新監督人事が決定したので、しばらくこちらはお休みしようと思っていた。
現在の活動は「彼女はバレーボーラー」がメインだが、全日本に関する話題はこちら。

少し思うところがあり、それを記載してみる。



やはり一番気になるのは「全日本の今後」だ。

筆者がブログを始めたのも、全てはそこから始まったからだ。

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まず、中田久美監督は久光製薬スプリングスの総監督となり、監督には酒井新悟さんが就任。これにより中田久美監督は現場での指揮は執らず、ベンチには入らない。

中田久美監督


心は既に全日本モード。
知っての通り、中田久美監督は大変厳しい監督で知られる。
余りチャラチャラしたのは好きではないと明言する。

チームの軸となるセッターとキャプテンは早めに決めたい意向。
こうした点を踏まえ、既に次の人選が始まっている。

Vリーグや学生など、日本中のバレーボーラーが人選の対象となる。

既に報道済みの通り、木村沙織選手が今季限りで現役引退を示唆。
人事面では大幅にメンバーが変わりそうだ。


あと、気になっていることがひとつ。

眞鍋前監督の退任報道があった時、フロント入りの話があった。

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実はここが重要だったりする。
眞鍋さんが現場に介入するとかそういうことではない。

世の中には引き継ぎという作業がある。

眞鍋さんは8年掛けてジュニアチームの育成から抜擢に至るまでのシステムを作り上げてきた。竹下佳江さんも、誰が監督になっても一から振りだしになってしまえば、東京オリンピックはともかく、その後が続かないと示唆する。

全く同感だ。

実際、U-23から田代、島村、鍋谷、鳥越、そして古賀選手などが全日本シニアにステップアップを果たしている。こうしたシステムの継承も必要となってくる。

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中田監督体制になった以上、自由にやってもらうべきだが、ノウハウやシステムの継承、或いは改善に関しては、当事者同士でしっかり話し合って貰い、有効活用或いはバックアップをしっかりやって貰った方が中田監督の負担もかなり緩和されるだろう。

何よりも全日本が世界と闘ってきた上で一番何が問題なのかを肌で感じ取ってきたのは眞鍋さんだ。

良く話し合って、上手い引き継ぎ、そしてバックアップをして貰うのが好ましい。
これらをきちんとやらないと、何の反省もせず、先を進もうとするのと同じになる。
それは労力と時間の多大な無駄になる。

だから、きちんと連携は取って貰いたい。


前任の眞鍋監督を知将とすれば
中田監督のイメージは猛将。

経験も実績も、そして度胸も十分。
あとは頭脳。

データバレーが行き着いた今、普通のことをやっていけば勝てないことぐらいは百も承知の筈。

要らんこと言おうものならば、「黙ってみとけ」とお叱りを受けそうだが、中田監督が思い描く今後のバレーボールには興味がある。



何となくだが、中田久美監督のイメージは織田信長とダブるところがある。

この方は大変短気で苛烈だったそうだが、頭の良さも半端なく、地球が丸いことを初めて理解した日本人と言われる。

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※織田信長の最も精密な肖像画とされる。


また、身分の上下の分け隔てなく接する頭の柔らかさを持ち、徹底した現実主義、そして合理主義だったという。だから草履取りから天下を取った豊臣秀吉も世にでた。

事実、こんなことがあった。

ある沼に河童が出るというので気になった信長は、家臣が止めるのも聞かず、自らが沼の中を泳いで確かめ、何もいないことが分かるとただの噂だと帰っていったという。

それぐらい、自分の目で見て、確かめたことしか信用しなかったという。

この方の賢さは以前、楽市楽座の話でも触れたが、兵農分離を始め、経済そのものを貨幣経済に変えてしまったことでも知られる。それを自らの旗印にしてしまうほどの徹底ぶり。

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イメージ的に比叡山の焼き討ちなど残虐なイメージがあるが、あれとて戦争に荷担しなければ手出ししないなど、様々な譲歩を重ねた上でのことであり、世に知られているような一方的な虐殺とは訳が違う。

事実、当時の高野山は腐敗しきっていて、宗教を傘に着た、かなり横柄だったという。

風紀規律には厳しく、京に上った時、住民に手出ししないよう厳命したらしいが、乱暴狼藉した雑兵をその場で切り捨てるなど、やり方は徹底していた。反面、大変涙もろく、心優しい一面も持っていたという。

当事、いくさに出る軍隊は乱暴者の集まりとされていた中で、こうしたことをやったのは織田信長が最初と言われる。

普通の頭ではない。

どうもこのイメージとダブる。

恐らく進む方向はかなり変わるだろう。
別に眞鍋さんと全く似ていなくてもいい。

ただ、使えるものは何でも使っていった方がいい。

理に叶うのであれば。

まずは、来季の人選。
中田監督が掲げるキャプテンとセッターの人選。

木村沙織


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果たしてどう変化するか…。

「全日本女子バレーボールの今日、そして明日」のリオデジャネイロオリンピック編(便宜上、そう呼ばせて貰う)にて、今後の具体的指針がないと一時的には強くなっても、今より先に進むのは難しいと書いた。

これも来年3月、全日本が本格始動を始めるまでに、今後目指していく方向に関しても、ある程度の青写真が組まれることだろう。

これを待つことにしよう。

果たしてどんな秘策が潜んでいるか…。