V-leagueオールスターゲームが終わってV-leagueは一段落。

まだアジアクラブ選手権が残っているものの、ここからは別動隊。

全日本は今日から第一次国内合宿。
当面はモントルーバレーマスターズ〜ネーションズリーグを目指す。

先日モントルーバレーマスターズの仮登録メンバーを記載させて頂いたが、今年の全日本メンバー28名のうち、実際には登録のない長岡選手、U-20に登録のある中川、石川、宮部選手の4名を除く24名の中から選出される。


で、最も気になるのは今年の全日本がどういった方向を目指していくか?

まず、ここまでの歩みをおさらいする。

初年度の中田ジャパンは、まずボールを落とさないことと、低くて速いパスからのレセプションアタックの強化が主眼だった。

また昨年はサーブ、サーブレシーブ、ディグ、ブロックの強化が主軸だった。

特にこの二年はボールを落とさないことが根幹となる。


変わる可能性があるのは、まずセッター。

この三年間の全日本選手の動きを振り返ってみる。

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・2017年
冨永こよみ選手
佐藤美弥選手
宮下遥選手
田中美咲選手


・2018年
冨永こよみ選手
佐藤美弥選手
田代佳奈美選手
宮下遥選手


・2019年
冨永こよみ選手
佐藤美弥選手
田代佳奈美選手
宮下遥選手
関菜々巳選手


この二年間、4名以上セッターを選出しなかった全日本だが、はじめて5名選出となった。

今年、新顔として関選手が加わったが、若手起用の一環であるのと同時に、単純にそうとも言い切れない。

関選手はルーキーイヤーから東レのレギュラーとして開幕から出場し続け、V-leagueファイナルまで導いた実績を引っ提げている。

強みが幾つかある。
ミドルブロッカーを積極的に使い、今季のV-leagueではセッターで最多のアタック得点を誇り、若年ながらツーアタックや要所でトスフェイントも挟んでくる攻撃型セッター。
サーブもよく、新しい時代を切り開く機運がある。

復活を目指す宮下遥選手は、今季チームを7連勝へと導いた手腕が評価されている。

昨年は出場機会がなかったが、元々ディグ、サーブ、ブロックではトップクラスで、トスワークが冴えてくれば、177cmの高身長といい瞬発力といいポテンシャルはナンバーワン。

田代選手とともにリオデジャネイロオリンピックにも出場。全日本経験は最も豊富。


世界選手権でレギュラーを務めた田代佳奈美選手が軸として動いていくだろうが、実績組の冨永、佐藤選手と宮下、関選手がどう絡んでいくか?

ここは今年2019年のひとつの見所である。

全日本は東京オリンピック、そして以後の活動に向けて活性化の時期を迎えている。

新味にも注目したい。