ランキング2位)

・全日本女子バレーボールチームのスターティングメンバー

・レフト:古賀紗理那選手、黒後愛選手
・オポジット:新鍋理沙選手
・センター:荒木絵里香選手、奥村麻依選手
・セッター:田代佳奈美選手
・リベロ:井上琴絵選手、小幡真子選手

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第一セット、新鍋選手のライトから、黒後選手のレフトからのアタックアウトでアメリカ2点先行。アメリカサーブアウトからアダムズ選手のブロード、黒後選手のレフトからのアタック、新鍋選手のサーブアウトで2-4。日本は黒後選手のレフトからのブロックアウト、ラーソン、ヒル選手のレフトからの連続アタック、アキンラデウォ選手のブロード、ヒル選手のレフトからのアタックでアメリカが4連続得点を奪い8-3と5点を追う。
黒後選手のバックアタックをブロックされ3-9と苦しい日本、ここでタイムアウト。
日本は古賀選手のレフトからのアタックで切るも、アキンラデウォ選手のブロード、黒後選手のバックアタック、アキンラデウォ選手のブロードがアウトとなり2点を返すも、アキンラデウォ選手のブロードでしつこく攻めるアメリカ。日本は古賀選手のレフトからのアタックで切るも、ロウ選手のバックアタックで反撃。ロウ選手のサーブアウトから奥村選手のサーブで崩して新鍋選手のライトからのアタックで連続得点するも、アメリカはアダムズ選手のブロード、ラーソン選手のアタックアウトで10-13。ロウ選手のバックライトがアウトとなるも、黒後選手のレフトからのアタックがブロック、荒木選手のブロードで12-14とし、リリーフサーバーに石井選手を起用。ヒル選手のレフトからのアタックで切るとロウ選手のアタックで12-16と4点差で終盤へ。
日本は荒木選手のクイックからアメリカのミス、サーブで崩して奥村選手のブロードで三連続得点し15-16としアメリカタイムアウト。田代選手のツーアタックで16-16の同点。アメリカは古賀選手のレフトからのアタックをブロック、古賀選手のアタックがアンテナにあたり16-18で日本タイムアウト。アキンラデウォ選手のブロードで16-19。日本は長岡、田代選手の二枚換えを敢行。長岡選手のライトからのアタックで切ると、再び元に戻す。ラーソン選手のレフトからのアタック、古賀選手のライトからのアタックアウト、アメリカのサーブアウトで18-21。古賀選手のサービスエース、アダムズ選手のクイック、奥村選手のクイック、ラーソン選手のレフトからのクロスと一進一退で20-23。日本は荒木選手のクイック、荒木のブロードをブロックし24-21でアメリカセットポイント。アメリカのアタックアウトから古賀選手がレフトからのフェイントで23-24としアメリカタイムアウト。古賀選手のレフトからのアタックがアウトとなり23-25でアメリカが先取する。

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第二セット、石井選手を投入。アメリカの連続サービスエースで2点先制。アメリカのサーブアウトからロウ選手のライトからのアタック、石井選手のレフトからのアタックから、アメリカはヒル選手のレフトから、ロウ選手のライトからのアタックで5-2。日本は石井選手のレフトからのアタックで切るも、アメリカはヒル選手のレフトからのアタックとフェイントで連続得点し7-3。日本は荒木選手のクイックで切ると、田代選手のツーアタックで連続得点し5-7。アメリカはヒル選手のレフトからのアタックで切り5-8とリードする。
ヒル選手のサーブアウトから、ラーソン選手のレフトからのブロックアウト、アダムズ選手のクイックがネットを越えず7-9。古賀選手のサーブアウト、アメリカのサーブアウトから、アメリカはアダムズ選手のクイック、ロウ選手のライトから、ヒル選手のレフトからの連続アタックで3連続得点しアメリカ13-8で日本タイムアウト。さらにラーソン選手のサービスエースで8-14。ラーソン選手のサーブアウトから冨永、長岡選手を二枚換えで投入。アメリカはロウ選手のライトからのアタック、ヒル選手のレフトからのアタックで連続得点し9-16と7点を追う。
日本は長岡選手のライトからのアタックで切るも、石井選手のサーブアウト、古賀選手のアタックをアキンラデウォ選手がブロックし10-18で日本二回目のタイムアウト。
長岡選手のライトからのアタックで切るも、ヒル、ラーソン選手のレフトからの連続クロスで20-11。日本は古賀選手のレフトからのアタックで切るも、アメリカのフロアタッチに対するチャレンジ成功で12-21。アメリカのサーブアウトから日本は内瀬戸選手をリリーフサーバーに起用。ロウ選手のライトからのクロスがアウトとなるも、ラーソン選手のレフトからの連続アタック、アメリカのサーブアウト、ロウ選手のライトからのクロスで24-15とアメリカセットポイント。ラーソン選手のサーブアウトから冨永選手のサーブアウトで25-16とアメリカが連取する。

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苦しい日本、第三セット、アダムズ選手のクイックとサービスエースで2点先制される。日本は新鍋選手のライトからのフェイント、ロウ選手のライトからのアタック、新鍋選手のライトからのブロックアウト、荒木選手のクイックで連続得点し3-3。日本のアタックがアンテナに当たるも、アメリカのタッチネット、荒木選手のブロードで連続得点し5-4と逆転。古賀選手のサーブアウト、古賀選手のバックアタック、奥村選手のブロックで7-5としアメリカタイムアウト。
アメリカはアキンラデウォ選手の置きに行くフェイント、ヒル選手のサービスエースで7-7の同点。日本は石井選手のフェイントで8-7とリードする。
アメリカは日本の再三のブロックを掻い潜りラーソン選手がブロックアウト、日本の新鍋選手のライトからのアタックを巡りアメリカチャレンジ失敗で9-8。古賀選手のアタックを巡り日本チャレンジ成功で10-8。アメリカはアダムズ選手のブロード、ロウ選手のライトからのアタックで連続得点し10-10の同点。日本は古賀選手のレフトからのストレートで切るも、アメリカは懸命に繋いでブロック、日本は荒木選手のクイック、長い長いラリーの末荒木選手のダイレクトをブロック、田代選手がラリーをツーアタックで制し一進一退。アメリカはヒル選手のレフトからのクロス、古賀選手のバックアタック、アメリカのツーアタック、石井選手のレフトからのアタック、田代選手のサーブアウト、ウィルハイト選手をリリーフサーバーに起用。石井選手のレフトからのアタックがブロックに掴まり15-16でアメリカ1点リード。
日本は石井選手がレフト、新鍋選手がライトから連続アタックを決め、更にラーソン選手のレフトからのアタックを新鍋選手がブロックし18-16でアメリカタイムアウト。ラーソン選手のフェイントがアウト。アメリカはミシェル・バーチ選手を投入。レフトからのアタックとロウ選手のライトからのアタックで連続得点し19-18で日本タイムアウト。
日本は新鍋選手のライトからのクロス、バーチ選手のレフトからのアタック、アメリカのダイレクトで20-20の同点。日本は新鍋選手のライトからのフェイント、古賀選手のレフトからのブロックアウトで連続得点し22-20。アメリカはヒル選手のレフトからのアタックで切るも、ロウ選手のタッチネットで23-21。日本は内瀬戸選手をリリーフサーバーに起用。アキンラデウォ選手のブロードで切るも、バーチ選手のバックアタックがアウトで日本24-22とセットポイント。アメリカはアキンラデウォ選手のブロードで切るも、石井選手のレフトからのクロスで日本が25-23で第三セットを取り返す。

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第四セット、ハンコック選手のサービスエースも、ラリーで粘りアメリカのボーイ返らず1-1。ディグで粘って新鍋選手のライトからのクロス、ロウ選手のライトからのブロックアウト、新鍋選手のライトからのクロスとサービスエース、古賀選手のレフトからのブロックアウトで5-2。アメリカはアダムズ選手のクイックで切るとサービスエース、さらにサーブで崩してヒル選手のダイレクトで5-5。アメリカのサーブアウト、ヒル選手のレフトからのストレート、石井選手のレフトからのストレートで7-6。アメリカはヒル選手のレフトからのアタックで同点とするも、アメリカのアウトオブポジションで8-7とリードする。
アメリカのコンビミスで9-7とするも、アキンラデウォ選手のフェイント、新鍋選手のレフトからのプッシュ、ラーソン選手のレフトからのクロス、ロウ選手のアタックを返せず、さらにヒル選手のバックアタック、アメリカのネットインサービスエースで12-10とアメリカが逆転し、日本タイムアウト。
アメリカのサーブで崩して連続ダイレクトで14-10。日本は新鍋選手のライトからのストレートで切るも、日本のタッチネットで11-15。古賀選手のレフトからのアタックで切るも、アダムズ選手のクイックで12-16と4点を追う。
アメリカはロウ選手のアタックとヒル選手のバックアタックで18-12とリードを広げるも、古賀選手のバックアタックで切るも、押し合いをアメリカが制し13-19。日本は荒木選手のクイック、石井選手のレフトからのブロックアウト、荒木選手のサーブで崩して奥村選手のブロードで3連続得点し16-19でアメリカタイムアウト。
アメリカはヒル選手のレフトからのストレートで切るも、アメリカのサーブアウト、アキンラデウォ選手のブロード、石井選手のライトからのアタックをブロックし17-22で日本二回目のタイムアウト。日本は新鍋選手のレフトからのクロス、ライトからのストレート、さらに井上選手のディグで繋いで古賀選手のレフトからのクロスで3連続得点で20-22に詰め寄りアメリカタイムアウト。
石井選手のサーブアウト、アメリカのサーブアウト、古賀選手のアタックがネットを越えずアメリカマッチポイント。日本は新鍋選手のライトからのクロス、新鍋選手のサーブで崩してヒル選手のアタックアウトを誘い1点差に迫るも、最後はヒル選手のアタックが決まり23-25でアメリカが取り3-1で勝利しました。



・ベストスコアラー
キンバリー・ヒル選手(アメリカ

Kimberly Hill

25得点

お互いに手の内を知り尽くしている同士だけに序盤はアメリカが上回りました。日本のブロックとディグが機能しはじめたのは第三セット過ぎてからで、以後、ミシェル・バーチ選手まで引きずりだしたのは、アメリカがそれだけ日本の粘りに慌てた証だと思います。

もう少し早い段階でアメリカのサイドアウトを封じ、用兵に工夫があれば、勝てたかもしれません。

残念ながら6位に終わりましたが、意地は見せられたと思います。
長丁場、お疲れ様でした。


※結果は随時、更新いたします。