カナダ戦のフルセットの死闘の末5勝7敗でアメリカラウンドを終えた全日本男子。

いよいよ予選ラウンドは第五週、佳境を迎える。
初戦はポーランド。
このラウンド最大の大敵といきなり初戦でぶつかる。

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ネーションズリーグ男子


【第5週ドイツ大会出場選手(14名)】


1 大竹壱青選手
3 藤井直伸選手
5 福澤達哉選手
6 山内晶大選手
7 出耒田敬選手
 ⑧ 柳田将洋選手
10 古賀太一郎選手
11 西田有志選手
12 関田誠大選手
13 髙野直哉選手
14 石川祐希選手
15 李 博選手
20 小野寺太志選手
22 山本智大選手

第五次ラウンドは第四次ラウンドとメンバー変更がない。引き続き同じメンバーで闘う。
こうしたことは珍しい。

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・現在の順位

1位.ブラジル
世界ランキング1位 11勝1敗 勝ち点30

2位.イラン
世界ランキング8位 10勝2敗 勝ち点30

3位.フランス
世界ランキング9位 9勝3敗 勝ち点28

4位.ロシア
世界ランキング15位 9勝3敗 勝ち点26

5位.イタリア
世界ランキング3位 8勝4敗  勝ち点25

6位.ポーランド
世界ランキング4位 8勝4敗 勝ち点21

7位.アメリカ
世界ランキング2位 7勝5敗 勝ち点22

8位.カナダ
世界ランキング6位 7勝5敗 勝ち点20

9位. アルゼンチン
世界ランキング7位 6勝6敗 勝ち点19

10位.日本
世界ランキング11位 5勝7敗 勝ち点14

11位.セルビア
世界ランキング10位  5勝7敗 勝ち点14

12位.ブルガリア
世界ランキング14位 3勝8敗 勝ち点10

13位.オーストラリア
世界ランキング16位 2勝10敗 勝ち点10

14位.ドイツ
世界ランキング27位 2勝10敗 勝ち点8

14位.ポルトガル
世界ランキング31位 2勝10敗 勝ち点7

16位.中国
世界ランキング20位 1勝11敗 勝ち点4

 
1位ブラジルと2位イランとのポイント差はなく勝敗差のみ。フランス、ロシアが踏みとどまりイタリア、ポーランドまでがトップグループ。アメリカ、カナダの決勝ラウンド進出が微妙でポイントでポーランドを上回るもあとは勝ち星で上回れるか?
アルゼンチンは残り3つ勝ってどうか?
日本は勝ち星でポーランドを上回ることがなくなったため、決勝ラウンドを逃した。


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次の目標は勝率5割を上回ること。
最終ドイツラウンドではドイツ、ポーランド、ポルトガルと対戦する。

ポーランドは結果ラウンド進出が懸かっているので本気で潰しに来るだろうが、ポーランド戦を勝てれば第五次ラウンド全勝で8勝7敗で勝ち越してネーションズリーグを終える。
 
これは結果として7勝8敗で終えた全日本女子を上回る。近年、男子が女子の成績を上回ったことはなく、実現すればたちまち東京オリンピックへの機運が高まってくるし、全日本男子の評価もあがる。

秋のワールドカップへの期待を繋ぐため、東京オリンピックへの機運を高めるため

頑張れ、ニッポン!!





・プール17 オーストラリアラウンド

オーストラリア、アルゼンチン、中国、ロシア

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上位争いのロシアと当落線上のアルゼンチンがいるオーストラリアラウンド。


16:00〜

16位.中国
世界ランキング20位 1勝11敗 勝ち点4
1-3
(17-25 25-20 21-25 18-25)
9位. アルゼンチン
世界ランキング7位 6勝6敗 勝ち点19

アルゼンチンが中国を3-1で下して6勝目。

・ベストスコアラー
ジャン・チュアン選手(中国)

420

21得点



19:00〜

13位.オーストラリア
世界ランキング16位 2勝10敗 勝ち点10
0-3
(20-25 16-25 18-25)
◯4位.ロシア
世界ランキング15位 9勝3敗 勝ち点26

ロシアが順当にストレート勝ちで9勝目。

・ベストスコアラー 
デニス・ゼムチェノク選手(ロシア)

646

15得点




・プール18 ブラジルラウンド

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ブラジル、イタリア、カナダ、フランス

大激戦区のブラジルラウンド。カナダは四方を大敵に囲まれカード的に不利。

5:00〜

5位.イタリア
世界ランキング3位 8勝4敗  勝ち点25
1-3
(25-15 20-25 22-25 18-25)
◯8位.カナダ
世界ランキング6位 7勝5敗 勝ち点20

当落線上のカナダ、イタリアから価千金の勝ち点3をマーク。

・ベストスコアラー
スティーブン・ティモシー選手(カナダ)

492

19得点


8:00〜

◯1位.ブラジル
世界ランキング1位 11勝1敗 勝ち点30
3-1
(23-25 25-18 25-23 25-23)
3位.フランス
世界ランキング9位 9勝3敗 勝ち点28

首位のブラジル、フランスを下しトップを守る。

・ベストスコアラー
ホアンドリ・レアル選手(ブラジル)

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15得点



・プール15 ブルガリアラウンド

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ブルガリア、イラン、セルビア、アメリカ

イランにとって比較的相手に恵まれたブルガリアラウンド。アメリカは決勝ラウンド進出の命運が懸かる。

23:00〜

◯2位.イラン
世界ランキング8位 10勝2敗 勝ち点30
3-1
(25-23 26-28 25-22 25-19)
11位.セルビア
世界ランキング10位  5勝7敗 勝ち点14
 
イランがセルビアを振り切り3-1で勝利。

・ベストスコアラー
アミール・ガフール選手(イラン)

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25得点


2:40〜

12位.ブルガリア
世界ランキング14位 3勝8敗 勝ち点10
3-1
(21-25 25-19 25-23 25-23)
7位.アメリカ
世界ランキング2位 7勝5敗 勝ち点22

ブルガリア、アメリカを破る殊勲の星で4勝目をマーク。

・ベストスコアラー 
ベンジャミン・パッチ選手(アメリカ)

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22得点




・プール20 ドイツラウンド

ドイツ日本、ポーランド、ポルトガル

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相手に恵まれたポーランド。日本はポーランドに勝てばこのラウンド全勝の可能性を秘める。

0:30〜

◯6位.ポーランド
世界ランキング4位 8勝4敗 勝ち点21
3-1
(22-25 25-19 27-25 25-19 25-20)
10位.日本
世界ランキング11位 5勝7敗 勝ち点14

・全日本男子バレーボールチームのスターティングメンバー

・レフト:柳田将洋選手、石川祐希選手
・オポジット:西田有志選手
・センター:山内晶大選手、小野寺大志選手
・セッター:関田誠大選手
・リベロ:古賀太一郎選手    

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第一セット、石川選手のレフトからのクロス、柳田選手のサーブアウト、石川選手のレフトからのフェイント、ポーランドのライトからのアタック、西田選手のバックライトがブロックされポーランドブレイク、ポーランドサーブアウト、柳田選手のアタックをポーランドブロック、西田選手のレフトからのブロックアウト、柳田選手のレフトからのアタックをブロック、ラリーの末石川選手のパイプで5-5。ポーランドのレフトからのタッチアウト、西田選手のライトからのクロスがアウトでポーランド7-5。小野寺選手のクイックで切るも西田選手のサーブアウトでポーランド8-6とリードする。
小野寺選手のクイックで切るも柳田選手のサーブアウト、西田選手のバックライト、山内選手のサーブで崩して西田選手のバックライトでブレイクし9-9。ラリーの末ポーランドはレフトからのクロス、柳田選手のバックセンターからのフェイント、ポーランドのライトからのアタック、ポーランドのタッチネット、石川選手のサーブアウト、柳田選手のレフトからのクロス、日本のタッチネット、小野寺選手のクイック、西田選手のサーブアウト、柳田選手のレフトからのフェイントで14-14。ここでポーランドタイムアウト。ポーランドのレフトからのクロス、小野寺選手のクイック、小野寺選手のサーブで崩して西田選手のライトからのクロスで16-15と日本がリードする。
ポーランドはクイックで切るとレフトからのアタックでブレイクし17-16と逆転。石川選手のレフトからのクロスで切ると、山内選手の二段トスを石川選手がクロスで打ちきり、さらに二枚ブロックを破るカンチャンを決め3連続得点で19-17と逆転しポーランド二回目のタイムアウト。止まらない石川選手、古賀選手の懸命なディグからレフトからのクロス、ポーランドのミスで21-17と大きくリード。ポーランドはクイックで切るも、ポーランドのパイプを山内選手が一枚でコミットブロック、ポーランドはライトからのストレートで切るもサーブアウトで日本23-19。ここで李選手をリリーフサーバー。ポーランドの強烈なレフトからのクロスを石川選手が顔面に受ける。ポーランドのパイプがアウトで日本24-20とセットポイント。ここで日本は出耒田選手をワンポイントブロッカーに投入。ポーランド抗議も認められず。西田選手サーブアウト、柳田選手のレフトからのアタックをブロックしポーランドブレイクし22-24。最後はポーランドのサーブアウトで日本が25-22で第一セットを先制する。

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第二セット、西田選手のライトからのクロス、ポーランドのレフトからのクロス、石川選手のレフトからのクロス、ポーランドのレフトからのアタック、西田選手のライトからのクロスでラリーを制す。ポーランドのクイック、サーブアウト、ポーランドのライトからのブロックアウト、西田選手のライトから二枚ブロックを抜くカンチャン、石川選手のパイプ、サーブで崩してポーランドのアタックアウトの際、ブロックタッチを巡りポーランドチャレンジ失敗で7-4。ポーランドはライトからのクロスで切ると、ラリーの末、ポーランドのインナークロスでブレイク。西田選手のライトからのブロックアウトで日本8-6とリード。
ポーランドはライトからのクロスで切るも、西田選手のライトからのクロスで応戦。ポーランドのクイック、石川選手のレフトからのブロックアウト、小野寺選手のサーブアウト、柳田選手のパイプがコンビ合わずアウトでポーランドブレイクし10-10。ポーランドのライトからのクロスを山内選手がブロック、ラリーの末ポーランドのレフトからのアタック、石川選手のライトからのクロス、サーブアウト、ポーランドのサーブで崩してレフトからのダイレクトでブレイク。山内選手のクイックで切るも、日本のレシーブの乱れをポーランドブロック、更に連続ブロック、サーブで崩してダイレクトで16-13とリードする。
日本は柳田選手のレフトからのブロックアウト、ポーランドのレフトからのクロス、小野寺選手のクイック、ここで大竹、藤井選手を二枚換えで投入。ポーランドサイドアウト、サーブアウト、ポーランドのクイック、石川選手のワンテンポずらしたレフトからのアタック、ここで西田選手を戻す。大竹選手のサーブアウト、関田選手を戻す。ポーランドのレフトからのブロックアウトでポーランドブレイクし21-17と4点差で日本タイムアウト。西田選手のレフトからのストレート。石川選手のサーブアウト、サーブで崩してダイレクトでポーランドブレイクし23-18で日本二回目のタイムアウト。ここで日本は福澤、高野選手を投入。西田選手のライトからのクロスをブロックしポーランドセットポイント。福澤選手のレフトからのクロス、最後は福澤選手のレフトからのアタックを巡り日本チャレンジ失敗でポーランドが25-19で取り1-1のイーブンへ。

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第三セット、スタートから福澤選手を投入。ポーランドのクイック、石川選手のレフトから溜めてのストレート、ポーランドのレフトからのクロスがアウトで日本ブレイク、ポーランドはラリーの末レフトからのクロス、レフトからのアタックでブレイクし3-2。山内選手のクイック、石川選手のフェイント、ムサジ選手のライトからのストレート、サーブアウト、ポーランドのレフトからのクロス、西田選手のライトからのクロス、ムサジ選手のライトからのクロス、福澤選手のレフトからのアタックをブロックでポーランドブレイク、日本は福澤選手のレフトからのブロックアウトで切ると、西田選手のサーブアウトでポーランド8-7とリード。
日本は石川選手のインナーに移動してのストレート、福澤選手のサーブアウト、西田選手のストレートコースへのバックライト、ムサジ選手のライトからのプッシュを石川選手かブロック、ムサジ選手のライトからのストレート。西田選手のバックライトからのブロックアウト、ポーランドのクイック、ムサジ選手のライトからのアタックアウト、ポーランドのレフトからのインナークロス、西田選手のライトからのクロス、ポーランドのレフトからのストレート、西田選手のライトからのプッシュ、この際ムサジ選手が指を負傷。そのまま復帰。ポーランドサイドアウト、西田選手のライトからのストレートがアンテナ。関田選手のワンハントトスから福澤選手のレフトからのストレート、西田選手のバックライトからのクロスで16-15と日本がリードする。
ムサジ選手のライトからのクロス、サーブアウト、ポーランドクイック、サーブアウト、ムサジ選手のライトからのストレート、レシーブの乱れを打ちきりポーランドブレイクし19-18でポーランド逆転し日本タイムアウト。ポーランドサーブアウト、西田選手のライトからのブロックアウト、ポーランドのレフトからのクロス、関田選手のタッチネット、ポーランドサーブアウト、日本のレシーブの乱れをポーランドダイレクト、小野寺選手のクイック、関田選手がムサジ選手との押し合いを制してブレイクし23-22と逆転しポーランドタイムアウト。福澤選手のレフトからのクロスで24-22とし日本セットポイント。西田選手のサーブアウト、福澤選手のレフトからのアタックがブロックに捕まり24-24のデュース。西田選手のバックライトからのブロックアウトの際ポーランドタッチネットのチャレンジ成功でポーランドセットポイント。西田選手のバックライトにポーランド再びボールインチャレンジ失敗。25-25でポーランドタイムアウト。リリーフサーバー柳田選手のサーブアウトでポーランドセットポイント。最後は石川選手のレフトからのアタックがムサジ選手のブロックに捕まり27-25でポーランドが執念で奪い王手へ。

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後がない日本、西田選手のバックライトがアウト、ラリーの末西田選手のバックライトがブロックに捕まりポーランド2-0。西田選手のバックライトからのクロス、ポーランドサイドアウトで3-1。西田選手のストレートコースへのバックライト、ポーランドクイック、日本サイドアウト、石川選手のサーブアウト、西田選手のライトからストレートコースへのアタック、ムサジ選手のライトからのクロス、西田選手のライトからのクロス、ムサジ選手のレフトからのアタックアウト、西田選手のサーブで崩して石川選手のパイプで3連続得点し7-6と逆転。ポーランドはライトからのクロスで切りサービスエースで8-7と再び逆転する。
石川選手のパイプ、ポーランドのクイック、石川選手のレフトからのアタックアウトでポーランド10-8。ラリーの末石川選手のレフトからのクロス、ポーランドクイック、西田選手のライトからのクロスをブロックしブレイクで12-9とし日本タイムアウト。ポーランドサーブアウト、ムサジ選手のライトからのクロス、このセットから出場の李選手のクイック、石川選手のサーブアウト、ポーランドサーブアウト、福澤選手のレフトからアタックアウト、日本は高野選手を投入。ポーランドのサービスエースでポーランド16-12とリード。
小野寺選手のクイック、ここで大竹選手を投入。ラリーの末西田選手のライトからのブロックアウトで14-16に迫りポーランドタイムアウト。ポーランドのレフトからのアタックアウトを巡りポーランドブロックタッチのチャレンジ失敗。西田選手のバックライトからのクロスで16-16の同点。ここでポーランド二回目のタイムアウト。ポーランドのレフトからのクロス、藤井選手を投入、福澤選手のライトからのブロックアウト、ポーランドのライトからのクロス、福澤選手のパイプを連続で放つ、ポーランドクイック、大竹選手のライトからのアタックがブロック、ポーランドのバックライトで21-18とされ日本二回目のタイムアウト。大竹選手のライトからのアタック、サーブアウト、関田選手を戻す。ポーランドのクイック、ムサジ選手のバックライトでラリーを制しポーランドマッチポイント。ポーランドタッチネット、最後はポーランドのクイックが決まりポーランドが25-20で決めセットカウント3-1でポーランドが勝利しました。

第四セット、関田、山内選手を投入。ドイツのレフトからのクロス、日本のタッチネット、ドイツのライトからのブロックアウトでドイツ3-0。日本タイムアウト。



・ベストスコアラー
西田有志選手(日本)

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23得点 

十分勝ち目のある試合で惜しかったですが、決勝ラウンド進出が懸かっているポーランドとの執念の差だったかもしれません。
特に第三セットは押していたのでこのセットの成り行き次第では勝てたかもしれません。

石川選手はアタックのほうは完全に復調していますが、今日はサーブミスの多さが目立ちました。最後は離されましたが、内容的には見所十分でした。まだ二戦残っているので気を取り直して頑張って貰いたいです。

頑張れ、ニッポン!



3:30〜

◯14位.ドイツ
世界ランキング27位 2勝10敗 勝ち点8
3-1
(28-26 20-25 25-10 25-23)
14位.ポルトガル
世界ランキング31位 2勝10敗 勝ち点7

ともに勝ち星に恵まれない両チーム、ドイツが3勝目をマーク。

・ベストスコアラー
クリスチャン・フロム選手(ドイツ)

079

21得点


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男子はネーションズリーグとはいえ、国際大会で勝ち越しの場面まであげてきている。
今年はワールドカップ。全戦地上波で生中継が予定されており、ここで華々しい活躍をすれば国内にバレーボール人気が甦る可能性を秘めている。

秋に繋げるためにも、来年に繋げるためにも
頑張れ、ニッポン!