今のスマホは凄い。
駅に到着しただけで勝手に時刻表を表示してくれる。
車だって自動運転だ。

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凄い時代になったものだ。
スマホは小型PC。
あれ1台で何役もこなす。

こんな全自動みたいな時代になると、余計に人間力が際立ってくる。

マニュアルの車を動かすのは今や特殊技能だ。

現在、伝統工芸などを引き継ぐ、技術力ある職人が不足していて問題視されている。

バレーボールでもそう。

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試合を司るバックボーン。
中枢を担うセッターだ。

キャリアを積めば積むほど、引き出しが増える。だが、個人の裁量によるところが大きいので、全てを継承出来ない。

バレーボールは相撲の立ち会いと似ている部分がある。

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例えばミドルを意識させとくとサイドが活き、バックアタックを打つときブロックがおとりに引っ掛かったりする。

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相撲の立ち会いも何種類も方法があり、上突っ張りやぶちかまし、張り差しや、踏み込んで前三つを取るのもあれば、引っ張りこみ、変化や蹴手繰り、そしてフワッと立つて相手のタイミングをずらしたりする。

これは全て、自分優位にするための極意。
サーブで攻める時やアタッカーの駆け引きと似ている。

セッターは如何にして得点するか、その組み立てを瞬時に行う。特定のアタッカーにボールを集めるという攻め方かあるが、それはアタッカーが機能しているうち。マークがきつくなる前にもう一人当たっている選手を探す、或いは分散させ、的を絞らせない。

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キャッチャーの配球と一緒でとても頭を使う、遣り甲斐のあるポジションだ。

近年特にセッターの重要性が再認識されている。


第二期眞鍋政権ではここがアキレス腱となった。人事をはっきり決めきれなかったのが仇となった。

竹下佳江さんが余りに突出し過ぎていたので、その後継が明確に決めきれずにいた。

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2013~16年のセッターが良くなかったとは思わない。問題は誰を軸にするか決めきれなかったことにある。

有力候補をピックアップしてみる。

まず、2016年の全日本セッターから


宮下遥選手(岡山シーガルズ)
miyashita


田代佳奈美選手(東レアローズ)
tashiro



佐藤美弥選手(日立リヴァーレ)
m sato


田中美咲選手(JTマーヴェラス)
misaki tanaka


2016年は宮下選手がメインセッターとして活躍し、田代選手がサブとしての地位を確立した。

とは言え完全な優劣は付かなかった。
こんな状態がかれこれ4年続いている。

宮下選手にしても気が付けば22歳。
もう若手ではない。

そろそろ性根を据えて本気で不動のレギュラーを取りに行かないと、それこそ未完の大器で終わってしまう。

これまで以上に性根を据えないと先行きが危うい。ただ、開幕戦では非常に落ち着いたトスワークで見事チームを勝利へと導いた。

そういう意味では幸先の良いスタートを切った。これからが楽しみ。



逆に飛躍の年となった田代選手。
昨年の活躍でチャンスも増えるだろう。
そういう意味では今年は勝負の年。

まず全日本に大手を振って行けるよう今季のVリーグは重要だ。東レがボロボロでは全日本どころの騒ぎではない。

そういうことはないとは思うのだが、昨年と同じという訳には行かないかもしれない。

昨日の開幕戦では予感が的中した。
木村、迫田選手がいささか錆び付いていて、更にカーリー選手をまだ使いきれていない。

田代選手の腕の見せどころだ。



開幕戦でいきなり躓いたのが佐藤美弥選手。
外国人選手まで使ってきた本気モードの久光製薬スプリングスに完敗を喫した。

どうも手の内が読まれている。ジャクソン選手もまだ使いきれていないし、一工夫が必要。まずはコンビを合わせ、その上で佐々木美麗選手に変わるもう一枚のサイドアタッカーを育てたい。間橋選手、長内選手と候補はいる。

ここが明暗を分けそう。



それとは引き換えに闘う度に洗練され、強くなるJTを率いる田中美咲選手。
メンバー感の信頼関係が強く、守りも固く、攻めも多彩。やはり、田中選手の存在は大きい。

これから更に評価も上がってくるだろう。
もう全日本をハッキリ意識して良い段階と言って良いだろう。


それ以外で言うと…。


やはり中大路絢野選手。
nakaoji

今年の久光の結果次第では全日本へ駒を進めるだろう。

昨年の活躍や世界クラブ選手権を経て、すっかり自信をつけた感はあるが、まずは自チームにて不動のレギュラーとしての足場固めが先決。

そして、栄絵里香選手。
sakae

虎視眈々とレギュラーの座を狙う。
今年の活躍如何で大きく変化するだろう。

それが実現してこそ、全日本も見えてこよう。


それ以外を書き連ねてみると


山口かなめ選手(NECレッドロケッツ)
yaguchi


正里菜選手(NECレッドロケッツ)
sho


二人は競争になっていくでしょう。
開幕戦しか見ていないので分かりませんが、噛み合ったほうが今年のレギュラーとなるのか、併用していくのかもしれません。

いずれにしても、二人は今後の結果次第というところ。


細川絢加選手(トヨタ車体クインシーズ)
hosokawa


比金桃子選手(トヨタ車体クインシーズ)
higane


いきなり開幕戦で躓いたトヨタ車体。
復帰間もない細川選手とVリーグキャリアの浅い比金選手。

中々厳しい状況ですが、チームが強くなるにはセッターが固まることが第一。詰めるところは相当ありそうですが、まずは目の前の一勝といったところ。

そして、松浦寛子選手(PFUブルーキヤッツ)
matsuura


超大型セッターとして期待され、全日本も海外経験もあり、ここはチームの飛躍とともに大きなチャンス。


Vリーグの主だったところを書き連ねてみたが、実際に全日本に呼ばれるのはおおよそ4名前後、そのうち2名前後が全日本のセッターとして活躍することになる。

中田監督は早めにセッターを決めたい方針。
ということは、来年またチャンスがあるなどと悠長に構えていては間に合わない可能性がある。

果たしてその狭き門を掻い潜るのは誰か?