全日本の選手選考の基準の根幹は「とにかくでかく」、「とにかく高く」が基本だ。

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勿論、そこに卓越した技術が必要となるが、身長が低い選手、もしくは高さがあっても跳べない選手はとかく敬遠されがち。

理由は簡単。
世界は185cmオーバー、最高到達点310cmを超える怪物がゴロゴロ。

まともに闘っては勝ち目がないからだ。


そんな中、背の低い日本選手が闘うのも気の毒な話だが、日本はなまじ、過去の栄光があるからそれが重荷となる。

こうした事情を踏まえると、全日本選手の選考基準のひとつとして「とにかくでかく」、「とにかく高く」。そして、「レシーブが上手」「類稀なアタックセンス」は必要不可欠となってくる。

では、「とにかくでかく」、「とにかく高く」の基準となる「身長180cm以上」「最高到達点300cm」
を満たすV-league選手はどのぐらいいるのか、下記に書き出してみた。

あくまで調べた範疇なので、ご参考程度に眺めて貰いたい。


■身長180cm以上、最高到達点300cmの
いずれかを満たすV-league選手■


180 300cm
180 300

実はこんなに該当者がいる。
勿論、大きさや身体能力だけが問われる訳ではないし、リベロは身長が関係ないのでここに載っていない選手もいるのだが、理想を言えば木村沙織選手のような「大型パスヒッター」が複数人いるのが好ましく、昨年も古賀、黒後、石井選手の三名が特に起用された。



全日本が原点回帰の方向に向かっている以上、「守れるミドルブロッカー」「サイドも出来るミドルブロッカー」が今後求められる傾向にある。

その意味では今季ミドルに転身した
野村明日香選手(デンソーエアリービーズ)

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元々パスヒッターでサーブもよく、使いたい選手のひとり。

また、長岡選手の不在により、ライトに空席が出来る。サーブレシーブの名手・新鍋理沙選手ともうひとりを上記から選ぶとなると…。

中元南選手(デンソーエアリービーズ)
柳田光綺選手(NECレッドロケッツ)
廣瀬七海選手(NECレッドロケッツ)
荒谷栞選手(NECレッドロケッツ)
堀川真理選手(東レアローズ)

あるいは、井上愛里沙選手(久光製薬スプリングス)のライト起用もありそうだ。

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現体制になってから、全日本は大型セッターに着手してきた。高いところからのトスのほうが打ちやすく、ブロックで穴を開けない。攻撃参加も出来ればなおよし、というのが主な理由。


■身長170cm以上のV-leagueセッター■

170cmオーバーセッター

実はこんなにいる。
体格で言えば宮下遥選手が177cm、最高到達点なら冨永こよみ選手の305cm。
セッターの300cm超えは冨永選手だけ。

現在、ルーマニアで活躍中の田代佳奈美選手は173cm。

ここに今年活躍中のセッターを加えると…。
 
田中美咲選手(JTマーヴェラス)
山上有紀選手(トヨタ車体クインシーズ)
関菜々巳選手(東レアローズ)
本間真樹子選手(JAぎふリオレーナ)

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上記の4選手のうち3名はV-1・ファイナル8でしのぎを削っている最中だが、本間選手はV-2で優勝争いを繰り広げるJAぎふリオレーナのセッター。
日本人セッターでは最高の178cmの長身。
筑波大学時代は本職ミドルでライトもこなすマルチプレイヤー。ミドルブロッカーとして世界ジュニア選手権にも出場。JAぎふが優勝の暁には全日本からお声が掛かるかもしれない。

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リベロに身長は関係ないので、本稿では割愛させて頂くが、体格、身体能力だけでもこれほどまでの候補がいる。

背の低い日本人と一言で片付けるのは短慮かもしれない。あとは、この後のファイナルステージでの活躍次第だが…。



国内のトレンドを作るのは全日本。
中田監督体制になってから、全日本はバックアタックを力を入れ、各チームで積極的に取り入れている。

尚、第二期眞鍋ジャパンから後衛でのレシーバー起用も増えている。2018年の全日本では井上、小幡選手の二枚リベロ体制で臨んだが、どちらも甲乙つけがたく、東京オリンピックで12名をどのように使うか、考えどころ。

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世界選手権では荒木、奥村選手以外殆ど出番のなかったミドルブロッカーをひとり、サイドアタッカーをひとり削ってでも、リベロ二枚体制を維持。井上選手をレシーバー兼リリーフサーバーと使うのも手だが、果てしてどうなるか?