今回、ミドルブロッカーとセッターはコンビで語らせて頂く。

特に攻撃面ではこのコンビが全日本の活躍と大きく関係する。


中田ジャパンになってから元のコンビバレーの戻り、ミドルブロッカーの得点力がクローズアップされてきた。


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この三年間は前半戦を荒木選手抜きで闘い、後半の四代大会前後に登場するローテーション。

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荒木選手と奥村選手が主軸として頑張ってきた。
荒木選手はブロックとサーブの名手。
奥村選手は機動力とコミットブロックが得意。
ともにブロードが得意でパイプのおとりとしても機能している。

願わぬばライト側の選手とダブルブロードや時間差など複雑なコンビネーションを絡めたいが、現在の全日本にはそれがない。

来年までに間に合うかどうか?

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今年はここにキャプテン岩坂選手と芥川選手が加わり4名体制。サイドとの兼ね合いで人員の入れ替えがあるかも知れない。
岩坂選手はブロック、芥川選手はスピードとトータルバランスに優れる。

ミドルブロッカーを使うセッターはまず、佐藤美弥選手。
持ち味は日立リヴァーレで培った超高速コンビ。
奥村選手とは嘉悦大学の先輩後輩。チームの後輩・長内美和子選手も加わる。

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佐藤選手の課題は、ネーションズリーグにてレフトからの攻撃にやや偏りがあり、持ち味のミドルとのコンビが影を潜めた。

今回、4年ぶりのワールドカップに挑む宮下遥選手は177cmの長身からのブロックとディグ、サーブもよい。

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今年久々の全日本出場で、ネーションズリーグの韓国戦のみだがスタメン出場。

課題はセットアップ。

実戦の少なさが懸念されるが、その分この数年のデータがない。
二人が似ている必要はない。
出来るだけ効果的な起用法を試して欲しい。


昨年の世界選手権とセッターは総取っ替えとなった。果たしてこれが吉と出るか、凶と出るか?

セッターから繰り出す多彩な攻撃もしかりだが、まずは安定したA,Bパスの潤滑な供給があってこそ。


全てが噛み合ってこそのチームだ。
出来れば複数枚のアタッカーとミドルを使って手玉に取りたい。
特にリバウンドを取る上で、試合の流れを変える意味でもブロックは大事(続く)