二連勝スタートの全日本。
今日は東京オリンピックでも予選ラウンドで闘う韓国。

前哨戦である。


東京オリンピックの前哨戦・ネーションズリーグ。
同大会はFIVB公式にして、唯一の毎年開催の国際大会である。

20200902_185203


大会詳細は下記参照


・全試合終了後の順位(三日目)

日本(世界ランキング7位)3勝 勝ち点9
アメリカ(世界ランキング2位)3勝 勝ち点9

トルコ(世界ランキング12位)3勝 勝ち点8
オランダ(世界ランキング6位)2勝1敗 勝ち点7
セルビア(世界ランキング3位)2勝1敗 勝ち点4
ブラジル(世界ランキング4位)2勝1敗 勝ち点6

中国(世界ランキング1位)2勝1敗 勝ち点6
ロシア(世界ランキング5位)2勝1敗 勝ち点5

ドイツ(世界ランキング15位)2勝1敗 勝ち点5
韓国(世界ランキング9位)1勝2敗 勝ち点3
ドミニカ共和国(世界ランキング10位)1勝2敗 勝ち点3
ポーランド(世界ランキング26位)1勝2敗 勝ち点2
イタリア(世界ランキング8位)3敗 勝ち点1
ベルギー(世界ランキング19位)3敗 勝ち点1
カナダ(世界ランキング18位)3敗 勝ち点0
タイ(世界ランキング14位)3敗 勝ち点0


一応、首位を走る日本とアメリカが三連勝でポイント同点。同じ三連勝でトルコ。
以下、2勝1敗のグループに勝ち点7のオランダとセルビア。オランダはオリンピック出場なし。
更に勝ち点6でブラジルと中国。ブラジルはアメリカに完敗。中国は控え中心で本大会の優勝は難しい。
勝ち点5でロシアとドイツ。
1勝2敗のグループは韓国、ドミニカ共和国、ポーランド。勝ち星なしはイタリア、ベルギー、カナダ、タイ。

今後はヨーロッパ勢とあたるが、中々手強い。
近年復活傾向のドイツ、実力上位のオランダ、世界選手権優勝、リオデジャネイロオリンピック2位のセルビアは世界トップクラス。
そして、常に世界の上位にいるロシア。
更には近年トップグラスに食い込むトルコ。復活のポーランド、同じく復活傾向のベルギー。2019年のネーションズリーグではポーランド、ベルギーに苦杯を嘗めている。

アジア勢との対戦が終わった以上、次は東京オリンピックとの対戦国に的が絞られる。


まず、第二ラウンド

5月31日(月)
15:00 (22:00)  
ブラジル

6月  1日(火)
19:30 (翌2:30)
イタリア

6月  2日(水)
15:00 (22:00) 
ロシア


ブラジルとは東京オリンピックの予選ラウンドで同じプールに入る。

2017年のワールドグランプリで勝利して以来、決して勝てない相手ではなくなった。

ナタリア、タンダラ、ガビ、ベアトリス、ロザマリア選手などお馴染みのメンバー。世代交代がおもったより進まず、地盤沈下が続いている。
課題のブロック、被ブロック、サーブ、サーブレシーブ、ディグなどの成果が問われる。

目下三連敗中のイタリア。
地元だが、エゴヌ、シッラといった主力勢不在。
あくまで本番は東京オリンピック。
ここは控え中心の叩き台。

今大会はコシェレワ、ゴンチャロワ選手の二枚看板を揃えてきたロシア。オリンピック出場が微妙だが、メンバー的には本気モード。前半三連戦は同じヨーロッパ勢に手を焼いた。


次に気になるのは選手の使い方。

前半三連戦はほぼ同じスタメンで、変わったのは荒木→奥村選手のみ。

長岡、芥川、鍋谷選手の東龍勢が外れた。

相原コーチの教え子たちである。

よもやこのままということもあるまいが…。

気になるのは選手起用。

井上、関、山田選手は出番がなく、石井選手はリリーフサーバーと守備固め。林選手は二枚換えと守備固め。田代選手も二枚換え要員。

まだ試合が競る展開になっていないので、変える必要もないのだが、次の第二次ラウンドではまた、入れ替えもあろうかと。

セッターは交代制となるだろうが、このまま籾井選手一本で行くなら、どこかで田代→関選手の入れ替えがあろう。

また、長岡選手を二枚換え→スタメン起用もあるだろうし、鍋谷選手のリリーフサーバーをはじめとするマルチな選手起用もあるだろう。



積極的にテストするなら、翌週の第三次ラウンド。



6月  6日(日)
12:00   (19:00)     
オランダ

6月  7日(月)
13:00 (20:00)  
カナダ

6月  8日(火)
15:00 (22:00)  
ポーランド


オランダ、カナダ、ポーランドはいずれも東京オリンピック無関係。翌週以降と比べると比較的相手が軽く、オランダとポーランドと対戦するものの、本番を意識しなくて済むので、高さ適応を試すなら持ってこいの相手。

この第三次ラウンドでガラッとメンバーを変えてくる公算が高く、また、この時試さないと他にその場がない。

優勝が絡んでくると、メンバー変更はないだろうが、本番を見据えるとレギュラーの疲れが溜まってきてコンディション調整の問題もある。

ここは監督の裁量が問われるところ。



第四週。
東京オリンピックでも強敵のトルコ、アメリカと対戦する。



6月12日(土)
13:00 (20:00)  
トルコ

6月13日(日)
12:00 (19:00)  
アメリカ

6月14日(月)
10:00 (19:00)  
ベルギー 


トルコは近年、かなり手強く侮れない相手。
特にメダルを意識するならば、打倒アメリカは最重要課題のひとつ。

ベルギーは近年強敵だが、ここは若手テストには持ってこい。若手中心で快勝出切るなら見通しは明るい。





最終ラウンド。
こちらは本番前の最終調整となる。


6月18日(金)
12:00 (19:00)
ドミニカ共和国

6月19日(土)
13:00   (20:00)
ドイツ

6月20日(日)
15:00   (22:00) 
セルビア


セルビアとドミニカ共和国は東京オリンピックの予選ラウンドでも対戦する重要な一戦。

特にドミニカ共和国は最後の対戦相手。
今回もほぼ例年とお馴染みのメンバー。
過去、再三苦戦しているように侮れない相手。

この頃には全日本のメンバーも固まってきているだろう。ドイツは唯一、東京オリンピックに出場しない相手。今大会はルイーザ・リップマン選手も出場していないが中々手強い。本番で闘わない相手なので調整には持ってこい。

セルビアは今大会、ボシュコビッチ、ミハイロビツチ選手といった主力温存。そのため、日本にとっても偵察試合となる。


さあ、これらを踏まえてどう選手起用をするか?

勝ち負けも大事だか、東京オリンピック12名のメンバー選考が掛かった大事な大会。

なるべく多くの選手をまんべんなく起用することが望ましい。



さあ、今度は男子だ。

・ネーションズリーグ2021男子・出場国

日本(世界ランキング10位)
アメリカ(世界ランキング2位)

スロベニア(世界ランキング17位)
オランダ(世界ランキング15位)
セルビア(世界ランキング11位)
ブラジル(世界ランキング1位)

イラン(世界ランキング8位)
ロシア(世界ランキング5位)
ドイツ(世界ランキング27位)
フランス(世界ランキング9位)
ブルガリア(世界ランキング14位)
ポーランド(世界ランキング3位)
イタリア(世界ランキング4位)
オーストラリア(世界ランキング19位)
カナダ(世界ランキング7位)
アルゼンチン(世界ランキング6位)



・全日本男子・登録メンバー

1.清水邦広選手(パナソニックバンサーズ)OP
193cm 


2.小野寺太志選手(JTサンダーズ広島)MB
201cm


3.藤井直伸選手(東レアローズ)S
183cm


4.大竹壱青選手(パナソニックバンサーズ)OP
201cm


5.福澤達哉選手(パナソニックパンサーズ)OH
189cm


6.山内晶大選手(パナソニックバンサーズ)MB
204cm


11.西田有志選手(ジェイテクトSTINGS)OP
186cm


12. 関田将大選手(堺ブレイザーズ)S
175cm


13.大宅真樹選手(サントリーサンバーズ)S
178cm


⑭.石川祐希選手(パワーバレーミラノ)OH
191cm


15.李博選手(東レアローズ)MB
193cm


16.高橋健太郎選手(東レアローズ)MB
201cm


17.高梨健太選手(ウルフドックス名古屋)OH
189cm


18.大塚達宣選手(早稲田大)OH
194cm


20.山本智大選手(堺ブレイサーズ)L
171cm


21.高橋藍選手(日本体育大学)OH
188cm


24.小川智大選手(ウルフドックス名古屋)L
176cm
◯はキャプテン。


石川キャプテン新体制の中で新たな船出となる全日本男子。西田選手の捻挫、柳田選手のメンバー漏れなど話題の多い中での開幕。

相手は強豪イラン。
明日はオランダ、ロシアとの三連戦。
東京に向けて手応えはどうか?

新体制注目の初戦。

大竹、大宅、西田選手が外れている。



5/28(金)


○フランス(世界ランキング9位)
3-0
(27-25 25-21 25-23)
ブルガリア(世界ランキング14位)



○ドイツ(世界ランキング27位)
3-0
(25-19 25-18 25-16)
オーストラリア(世界ランキング19位)



○日本(世界ランキング10位)
3-0(25-19 25-22 26-24)
イラン(世界ランキング8位)

・全日本男子バレーボールチームのスターティングメンバー

・サイド:石川祐希選手、高橋藍選手
・オポジット:清水邦広選手
・ミドル:山内晶大選手、小野寺太志選手
・セッター:藤井直伸選手
・リベロ:山本智大選手

第一セット
石川選手サーブアウト
高橋選手のレフトからのフェイント
モジャラド選手のクイック
ガフール選手サーブアウト
日本ブロック
イランアタックアウト
サレヒ選手のレフトからのアタック
清水選手のストレートコースのバックライト
イランのクイック
小野寺選手クイック
石川選手レフトからのタッチアウト
イランブロック
山内選手アタックアタック
バディ選手サーブアウト
日本8-6とリード
ガフール選手レフトからのブロックアウト
山内選手クイック
清水選手ライトからのクロス
石川選手サーブアウト
セイエド選手サーブアウト
石川選手パイプ
ガフール選手ライトからのクロス
小野寺選手クイック
石川選手パイプ
ガフール選手のバックライト
サレヒ選手サーブアウト
高橋選手パイプ
日本16-10とリード
エバディプール選手レフトからのクロス
石川選手レフトからのブロックアウト
エバディプール選手のレフトからのクロス
石川選手レフトからのフェイント
山内選手ブロック
サレヒ選手パイプ
サレヒ選手アタックアウト
セイエド選手クイック
カゼミ選手リリーフサーバー
高橋選手レフトからのブロックアウト
サレヒ選手レフトからのブロックアウト
清水選手ライトからのブロックアウトで日本22-15
イラン一回目のタイムアウト
ガフール選手バックライト
イランブロック
サレヒ選手サーブアウト
ガフール選手バックライト
ディアル選手イン
石川選手レフトからのブロックアウト
エバディプール選手レフトからのブロックアウト
イランサーブアウトで日本25-19
セットカウント1-0で日本リード


第二セット
山内選手クイック
ガフール選手ライトからのストレート
石川選手パイプ
サレヒ選手レフトからのクロス
イランサーブアウト
高橋選手サービスエース
石川選手ブロック
イランブロック
イランブロック
イランブロック
石川選手レフトからブロックアウト
石川選手ブロック
山内選手ブロック
日本8-5とリード
イランブロック
イランサーブアウト
セイエド選手クイック
石川選手ライトからのカンチャンストレート
山内選手ブロック
エバディプール選手のライトからのフェイント
セイエド選手のライトからのクロス
ガフール選手のライトからのクロス
エバディプール選手サーブアウト
ガフール選手ライトからのストレート
高橋選手レフトからのブロックアウト
ファヤジ選手アタックアウト(イランチャレンジ失敗)
ガフール選手ライトからのフェイント
ガフール選手サーブアウト
ファヤジ選手レフトからのブロックアウト
エバディプール選手ブロック
ガフール選手バックライト
イランブロック
イラン16-15とリード
石川選手レフトからのブロックアウト
小野寺選手サーブアウト
イランサーブミス
エバディプール選手レフトからのフェイント
関田、大塚選手二枚換え
大塚選手バックライト
イランブロック
高橋選手レフトからのブロックアウト
ガフール選手ライトからのストレート
カゼミ選手サーブアウト
大塚選手レフトからのブロックアウトで日本21-20
イラン一回目のタイムアウト
大塚選手レフトからのブロックアウト
田選手サーブアウト
大塚選手レフトからのクロスで日本23-21
イラン二回目のタイムアウト
高橋選手パイプ
橋選手サーブアウト
ファヤジ選手サーブアウトで日本25-22
セットカウント2-0で日本リード

第三セット
大塚選手オポジットで起用
エバディプール選手レフトからのクロス
イランサーブアウト 
セイエド選手クイック
日本タッチネット
高橋選手レフトからのストレート
ガフール選手レフトからのクロス
高橋選手アタックアウト
高橋選手アタックアウトでイラン6-2
日本一回目のタイムアウト
エバディプール選手サーブアウト
ファヤジ選手レフトからのブロックアウト
大塚選手バックライト
石川選手レフトからのブロックアウト
モジャラド選手のクイック
イラン8-5とリード
大塚選手ライトからのクロス
モジャラド選手のクイック
日本タッチネット
石川選手ライトからのアタックがマーカー
石川選手ライトからのクロス
山内選手ブロック
石川選手サービスエースで日本9-11
イラン一回目のタイムアウト
石川選手サーブアウト
ガフール選手ライトからのブロックアウト
大塚選手ライトからのブロックアウト
エバディプール選手アタックアウト
セイエド選手クイック
小野寺選手クイック
大塚選手バックライト
ガフール選手レフトからのクロス
高橋選手レフトからのブロックアウト
高橋選手サービスエース
高橋選手サーブアウト
イラン16-15とリード
ガフール選手ライトからのフェイント
セイエド選手サーブアウト
モジャラド選手クイック
高橋選手パイプ
石川選手ブロック
高橋選手パイプ
石川選手レフトからのストレートで日本20-18
イラン二回目のタイムアウト
石川選手レフトからのクロス
ジャラド選手クイック
高橋選手パイプ
ガフール選手バックライト
イラン得点
高橋選手レフトからのブロックアウト
セイエド選手クイック
バディ選手サービスエースでイラン23-23
日本二回目のタイムアウト
高橋選手レフトからのクロス
高橋選手ワンポイントブロッカー
サレヒ選手ライトからのカンチャンストレート
小野寺選手クイック
イランライトからのアタックアウト(イランブロックタッチ、タッチネット、チャレンジ失敗)日本26-24
セットカウント3-0で日本勝利
・ベストスコアラー
石川祐希選手(日本)
ishikawa_yuki

18得点
西田選手も柳田選手もいない全日本。
第二セット以降はビハインドの展開ながら、高橋、大塚選手の大学生コンビが大活躍し、東京オリンピックでもあたるイランとの前哨戦を見事ストレートで白星発進です。

イランはベテランセッターのマルーフ選手を温存して臨みましたが、若い二人の活躍で白星をもぎ取ったことが大きく、明日以降の弾みにしたいです。



○セルビア(世界ランキング11位)
3-1
(22-25 25-18 36-34 25-18)
スロベニア(世界ランキング17位)


オランダ(世界ランキング15位)
1-3
(19-25 22-25 25-18 20-25)
○ロシア(世界ランキング5位)


アメリカ(世界ランキング2位)
3-0
(25-17 26-24 25-20)
カナダ(世界ランキング7位)


○ポーランド(世界ランキング3位)
3-0
(25-19 25-20 25-18)
イタリア(世界ランキング4位)


○ブラジル(世界ランキング1位)

3-0
(31-29 26-24 25-16)
アルゼンチン(世界ランキング6位)