本日、いよいよVプレミアリーグ、チャレンジリーグⅠが開幕。

つまり、全日本の人選も実質、今日から始まる。

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前回の今後の全日本にて、中田久美監督はまず、キャプテンとセッター、この2つの軸を早めに決めたいと明言した。

同感だ。

二つの軸がしっかりして、初めてチームの土台が作れる。

全日本のキャプテンの論議については各方面で展開されている。

以下は筆者独自の見解を記載する。
勿論異論はあるだろうが、あくまで参考意見として見て頂きたい。


まず、ひとつ。

セッターをキャプテンにするのは反対だ。
理由はひとつ、負担が大きすぎる。

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早い話、監督とコーチを兼任させるより重労働だ。試合の組み立てからチームのまとめまで一手に手掛けるなど、余程強いメンタルの持ち主でないと無理だ。

過去、中田久美監督も竹下佳江さんも全日本のキャプテンを努めた。

ただし、今の選手にそこまで求めるのは酷な話。竹下さんが抱えたストレスは尋常ではなかったそうだ。
その点は中田監督自身がよくご存じだろう。

それ以外、特に注文はない。

あとは、人の上に立つ資質と実績があれば、原則誰でもOK

大事なのは前述の1点とこの2点、都合3点だけ。

特に後述の2点。

厳密に言うと、木村沙織選手はキャプテンタイプの選手ではなかった。

だが、プレイヤーとしては超が付くぐらい一流だ。身長があり、攻守よし。故障も少なく、実績は申し分ない。

強烈なキャプテンシーを発するタイプではなかったが、彼女は彼女なりに粉骨砕身し、全日本のために頑張ってきた。

監督とキャプテンが変われば、全く違う全日本になる。

そこで何人かの候補を上げてみる。


・久光製薬スプリングス

長岡望悠選手
新鍋理沙選手
座安琴希選手(RCカンヌにレンタル移籍中)

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・NECレッドロケッツ

近江あかり選手

島村春世選手


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・PFUブルーキャッツ

江畑幸子選手

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思い浮かぶのはこの6人。

長岡選手がキャプテンタイプかというと?だが、今や全日本のエースとして実績は十分。彼女がキャプテンになれば、木村沙織選手に近いタイプのキャプテンとなるだろう。

新鍋選手もグイグイ引っ張るタイプではないが、芯の強さや黙々と努力するスタイルからも、竹下さんみたいなタイプのキャプテンになるのでは?

島村選手は性格的にも明るく、大きな声で鼓舞するタイプ。物怖じしないという点でも次のキャプテンへの期待がある。足りないとしたらフレイヤーとしての実績だけ。これは案外、地位が結果を作っていくのかもしれない。


江畑選手には「彼バレ」でも触れたが、負けん気を表に出し、物怖じしない度胸など、リーダーとしての資質は十分。あとは陰日向なく努力する姿をチームメイトに見せ、結果で納得させれば着いてくるだろう。


近江選手と座安選手を入れたことに異論があるかもしれない。それ以外の選手はいずれも全日本経験が豊富な選手ばかり。

では、何故候補に上げたかというと
「存在感」だ。

二人はそれぞれの所属するチームにて抜群の存在感を示している。

近江選手は言わずと知れたNECの攻守の要。闘争心も強く、存在感抜群。
足りないのは全日本での実績だけ。
それ以外は申し分ない。

座安選手には、久光の精神的支柱としてコートを支え、バレーボールに取り組む姿勢は絶賛されている。リベロでキャプテンというのはどうなのかと見る向きもあるが、誰よりも率先して練習し、大きな声で鼓舞するプレイスタイルなどからも資質は十分。

キャプテンシーだけなら、他にも沢山の候補があるが、大人しめのタイプには向かない。

帯に短し襷に長し、と言ったところ。

あと、意外なところで言えば

石井優希選手(久光製薬スプリングス)

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キャプテンの姿が想像しにくいが、負けず嫌いな性格故、責任感を背負わされると大化けするタイプかもしれない。

この前「彼バレ」のバレーボール夜話・ゆとり世代でスポ根ものに触れてみたが、その昔、「キャプテン」という漫画があった。

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このお話は、名門・青葉学院の野球部で二軍の補欠だった谷口タカオが、墨谷二中という名もない中学に転校。そこでのびのび野球をするつもりが青葉学院から来たというだけで過剰な期待を寄せられ、二軍の補欠だったことを言い出せないまま、墨谷二中のキャプテンにされてしまう。

ところが谷口はひたむきに努力を続け、遂には日本一の栄冠を勝ち得てしまうというストーリー。

これだけだとありがちな話だが、ここで描かれているのは、実力も資質もない谷口のひたむきな努力と、チームメイトとの絡みなどの人間描写が生き生きと描かれていて、努力し続けることの大切さを説いている。

地位は人を育てるというが、それにより大きく成長する人もいるのは確かなことだ。


※追記
「キャプテン」には谷口タカオ以降、3人のキャプテンが登場する。

短気でお節介焼きの丸井。
何でもこなすが、冷静かつ非情な面も持つイガラシ。
そして、ピッチャーとしては超一流だが、お人好しで我が儘、だらしのない近藤。

それぞれ違うキャプテンとして描かれている。