本当に男子は女子を超えたかもしれない。

昨日のカナダ戦の第4セット中盤
ウルトラC級の大技が飛び出した。

セッター関田選手が一本目のレシーブをし、そのままバックトス。高橋藍選手がツーでパイプを打つと見せかけてのレフト石川選手へのジャンプトス。

完全にフェイクにつられたカナダのブロッカー陣を尻目に石川選手はもぬけの殻のレフトからストレートの強打。


これは福澤達哉選手が良く見せていたパイプと見せてのパスアタックの進化系で、言うなれば新・時間差攻撃とでも申し上げるべきだろうか?

女子の大友愛選手が見せたバックブロードに匹敵する難技で、ウルトラC級の飛び道具。

まだ世界でこの動きに対応出来るチームはいない。

この先が楽しみになってきた。


こうなってくると、女子も無様な闘いは見せられない。同じ五年間を費やし、同じように若い力へスイッチした。

エース古賀紗理那選手が怪我したのは痛いが、嘆いてばかりはいられない。
時代は今、新しいものへと変わりつつある。

この苦境を楽しみ
思い切って新しい試みを試す時が来たのだ。

男子はそれをやった。
女子もこの五年で何が進化したのか?
真価が問われる時。

11名での総力戦で知恵と勇気を振り絞れ
古賀選手が唖然とするような闘いぶりを見せてくれ。


体力で勝てないのなら、知恵と創意工夫、度胸と忍耐で勝て。
1+1を4にも5にもせよ。



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・東京オリンピック 女子・出場国と勝敗表

・プールA

日本(世界ランキング5位)
1勝 勝ち点3

セルビア(世界ランキング13位)
1勝 勝ち点3

ブラジル(世界ランキング3位)
1勝 勝ち点3

韓国(世界ランキング14位)
1敗 勝ち点0

ドミニカ共和国(世界ランキング6位)
1敗 勝ち点0

ケニア(世界ランキング24位)
1敗 勝ち点0





・プールB

トルコ(世界ランキング4位)
1勝 勝ち点3

イタリア(世界ランキング9位)
1勝 勝ち点3

アメリカ(世界ランキング1位)
1勝 勝ち点3

中国(世界ランキング2位)
1敗 勝ち点0

ロシア(世界ランキング7位)
1敗 勝ち点0

アルゼンチン(世界ランキング16位)
1敗 勝ち点0


・全日本女子・登録12名

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1.黒後愛選手(東レアローズ)OH
180cm 最高到達点306cm


2.古賀紗理那選手(NECレッドロケッツ)OH
180cm 最高到達点307cm


3.田代佳奈美選手(東レアローズ)S
173cm 最高到達点289cm


4.石川真佑選手(東レアローズ)OH
173cm 最高到達点300cm


5.島村春世選手(NECレッドロケッツ)MB
182cm 最高到達点297cm


6.小幡真子選手(JTマーヴェラス)
164cm 最高到達点285cm


8.石井優希選手(久光スプリングス)OH
180cm 最高到達点305cm


9.奥村麻依選手(デンソーエアリービーズ)MB
177cm 最高到達点297cm


⑪.荒木絵里香選手(トヨタ車体クインシーズ)MB
186cm 最高到達点305cm


12.籾井あき選手(JTマーヴェラス)S
176cm 最高到達点285cm


15.林琴奈選手(JTマーヴェラス)OH
173cm 最高到達点292cm
 

19.山田二千華選手(NECレッドロケッツ)MB
184cm 最高到達点310cm


※身長、最高到達点は日本バレーボール協会発表による。
◯はキャプテン。



・対戦スケジュール


予選ラウンド

7月
25日(日)ケニア戦
27日(火)セルビア戦
29日(木)ブラジル戦
31日(ド)韓国

8月
2日  (月)ドミニカ共和国

 
女子はプール開きBにてトルコが女王中国をストレートで粉砕する波乱のスタート。
ロシアの頑張り方次第では決勝ラウンドがどうなるか不明瞭。
中国は前回のリオデジャネイロオリンピックでも予選ラウンドから決勝ラウンドまでは大苦戦。
ただし、ネーションズリーグ終盤まで主流温存していた分もある。常に臨戦態勢だったトルコとの差が出た。これから調子を上げてくるだろう。

さて、日本は今日はセルビア。
ネーションズリーグでは完全に主力温存。
初戦はあのドミニカ共和国をストレートで粉砕している。

まず最初の難関だ。

ここを勝てれば上々だが、相手は2018年世界選手権チャンピオン。そう簡単には勝てまい。

古賀選手不在でどこまでやれるか?
いきなり試練の時。

この五年間の集大成とチーム力を見せつけろ。



・予選ラウンド

・プールA

日本(世界ランキング5位)
1勝 勝ち点3
0-3
(23-25 16-25 24-26)
○セルビア(世界ランキング13位)
1勝 勝ち点3


・全日本女子バレーボールチームのスターティングメンバー 

・レフト:石井優希選手、石川真佑選手
・オポジット:黒後愛選手
・ミドル:荒木絵里香選手、島村春世選手
・セッター:籾井あき選手
・リベロ:小幡真子選手
・ベストスコアラー
ティヤナ・ボシュコビッチ選手(セルビア)
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33得点

残念ながら健闘空しくストレートで敗れ去りました。相手がセルビアだけに厳しいことは分かっていましたが、あと一歩及びませんでした。

石井選手頑張りましたが、第一セット取りたかったですね。ここが取れていたら話は変わっていたかもしれません。
3セットでボシュコビッチ選手ひとりに33得点ではどうにもなりません。今年は直接対決もなくぶっつけ本番では厳しかったですが、もし次に対戦することがあるなら、このポシュコビッチ選手とラシッチ選手の対策は練り直す必要があります。

ただ、第三セット途中から入った林、田代選手が奮闘しましたので、なるべく試合に出たくても使って貰えなかった選手を効果的に使いたいです。

次はブラジル戦です。
速い攻撃とパイプ、固い守備が特徴のチームです。
展開に応じて臨機応変な選手交代が必要かもしれません。特にガビ選手とタンダラ選手対策が重要となるでしょう。

次は踏ん張りどころ。
頑張れ、ニッポン!!




○ブラジル(世界ランキング3位)
1勝 勝ち点3
3-2
(22-25 25-17 25-13 23-25 15-12)
ドミニカ共和国(世界ランキング6位)
1敗 勝ち点0

・ベストスコアラー
フェルナンダ・ロドリゲス(ガライ)選手(ブラジル)
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ブライエリン・マルティネス選手(ドミニカ共和国)

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24得点



○韓国(世界ランキング14位)
1敗 勝ち点0
3-0
(25-14 25-22 26-24)
ケニア(世界ランキング24位)
1敗 勝ち点0

・ベストスコアラー
キム・ヒジン選手(韓国)

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20得点



・プールB


○ロシア(世界ランキング7位)
1敗 勝ち点0
3-0
(25-19 25-15 25-13)
アルゼンチン(世界ランキング16位)
1敗 勝ち点0

・ベストスコアラー
ナタリア・ゴンチャロワ選手(ロシア)
294

17得点




中国(世界ランキング2位)
1敗 勝ち点0
0-3
(27-29 22-25 21-25)
○アメリカ
(世界ランキング1位)
1勝 勝ち点3

・ベストスコアラー
ジョーダン・トンプソン選手(アメリカ)

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32得点



○イタリア(世界ランキング9位)
1勝 勝ち点3
3-1
(25-22 23-25 25-20 25-15)
トルコ(世界ランキング4位)
1勝 勝ち点3


・ベストスコアラー
パオラ・エゴヌ選手(イタリア)

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29得点