先日、次期全日本女子バレーボール監督について、アンケートを取って見た。


今後の全日本を占うに関しては「彼女はバレーボーラー」にて連日掲載しているので、そちらをご参考にして頂きたい。



何故全日本が専門でもない同ブログにてこれらの記事を掲載したのかというと、全日本女子の壊滅は即ち、V-leagueの今後、ひいては日本の女子バレーボールの今後に関わる非常に大きな問題だからだ。

簡単にいうと、男子はこの五年間で出場すら出来なかったオリンピックに主催国特権がありこそすれ、決勝ラウンドまで駒を進めた。

にも関わらず、女子は現状維持すらままならず、予選ラウンド敗退で終わり、この五年間で衰退の方向に進んでいる。


これは非常に由々しき問題だ。
今、女子バレーに関しては今後の全日本の建て直しが急務で、他の如何なる話題よりも大きな問題だ。

よって、以下のアンケートを実施させて頂いた。
ご協力、ありがとうございました。




中田久美監督の今後について

一応、中田監督の留任という意見もあったので確認させて頂いたところ、全体の9割が退任という意見で落ち着いた。

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これはやむを得ない。
その前の柳本ジャパンと比較しても劣る。




後任に関してだが、眞鍋政義さんの再任が僅かながら吉原知子さんを上回った。
やはり実績が評価されてのことと思う。

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実際、眞鍋さんは中田監督より二歳年上の同世代でまだ後ろに引っ込む年齢ではない。

筆者は眞鍋シンパだが、眞鍋さんが登板するなら条件をつけさせて頂く。

まず、ご本人のモチベーションが高いこと。
これが第一。

不承不承でこなせる任務ではない。よって眞鍋さんが乗り気であれぱ、という条件つき。

次に、新たな秘策とプランを用意していること。
眞鍋さんは第二期にハイブリッド6なとの新戦術を編みだし、相応の成果と頓挫を余儀なくされている。
あれから5年経過しているが、その間に新しいプランや構想があるのであれば、お任せしたいが、果たしてどうだろうか?

とにかく眞鍋さんは近30年間でメダルから遠ざかった全日本女子を世界の表舞台に呼び戻した名将である。

やるからには必ず頂点を目指すだろうし、相応の用意が必要となる。

果たして、今の時点でその用意があるかどうか?


吉原知子さんは現役のV-league監督。
それもJTマーヴェラスを連覇へと導いた名将である。

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それを思えば眞鍋さんと並ぶ最適任者のひとりだ。

この方は大物だ。
通常、監督はコートサイドに立って陣頭指揮を奮うが、吉原さんは大抵の場合、ベンチにどっしり座り、必要以上に声かけをしない。

年間闘ってみて駄目とみるや、思い切ってメンバーを入れ替え、常に補強と課題をこなしながら試合に臨む。

また、若い選手でも即戦力とみるや思い切って抜擢するのでよもや飼い殺しにはなるまい。

林選手や籾井選手らはルーキーの頃から開幕スタメンに抜擢され、レギュラーとして活躍している。

気になるのは二点。

まず、全日本女子の女性監督の成功例がないこと。

次に、吉原さんの健康状態
全日本監督は激務だ。

昨年、何試合か休んでいて、そこは気がかり。

ただ、巷でも候補に上がっている通り、JT連覇中の今がタイムリーで時期を逃すと今後就任の芽がなくなる可能性もある。

やるなら機運が高まっている今がベスト。
考えどころ。


筆者のプランである山田晃豊さんが上位に上がったが、他に比べると投票者数が少ない。

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山田さんは前々から全日本監督として推しているが、一番肝心なのはご本人がやる気かどうか?

何しろ現役を退いて結構な年月が経過しているので、まずご本人のやる気があるかどうか次第。



そして、眞鍋さん以上に多かったのが、外国人監督

男子のブランコーチの成功例からも、そろそろその時期と考える。

V-leagueでも埼玉上尾のレルバッキ監督が初年度から3位に食い組む健闘を見せている。

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レルバッキ監督は激情家。しかも外から入ってきた監督だと違う視野やエッセンスを持っており、実際、試合中でも攻守の要である内瀬戸真実選手ですら、調子がでないと遠慮なく下げていた。

しがらみがない分、調子優先で選手を思い切って変えるし、外国人監督のエッセンスで女子バレーの再建というのは大いにありだ。

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願わくば、世界各国の代表チームをトップクラスに押し上げたジョバンニ・グイデッティ監督クラスが来ると面白いが…。




最後に

次の全日本と言っても、監督次第で人事も変われば、目指すバレーボールも異なる。

なるべく、過去を引きずらない新しいエッセンスが必要な時期なので、斬新なアイデアと高い統率力を持つ監督の登場が望ましい。

パリオリンピックまであと三年しかない。
東京オリンピックは終わりました。今年はおしまいです、などと悠長に構えている場合ではない。

いち早く新体制を決め、試運転だけでも行いたい。

来年は世界選手権。
翌年はOQT。
もう、ワールドカップの優先出場権もない。
中国と韓国、タイに競り勝って堂々と出場権を勝ち取れるレベルにならないと、このまま地盤沈下が進み、下手をすると、今度は女子がお荷物になる。


アンケートの結果によると、眞鍋さん、吉原さん、外国人監督、それ以外の四択となりそうだが、まずは次期監督の決定を待ちたい。